☆ 部品の魅力を伝える工夫
村田製作所のロボットが話題になったことから、部品メーカーにとってのシーテックのような展示会の意味も変わり始めている。
電子機器をつなぐ“コネクター”でトップメーカー、アメリカの「タイコ エレクトロニクス」は、シーテック会場で15mのレールを敷きその上を走る“リニアモーターカー”の展示を決めた。
外資系で知名度がない同社にとって、人材確保はかなり深刻で、今回の展示も学生に注目してもらうための大仕掛けな展示となった。
外資系とはいっても顧客として日本企業が相手である以上、日本の理科系人材はどうしても必要。採用活動は重要度を増しているという。
リニアモーターカーには、コネクターを始め同社の製品が20以上使われているが、やはり部品を作るのとは勝手が違うようだ。
展示会に間に合わせるための調整は、オープン当日の朝まで続けられた。
シーテックでの注目度は上々で、狙いは当たったようだ。会場には来年度入社予定の内定者も招待され、未来の技術者として可能性に期待を寄せる。
やる気のある人が継続的に入ってくる会社にするため、面白いことをやっているという情報を与えるのが重要と人材担当者はいう。
華やかな展示会の裏側で活発になってきた企業の人材戦略、その狙いが学生たちに届くようアイデア競争は続く。
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