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読書感想 ステップ(重松清)

2009年12月04日 | 本の記録
久しぶりに小説の感想を・・・(笑)

『ステップ』  重松清 著  中央公論新社 発行




夏になる前に図書館に予約を入れて、やっと今頃になって順番が回ってきたという人気の高い本です。

あらすじは、結婚3年目、1歳半の娘を残して妻に先立たれてしまった夫の目線で娘が保育園入園、小学校入学から卒業までの間の1年1年にどのような心情でどのようなことが起きて、娘はどのように成長して行ったか?
と言うようなことが書かれています。

どの章もとても心に染み入ります。

私は自分が「母親」であり、しかも「息子」しかいないのですが、それでも子どもを愛する気持ち、どんなことがあっても守りたいと思う気持ち・・・の様なものはとても共感できます。

私は、真ん中くらいの章<サンタ・グランパ>という話が一番心に染みました。
美紀(主人公の娘)が3年生のときに亡き母の同窓会に出席し、小学校時代の友達から美紀の母、主人公健一の妻『朋子』の小学生の頃の『思い出』をたくさん聞いて今まで知っていた『思い出』を更に増やしていく・・・と言う内容。
これは、義父母(故朋子の実の両親)も一緒に行って、一緒に聞くことになります。

とても泣けました。

子育て・・・と言っても親も子に育てられている?
子どもと一緒に成長していくものなんだな・・・とつくづく。
私も、もうひと踏ん張り『成長』しなければ!!と思います。

重松清さんの本は、『きみのともだち』『小学5年生』『くちぶえ番町』などなど読んだことがありますが、これは上記のものとはちょっと違うタイプの小説だと思います。
「親」となっている人にオススメできる本だと思います。

特に主人公と同じく娘のいる父親が読んだら、感動間違いなしだと思いますよ。