桑沼にも雪が降りはじめ、そろそろこの日が今年最後になるのではないかと思い訪ねてきた。
林道の水たまりは凍り、路肩には溶け残った雪があった。
スタッドレスタイヤにはきかえたので、さっそく山に行ってみたのだ。タイヤのはき替えも3回連続で自分で行ったので、スムーズに出来るようになった。ディーラーに車を持ち込む際の往復の時間で済んでしまうので、時間もお金も節約になる。
今年は10月はじめの北東北の旅で燃え尽きてしまったのか、地元の山の紅葉を見ずに終わってしまった。
桑沼もすっかり葉を落とし、いつでも雪のお布団にくるまる用意が整っていた。
桑沼につくと、湖面にうすく氷が張っていた。
初めて見る桑沼の氷に感動して、奥の方へ歩いて行くと、カモの姿が目に入ってきた。
カモが桑沼にいるのも初めて見る光景である。
桑沼は、真冬は凍ってすっかり雪に覆われてしまうので、また南へと旅立っていくのだろう。
きのこは全く見つからなかったが、変形菌のマメホコリと思われるものを見付けた。
さらに奥へ行き、きのこ探しをしていると、小鳥が頭上を飛び回っていた。近くに実の付いた枝があり、そこに行ったり来たりしていたため、カメラをかまえて待っていると、一度だけシャッターチャンスが訪れた。
連写にしておくべきだったとあとで気がついたが、なんとか識別できるくらいには写ったのではないか。
登山道が通行止めになっているあたりから撮影。
ここから引き返した。
朝は良く晴れていたが、昼過ぎには曇り空になってしまった。
東屋のあるところで沼を眺めていると、うす日が差してきた。沼と木々が少しキラキラとしてきた。
この東屋からぼんやり沼をながめていると、時々はっとそのキレイさに気がつくことがある。
それは、いつも天気が悪い時なのである。
また曇ってきてしまったので、車に戻った。
そこから見える、桑沼の氷がまだ残っているので、水際まで降りてみた。
桑沼を後にし、大倉ダム経由で帰ることにした。
途中の泉ヶ岳。
大倉ダムをぐるっと一回りしてみたら、上部の川にもみじが残っていた。
そこからずっと走って行くと、それぞれ単独で道路を歩く3匹の猫を見かけた。
車を停車して、窓を開け3匹目の猫にカメラを向けると、逃げるどころか、窓のすぐ下まで寄ってきたので、急いで窓を閉めて自分が外に出た。
なんと猫なで声でエサを催促してくる人懐っこい猫だった。
野良にしては丸々しているので、あまり食べ物には困ってないようだった。
国道48号線にでて、西の方へ走って行くと鳳鳴四十八滝の看板が見えた。
何度もこの道路は走っているが一度も観に行ったことがなかった。
お店の看板のように見えたから。
車から降りてたいした距離を歩かずに見れるので、今後は季節ごとに訪れてみたい。
手前の交差点は、右折すると仙台ハイランドという遊園地にいく道で橋がかかっているが、ここから見る渓谷も深くて見ごたえがある。紅葉真っ盛りの時期ならもっときれいだったろうと思う。
帰りは、仙台に向かって48号線を走っていると、夕焼けがすごかった。
夕焼けの終りかけの空を何とか撮影。
今度は他にいた猫の撮影もトライしに行ってみようと思いながら帰ったのだった。