ゆる旅kikky・虫日記

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シリーズ 山登り回顧録②「登山をする心構え」

2014-03-22 10:37:40 | 山登り回顧録
登山の注意点に、「単独登山はやめましょう」というのがある。
単独だと何かあったときに、自分では身動きが取れないために助けを呼べない可能性があるし、救助となった時に同行者がいれば、状況の確認ができるので、早く効率よく救助する事が出来る。また、登山経験の豊富な人と一緒に行動したほうが安心でもある。だから、単独登山は、やめた方が良いのだろうと解釈している。

しかし、だからと言って、同行者がいれば安全なのか、と言えばウソである。自分の性格に照らし合わせると、同行者がいると、相手まかせになる、注意力が散漫になる、という欠点が見えてくる。

おしゃべりに夢中になり道を間違えた、という事例もあるようだ。この危険と隣り合わせの登山は、急がずに、自分の理解力、体力に合わせて地道にやっていくのが、良いと思った。

ならば、まずは、登山はどんな危険があるというのだろうか。本当に自分なんかが、足を踏み入れてもよいのだろうか。

遭難事故で多いのが、転滑落、道迷い、雪崩、低体温症などである。これらを防ぐために、まずは道具をそろえなくてはならない。体への負担を軽減させるように作られたザック、でこぼこの道を歩くときに足を保護してくれる登山靴。急な雨や風から身を守る、登山用の上下別々のレインウェアなど。

登山服は、綿素材は基本的にNGである。汗で水分を含むと乾きにくく、山の強い風にさらされると一気に体が冷えてしまうからである。山で体が冷えるのは命にかかわってくるので、まずは山専用のものを準備した。

あとでT師匠から聞いた話では、T師匠は、2009年7月の多数の死者を出したトムラウシ遭難事故と全く同じ日に蔵王に登っていたらしく、同じ様に天候が悪化して嵐となり、非常に寒くて身の危険を感じたと言っていた。夏でも低体温症に陥る危険と隣り合わせだということを肝に銘じなければならない。

転落・滑落については、当たり前だが落ちないように転ばないように歩かなければならない。気楽に歩けるところ、慎重に歩かなければならないところ、判断力が求められる。また、危険を感じたら無理をせず引き返す。足元の浮き石に注意する。足をひねって歩けなくなったら、それは遭難である。一人で行くからには、何が何でも1人で帰ってこなくてはならない。

道迷いについては、3年山に登ってみて、心当たりがある。去年、笹谷峠の神室岳の仙人沢ルートをあるいて、仙人大滝に行ってきた。帰り道に、右に曲がるべきところをまっすぐ進んでしまい、段差に足をとられて派手に転んでしまったのである。

泥だらけになっただけの笑い話だが、そのまま気が付かずにどこまでも歩いてしまったら、とか、これが切れ落ちた崖だったらと思うと、冷や汗ものなのである。

自分が歩いてきた比較的安全な踏み跡のある道だったから、まさか間違えるとも思わなかったし、危険な所があるとも思わなかった。

気を抜いて、下るにまかせて確かめもせずに危険地帯に突っ込んでいってしまったのだ。ああ、おそろしい。実際そうやって亡くなっているケースもあるそうだ。こういったことを防ぐには、前もってルートをしっかり確認し、登山用の地図とコンパスを携行しなけれべならない。しかもコンパスを使いこなすには練習がいる。

雪崩については、雪崩が起きやすい地形、とか、気温、とか、積雪量とかいろいろ絡み合ってくるようなのでむずかしい。今年やっと蔵王刈田岳近くまで積雪期にのぼったが、いろいろな山の達人のブログとか、ヤマレコの過去ログなどからたくさんの情報を得たうえで登れたのである。どこそこの雪庇に気をつける、とか、亀裂が入っていて、危うく雪崩に巻き込まれそうになったことなどを、公開してくれているので、とてもありがたいことである。

雪山はやはり単独は避けた方がいいと思う。冬の刈田岳は、樹氷観光の雪上車が一日何回も通過するルートだし、雪崩の心配の比較的少ないルートを歩いている。また、ホワイトアウトは、非常に危険なので、天気が崩れない日を天気予報とにらめっこして、選んでいる。休日と中々重ならないので、シーズン中、数回チャンスがあるかどうかである。

他にも注意すべきことは山ほどあると思うが、過去の遭難事例を読んでみたりするのはとても参考になると思う。
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