弱きを助け、強きをくじくという言葉が懐かしい

通常、人は強い人につき、弱い者いじめをやります。
社会は強弱序列社会になり、平等の精神が失われます。
そこで平等を大切にするため、弱きを助け、強きをくじくという言葉があります。

ところが現代社会では家庭でも学校でも会社でも弱い者いじめが流行しています。
強い者が威張ると、威張られた人は、自分より弱い者をいじめます。

戦後の経済成長期では新事業・仕事が重視され、若い人でも調査企画実行力があると会社から起用され、権限を与えられて新事業・仕事ができました。
ところが現在の経済低成長期では若い人は会社から命令された事業・仕事をやらされます。
上が威張ります。
威張られる下は、その下に威張ります。
威張り、威張られる社会になりました。
弱い者いじめが流行しています。

国際社会にも同じような風潮が流行しています。
世界が多極化し、国と国の争いが多くなっています。
外国が思うようにならないとすぐ経済制裁を加えます。

第二次世界大戦後、アメリカは、経済成長が著しく、経済力は世界一でした。
アメリカと対抗した中国やロシアもアメリカと経済交流した方が有利と判断しました。
アメリカのグローバリズムが世界のグロ－バリズムとして世界に受け入れられるかと思うほどでしたが、アメリカの思い上がりがひどく、アメリカの威張り方がひどくなってきました。
いわゆるアメリカの同盟国もアメリカのグローバリズムを拒否するようになりました。
ところがアメリカは威張ることをやめません。
今ではアメリカのグローバリスムは世界的に否定され、多極化が進んでいます。
いらだつアメリカは、アメリカ一番と叫んであっちに当たり、こっちに当たっていますが、アメリカの思うようになる時代ではありません。
かつてのアメリカ同盟もたがが緩みました。

複雑な合従連衡の時代です。
現在は戦国時代で、強大を競っている感じがします。

そのような中で本当に驚きましたが、あろうことか、韓国と日本の争いが激化し、日本の韓国叩きが始まりました。
世界が日本をどう見ているかも考えず、愚かにも日本は韓国叩きをやっています。
日本には新世界をつくることに貢献するような指導力がないことがはっきりした感じがします。
世界最先端の憲法を持っていながら残念なことです。
アメリカ、中国、ロシアの強大国に威張られ、うっぷん晴らしに日本は韓国に威張っています。

多くの国が疲れるまで弱い国いじめの戦国が続くでしょう。

戦国時代の後、世界はどうなるでしょうか。
対立に疲れ、国際法あるいは世界法のもと、世界機関を設け、自由平等平和主義で共存するということになれば結構なことですがどうなることでしょうか。

その前に小惑星のような天体が地球に衝突し、人類が滅亡するかもしれません。