懈怠石

結晶系、屈折率:100、主要産地:東京近郊、つまりそういう日記

荷物はたくさん持ち歩きますか。身長は低いですか。そうですか。

2013-10-21 11:50:54 | Weblog
だいぶ昔ですが、
建築学科に通っていた先輩が
とある有名建築家の作品で評価されているのは、
実は、奥さまが監修している水回りなのだと言っていました。

水回り。
キッチン・バス・トイレ等のこと。

女性ならではの細やかさが必要な場所ですものね。

というか、最近つくづく思うのは、
男の設計が雑すぎるんじゃなかろうか。
ということ。

どーいう話しかと言うと、
商業施設や大規模建築の個室トイレです。
扉の内側を見ると、カバンをかけるためのフックがありますよね。
あれね、いまだに扉の一番上に設置されてるんですわ。
設計者出て来い。
お前、身長何センチだよ。

と、ここまで読んでピンとこない人は、
一般よりもだいぶ身長が高めではないでしょうか。

扉の高さはだいたい1メートル80センチ前後です。
そこに荷物用のフックが付いているんです。
改めて想像してみましょう。

ちなみに私は女性平均身長よりやや小さめの154センチ。
仕事の資料やら文庫本やら筆記用具やらが入っているバッグを
自分の頭より高い位置まで持ち上げるのは
なかなかツライ。
頭上にあるフックを見上げるたびに、ここはオランダか…と思います。
できればですね、日本の平均身長よりちょっと低めのところに
フックがあると嬉しいです。

というような内容の苦情が、施設オープン後に来るのでしょうね。
明らかに後から設置されたフックが、
多くの施設で見受けられます。
(オシャレショッピングモールで、
両面テープで貼る100円ショップのやつとかも見る)
つうか、初期設計でベストな高さにフックを設置している
女子トイレは、ほとんどお目にかかったことがない。
東京なのに。21世紀建築なのに。

大手ゼネコンや大手建築設計会社の設計者なら
それくらい想定もしくは学習していただきたいと言ったら
厳しいのでしょうかね。
ささやかな願いだと、個人的には思うのだけど。

女子のリアリティとは。

2013-10-03 14:22:09 | Weblog
一緒に仕事をしている上司が、
女子に幻想を抱き続けたい派のおじさんです。
別にいいんですけど。

で、最近ショックを受けたという前置きで始まった話ですが。

なんでもアメリカのドラマシリーズの「ホームランド」
という番組にはまっているとのこと。
主人公はCIAの凄腕エージェントで
組織とぶつかりながらもガシガシ働く女性。

んで、この主人公がプライベートも何もないくらい
昼夜問わず猛烈に働くのだそうです。
そして上司に打撃を与えた問題のシーンとやらが。

深夜に一時的に帰宅した女主人公、
シャワーを浴びる時間も惜しかったのか
素っ裸になり、濡らしたタオルで局部だけぬぐってタオルをぽい!
よっしゃ!と気合い新たに服を着替えて仕事場へ。

「俺は、そういう女性のリアリティは求めていないんだ!」

と熱く語る上司。

私と20代の後輩女子は「それはリアリティではないと思うが…」
(少なくともマジョリティではないという意味で)と言いつつ、
「彼女のそんな姿は見たくなかったぁー!」的な上司に
「そういうシーンを喜ぶファンもいるのですよ」と
追い打ちをかけておきました。

話題の本筋からは脱線しますが、おかげでそのドラマに興味津々。
超おもしろそう!と思って調べたらコメディーではなく
結構なシリアスサスペンスとのこと。あれ?
もはや股間を拭くドラマ、としか認識できてない。

100年の誤読

2013-07-26 14:29:04 | Weblog
最近、気づいてしまったのですが。

「措置」を、私、数十年間、ずっと、
「しゃくち」と読んでいました・・・。

いや、「そち」と読むことも理解していたんですよ!
とはいえ「世論」を「よろん」とも「せろん」とも読むみたいに
「そち」とも「しゃくち」とも読めるのだと
思いこんでいたんです!

まあ、言い訳したところでね、という話しですが。

新聞やら会社の手続き書類やらで
「措置」と見るたびに頭の中で「しゃくち」と
読んでいたわけで。
反省。

そういや大学生の頃まで
「童顔」も「どうがお」って読んでたな。
「代替可能」も「だいがえかのう」と。

会話であまりつかわれない単語って
誤読に長い間気づかなかったりするんですよね。
まったく困ったものです。

と、一般論ぽくしようとしましたが、
個人的にだいぶ大きな問題を抱えている気がしてきた。

スクエニを名乗るフィッシング詐欺

2013-07-25 10:25:11 | Weblog
ここ最近、スクエニさんから毎日のようにメールが来ます。
たどたどしい日本語で。

というか、明らかにスパムですけど。
フィッシング詐欺らしいです。

80年代生まれのくせに、
ドラクエやったことないんだよなあ。実は。



【メールタイトル】
[スクウェア・エニックス アカウント]あなたのID異常

【本文】
あなたのID異常は以下のリンクを通じて検証してください。
http://secure.square-eniz.com/account/app/svc/Login.php?cont=account
‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
※本メールはシステムより自動送信されています。
  本メールに返信されましても、返答できませんのでご了承ください。

?‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥?
【スクエニ メンバーズ】 -- ゲームファンのためのコミュニティ --
             http://member.jp.square

発行元:株式会社スクウェア?エニックス
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恋に不器用な友人の話

2013-07-23 16:52:33 | Weblog
もう10年くらい前の話しですが、
友人(♀)が恋をしていました。

相手は、大学の同じ学科の男の子。
背が高くてラフなファッションが似合っていて
口数は多くないけれど雰囲気のある人でした。
そして、そこそこモテてました。

地方出身なので、当然ひとり暮らし。
典型的な家事に興味ないタイプで、
自炊もほぼしないし掃除洗濯も苦手という性格。

友人はぼちぼちお嬢さん育ちで、
料理が得意。世話焼き女房タイプ。

当然のように(しかしかなり強引に)
「ぜんぜん料理しないの?それじゃ身体に悪いよ!
 私が料理つくりに行ってあげるよ!」
という流れに持って行ったわけで。

週末に彼の部屋に上がり込むことに成功したのです。

で、明けて月曜日。
私としては、その成果に興味津々ですよ。
どうなの?どうだったの?どこまでいったのっ?

「ホントに料理しないみたいで調味料が何もなかったよ」

そんな感想はいいから。

「バイトがあるっていうから
 早めの夕食になっちゃって」

え?追い返されたの?

「カワイイ調味料入れ買って、たくさん置いてきたの」
「次に行った時に使えるようにね」

私の恋の戦略すごい!って顔でした。

「なんだか歯ブラシを置く恋人みたいじゃない?(照れ)」

ひとりご満悦の友人でした。

いやいやいや。

ひとり暮らしの男の家に上がり込んで、
ホントに料理だけつくって追い返された時点で
次は無いだろう・・・。

ホントに恋愛に不器用な子なんだな、と
しみじみ思ったことを覚えています。

案の定、彼とは進展はなく。
(というか彼にはすでにギャルい恋人がいたようですが)

恋愛に不器用な友人は、その後も恋愛にとことん不器用で、
先日、ひさしぶりに会った時は会社の先輩に二股かけられてました。
もちろん彼女が2号です。

最近の読書メモ

2013-06-04 15:55:11 | Weblog
叙述トリックものを続けて読みました。

という観点で本を選んでいる辺り、
すでに楽しめない予感がぷんぷんしますね。
「叙述」って前提で読むだけで
かなりの確率でトリックがわかってしまいますから。

案の定というか自業自得ですが
私もだいたいのトリックは前半で予想がついてしまいました。
とほほ・・・(自業自得)。

とはいえ。
仕掛けに気づいてしまおうが、面白い小説は面白いし、
気づけなくてもダメな小説はダメ。
ということがよくわかった。
(個人的な意見です)

それと、作家の文章力って大きいな。と。
(以下ネタバレ!)







まず一冊目。
筒井康隆の「ロートレック荘事件」は
面白く読んだのですが、
文章のリズムとして主語が足りなかったり
人数の描写が欠けている部分が見受けられます。
この作家の文章力として、これは変だな、と
こりゃ、人数ごまかしてるな、と。
作品そのものの仕掛けではないところに
違和感があってムリが出ているんですね。
とはいえ面白かったですけど。

というわけで、叙述は、
初読の作家さんで楽しむのがいいのかなと考えました。



で、初読作家ベスト。
歌野晶午の「葉桜の季節にきみを想うということ」。
この作家さんの文章を読むのが初だったので、
ちと不自然な描写もこういうクセのある人かなと
軽く流して読めたのと。
とはいえなんとなく年齢ごまかしたい気持ちは
文章からひしひし伝わってくるんですが、
そう思って読んでもきちんと面白いこと。
むしろ設定がわかってから読むと、さらに面白い。
二度美味しいのでお得です。



で、ぶっちぎりワーストです。
安孫子武丸「殺戮にいたる病」ですよ。
不愉快に読んだのですが、
文章力もこんなものかなと思って読んだので
言葉づかいとか不自然なところも見受けられたのですが
全部スルー。結果、ミスリードそのままで読みました。
いやもうね、トリックを考える気力も萎えさせる
中二病トーク。
犯人がおっさんだろうが若者だろうが関係なく、痛い。
こういう文章を書く作者が痛い。
「殺戮にいたる」リアリティが無さ過ぎて泣けました。
もうね、犯人、誰でもいい。
というミステリーにおける新機軸。


以下、メモ。
貫井徳郎「慟哭」
これもイマイチですね。
ちょっと仕掛けがわかりやすすぎる。
「プリズム」のほうが楽しめます。

綾辻行人「十角館の殺人」
これは本格らしくて好きです。

道尾秀介「向日葵の咲かない夏」
堂々のワースト2。
こどものセリフがヘタすぎて
1ページ目で「ひっかけですよー」感が読者に伝わるという
残念な作品です。
「ラットマン」も悪くはないけど、ピカイチでもないから
叙述は向いてないんじゃないのかしら。
「カラスの親指」は良かったんですが。


