懈怠石

結晶系、屈折率:100、主要産地:東京近郊、つまりそういう日記

九目でせいもく

2005-05-05 22:27:13 | Weblog
泉鏡花の「夜行巡査」を読んでいたら、「九目」と書いて「せいもく」とルビがふってありました。
意味がわからなかったので辞書を引いてみたら、「せいもく」は”碁盤の線の上にしるした九個の黒点(に一つずつ石を置く事)”で、漢字は「井目・聖目・星目・制目」と書くようです。(新明解国語辞典、赤瀬川原平の新解さんで有名になったアレな辞書です)
つまり九目はあて字なんですが、これだけではやっぱり意味がよくわからない。

四字熟語で「相碁井目(あいごせいもく)」というのがあって、相碁は腕前に優劣がないこと。ぎゃくに井目は弱い方が石を置いて、ハンデをつけること。併せて何事についても人の実力は様々で、色んな人がいますよ。ということらしいです。
これを踏まえて、「お前にゃ九目(せいもく)だ」は「お前には劣る」ということでしょうか。

うん、わからん。
とりあえずメモってみました。