木彫り倶楽部 more

本来は、木彫り教室のブログでしたが。。。還暦を迎え自然農にはまり、自然からの恵みや日々の気づきを気ままに綴っております。

タブレット教育

2024年09月15日 | 子育て
携帯やタブレットから,いろいろなモノや場所に,瞬時にアクセスでき,知りたいことがすぐ分かるのはとても便利ですが,画面で見るのと実物は違います。
描いたり創ったりするためには,良く見る事とイメージすることが必要です
スマホやタブレットは人間の脳を2次元化し短略的な思考にするような気がします。
実体験の伴った大人の脳は,経験から2次元の画面でも,3次元空間のように補って観る事ができますが,実体験なくバーチャル空間(3次元に見える2次元)に晒されると,立体の裏や奥行きを知らぬまま,今見えている画面の2次元の世界で物事を判断するようになるような気がするのです。だから子どもたちに絵を描いてもらうと薄っぺらく感じるのです。
でも、色彩は華やかです。

同じものを見ても、見え方が違うのだなぁ…と感じています。

しかもタブレットの映像は、膨大な情報が瞬時に流れていきますので,本のように立ち止まって見つめたり考える時間が持てません。
情報のかけ流しを処理するためには、2次元処理が必要なことかもしれませんが不安を覚えます。

専門学校で、Z世代と言われる彼らを見ていると、記憶や深く考える事が苦手です。その代わり彼らはノリと機転でその場を上手にクリアします。瞬間的なコミュニケーション能力は高めに感じますが、まるっきりダメな子もいます。
両極端なのですが、どちらも自分の事を伝えるのは苦手なようです。
基本彼らは真面目なので、言われた事は、無難にやり過ごしますが、おそらく記憶に残っていないでしょう。
それこそ授業が時間の無駄になってしまいますので、何とか記憶に残し、自分で考えてもらえるよう頑張っています。
年々その傾向が強くなってきているように感じますので、伝えたいことを絞り、面白いと感じてもらえる工夫をしているのです。

問題に直面したときに、諦めたり投げやりになる前に、思い込みをちょっと脇に置いて多方面から見直してみる。正解はひとつではない。誰かが悪いのではなく、やり方がどこかで間違えているのだと思い出してもらえたら御の字。
知っているだけでもダメ。わかった気になっただけではダメなのです。知識を思考まで繋げなければ、自分はどうしたいのかを自分で考えることができない人間になってしまうのです。
私はそれが怖い
考える(悩む)とは、試行錯誤しながら多くの選択肢の中から自分なりの答えを導き出すものですが、わからないことがあれば、検索して答えを求めるZ世代。
人間は間違うけれど、コンピューターは間違わないと信じている彼らは、わからないことは聞けばいい。試行錯誤する事や悩む事を時間の無駄と思っているのかもしれません。

その考え方はとても危険だと思いますし、Z世代の次の世代である幼い子どもたちの絵から、小学校で導入されたタブレット教育に猛烈な危機感を持っています。
正解はタブレットが示し、⭕か❌かしかない2次元のスピーディーなタブレット教育では、ますます子どもたちの思考力が奪われると思うからです。

今は第5次産業革命の時代と言われています
人間と科学技術の融合だそうです。
それにみ合うように教育を変えていっているのであればタブレット教育は、人間をコントロールできるよう準備が整えられているようにしか見えないのです

ビル・ゲイツもスティーブ・ジョブズも自分の子どもたちには自我が確立される14歳までスマホやタブレットは禁止しています


思考力だけでなく、スマホやタブレットを使用する上で、5Gの電磁波にさらされる危険性も考えねばならないかもしれません


コメント
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