と、好き勝手に書きすぎたので、反省。

しちめんどう

2013-05-15 17:10:32 | Weblog
「しち面倒くさい」という表現を
たまに口語で使うのですが、
ふと思い立ってキーボードで変換してみたら
「七面倒くさい」と出ました。

ずっと地元の方言だと思っていました。
「七」だったのか・・・。

しかし七つの面倒ってなんだろう。
どんな面倒なんだろう。
キリスト教の七つの大罪みたいな感じですかね。

うーん、、、
掃除・事務作業・コンタクトの洗浄・エンドウ豆のすじ取り・通勤・朝のブロー・恋愛
あたりでどうでしょうか。

うん。
この七つが一気に振りかかったらそれはそれは面倒ですね。
七面倒に認定です。

というのはさておき。
「七」は強調の意味の接頭語のようです。
どうせなら千面倒くさいとか万面倒くさいとかの方が
めちゃくちゃに面倒な感じが伝わりそうですが。
意外と謙虚な強調。「七」。

ああ自烈体

2012-12-17 12:06:01 | Weblog
本を読みながら、
ちょこちょこ分からない漢字に出会います。
そんなときは、
なんとなく行間から意味を推測して
そのまま通り過ぎること多し。

よくないですよね。
ちゃんと調べねば。学ばねば。

というわけで、たまには反省してですね、
携帯にメモしたりします。
あとでちゃんと調べようと思って。

そしてそのまま忘れます。

リスか。

どういう話しかというと、
携帯のメモに
「自烈体」
と入っていたのです。

これ、「焦れったい」の当て字です。
なんとなく意味も合ってて、
気の利いた当て字ですよね。

しかしこれ、あまり類例が無いのです。
明治から大正にかけて使われていた形跡はあるのですが、
昭和に入って、ふっと消えてしまった感じ。
いや、もしかしたらあるのかもしれんが。
私は見つけられなかったのです。
辞書にも載ってないし。

そんな貴重な生「自烈体」を、
私は何で読んだのか。

おいおい・・・。


多分、川上弘美さんの初期の短編かと・・・。
自信無いけど。
もしくは時代性も考慮して横溝正史か・・・。
(相変わらず金田一シリーズをちょいちょい読んでる私です)
まさか池澤夏樹じゃないと思うし。
畠中恵でもないと思う。

ふだんから図書館で本を借りている
一期一会主義がアダになりました。

うーん、わからん。

ちなみに一緒にメモったのは「名詮自性」。

時計のぽっちとがんもどき

2012-09-03 16:49:22 | Weblog
腕時計のぽっちのところ、
いわゆる「リューズ」ですが、
ずっと外来語だと思ってました。

「リューズ」正しくは、「竜頭」。

由来は諸説ありますが、
ぽっちの部分が「竜頭」で
時計の内側にある棒の部分が「竜芯」
と呼ばれてることからも、
まあ、機構の要(かなめ)を象徴してるのかな。

というか、日本語だったのか・・・。


ちなみにがんもどきは関西では
「飛竜頭(ひろうす)」。

これは時計のぽっちのカタチが
がんもどきっぽいから。

というのはウソで、
竜頭と飛竜頭は関係無いみたいです。

林芙美子の赤い水着

2012-08-28 14:35:46 | Weblog
日に日に夕ぐれ時が早くなって
少しずつですが秋に近づいてる気配がありますが、
それにしても、残暑!!厳しい!!

7月の暑さよりも、
残暑と呼ばれる8月の暑さの方が
えげつない気がするんですが、
気のせいでしょうか。

そんなわけで帰宅すると同時に
キャミソールやブラトップ一枚になるのですが。
たまに宅配便とかが来るとホント焦りますね。

先日は慌てて冬用のパーカーを着てしまい、
配達の人に「なんでこんな厚着なんだろう・・・?」と
不思議そうな顔をされました。
私もなんであんな暑苦しいものを咄嗟に選んだのか
不思議でしょうがない。

しかし服を着ていただけ良しとしたい。

林芙美子なんか、若かりし頃
貧乏生活に昭和恐慌が重なって、
着物を一枚また一枚と質屋に入れてしまい
とうとう着物がなくなったので
ひと夏を水着で過ごしたといいます。
という話しは司馬遼太郎がエッセイに書いてます。

その年は、ちょうど彼女の出世作である「放浪記」が
雑誌に掲載された年でもあって、
編集者が書籍化の話しを持って家を訪ねたところ
赤い水着姿で応対されたという話しもあります。
これは「林芙美子の昭和」という本に書かれている模様。
私は未読。

林芙美子はお茶目なところもあったというか、
結構やり手女子だったみたいなので、
一部では編集者に「敢えて水着姿」で応対した
という説もあるようです。
すごい営業っぷりだな。
いいと思います。

しかし浴衣まで質屋に入れて水着を残すって、
優先順位まちがってる気がするんですが