懈怠石

結晶系、屈折率:100、主要産地:東京近郊、つまりそういう日記

恋に不器用な友人の話

2013-07-23 16:52:33 | Weblog
もう10年くらい前の話しですが、
友人(♀)が恋をしていました。

相手は、大学の同じ学科の男の子。
背が高くてラフなファッションが似合っていて
口数は多くないけれど雰囲気のある人でした。
そして、そこそこモテてました。

地方出身なので、当然ひとり暮らし。
典型的な家事に興味ないタイプで、
自炊もほぼしないし掃除洗濯も苦手という性格。

友人はぼちぼちお嬢さん育ちで、
料理が得意。世話焼き女房タイプ。

当然のように(しかしかなり強引に)
「ぜんぜん料理しないの?それじゃ身体に悪いよ!
 私が料理つくりに行ってあげるよ!」
という流れに持って行ったわけで。

週末に彼の部屋に上がり込むことに成功したのです。

で、明けて月曜日。
私としては、その成果に興味津々ですよ。
どうなの?どうだったの?どこまでいったのっ?

「ホントに料理しないみたいで調味料が何もなかったよ」

そんな感想はいいから。

「バイトがあるっていうから
 早めの夕食になっちゃって」

え?追い返されたの?

「カワイイ調味料入れ買って、たくさん置いてきたの」
「次に行った時に使えるようにね」

私の恋の戦略すごい!って顔でした。

「なんだか歯ブラシを置く恋人みたいじゃない?(照れ)」

ひとりご満悦の友人でした。

いやいやいや。

ひとり暮らしの男の家に上がり込んで、
ホントに料理だけつくって追い返された時点で
次は無いだろう・・・。

ホントに恋愛に不器用な子なんだな、と
しみじみ思ったことを覚えています。

案の定、彼とは進展はなく。
(というか彼にはすでにギャルい恋人がいたようですが)

恋愛に不器用な友人は、その後も恋愛にとことん不器用で、
先日、ひさしぶりに会った時は会社の先輩に二股かけられてました。
もちろん彼女が2号です。

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