懈怠石

結晶系、屈折率:100、主要産地:東京近郊、つまりそういう日記

体の中までじっとりと残暑で。

2004-09-22 20:55:06 | Weblog
最近自分の力ではどうにもならない、妙な感覚を味わうことが多いです。
なんだそりゃ、って感じですが。

中学、高校と一緒だった友人(♀)が半年間の音信不通を経て久しぶりに「会いたいなー」とメールを入れてきました。
2年前にも音信不通になり、誰が会いに行っても無駄だった彼女の再びの引きこもりだったので、無理に押し掛けたりするのはやめていたのですが。
「会いたい」と言ってくれるからには会いたいと思ってくれてるのね、と早速予定をやりくりして地元に行ってきました。

久しぶりに会った彼女は、小柄でちょこまかと元気な昔のイメージとは180度変わって、ずいぶんとふくよかになっていました。
15キロ増、だそうです。
おしゃれや恋愛の話が好きで、人の悪口は言わなくて、自分の意見を持っていて、コロコロとよく笑っていた彼女は、他人の学歴や家庭の状況や外見に対しての評価をつらつらと語り続ける田舎のおばちゃんみたいになっていました。

バイト先の子がパソコンで「づ」が打てなくて「ず」になってしまうのだそうです。
そんな子たちと働かなくちゃいけない私はなんなのだろう、と。
バイトの間誰と会話すればいいのかなあ、と。
一緒のシフトによく入る子は高校中退でフリーター歴5年で、その間ずっと家に5万円ずつ入れてるらしいんですが、どんな家庭の子なのかしら?と。

膿を絞り出すように彼女は半日ずっと話し続け、私はただただ黙って聞いているしかできなくて、何も彼女に言えることはなくて、本当に己の無力を感じて、白痴よりも惚けて頷いているだけでした。
それでも彼女は久しぶりに会えて良かったと言ってくれたし、私も会えて安心しました。

ただ、腹の中にうずめくこの感情はなんなのでしょう。
悲しくて焦っているようで虚しいようで、蓋をしたいけれどもできないような、なんだかわからない流れの中で揺れている妙な感覚です。
なんだろう。
眠れないのは残暑だけのせいではない。

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