始めてから分かる起業の体験記

新会社法で、簡単になったとはいえ、やはり起業は面倒なことが多い。体験して始めて分かったことなどの話をします。

WBS 10月8日放送のメモ (“就職戦線”異状あり)

2008-10-09 11:34:43 | WBS

     売り手市場に異変

8日から始まった新卒向け就職セミナー“スーパービジネスフォーラム”(東京ドームシティプリズムホール)は例年2万人の学生が参加している。
今年は、例年になくさらに多くの再来年卒業する大学3年生で大いに賑わっている。

企業にとっても、より多くの学生に早い段階でアピールできる場として重視するセミナーで、参加企業は約160社。

参加する学生が前年比20%と予測され、活気のある会場は一見就職活動の好調さを伝えるかのようであるが、やや事情は違うようだ。

この6年売り手市場が続いてきた就職戦線だが、ここへきて世界の金融不安を背景とする景気の悪化で様子が変わってきている。

学生は急激に冷え込んでいる景気に、焦りを感じているようだ。そのためにも早く動く必要性を感じ、今回のセミナー参加者を急増させているともいえる。

企業にとって2年先の就職状況は現在の景気からすると確かに不透明である。

主催者側も企業が消極的になっていることを認識している。
採用凍結とまではいかないにしても、採用人数を抑制する企業も現われてくると予想しているようだ。

大学側も、最近の株価下落に危機感をつのらせている。

団塊世代の退職で2012年まで雇用環境は安定と期待していたが、リーマンブラザースの破綻で様子が変わった。

採用を減らす大企業が出てきそうで、本来大企業が採用を減らせば、その分中小企業に枠が広がるのだが、中小企業にその体力があるかが問題となる。

景気の悪化が雇用に影響、右肩上がりだった求人倍率が急激に下がったのは、バブル崩壊後と似ているという指摘もある。

当時は、極端な採用凍結によって社員の年次構成をいびつなものとしてしまった。

その教訓か、現在の企業側の意見としては、新卒という新しい血をコンスタントに入れていくことの重要性を強調、表面上の採用縮小の声はまだない。

いずれにしても、明らかに昨年までの就職戦線とは変わってきているようで、その雲行きは怪しいようだ。