Bankの秘密基地

個人日記兼つれづれなるままに

日銀資金循環統計

2021年06月25日 | マクロ経済


家計資産が2000兆円をもしかしたら超えるのではないかと予想する向きがあったが、結局そうはならなかった。ただし、家計資産は1946兆円、うち現預金は1056兆円を超えた。これだけ株が上がったのに、結局現金を抱えたままというのがいかにも日本人らしい。せめて株高に応じて投資してれば経済回復は半端なかったじゃないかと想像するが、まあ日本人のことだ無理な話だった。



2020年の資金余剰はなんと41兆円。前年の17兆円の倍以上だ。当然これはコロナショックによる巣ごもりが影響している。ゲームにはお金を使ったが、やはりそれだけでは余剰増加ペースは落ちることはない。年後半から自動車などの耐久消費財の売り上げが大きく増加したが、それでも足りない。というか、自動車の納車は半年以上になっているという話で、その余波で中古車価格は大きく上昇している。これは日本だけでなく世界的な傾向になっている。いわゆるアフターコロナを想定すると貯まった余剰資金の使い道が気になるところだが、まずは旅行やそれに関連する消費材・サービスなんだろう。

但し、これらが本格化するのはみんながマスクを外してからになる。職場接種は本格化したといっても、まだこれから。政府によれば、職場接種・自治体大規模接種の申し込みで4500万回分と予定の5000万回分が埋まりつつあり、一時停止の話もでている。ミソがついたアストラゼネカ製を使用すればいいだけなのだが、まれに副反応が出たという話がでただけでアストラゼネカはバツだと思っている人が多い。そんなこと気にしないで進めればいいのにと思うが、人の感じ方は様々だ。



何が増えるのかなどと予想できるはずもないが、家計調査をみると大きく減っているのはリバウンドしそうだという気にもなる。これからみると被服及び履物、教養娯楽、交通・通信あたりだろうか。既に自動車販売は回復しつつあるが、服はまあ、予想通りなんだが、ネットでも買えるのではという気もする。但し、やはりウィンドウショッピングしながら実店舗で買うというのはありなんだろう。というか、ネットだと試着できんし。教養娯楽だが、やはり旅行関連は大きく減少しているので回復はするのだろうが、まずはキャパの問題で回復するとしても急激に戻るか不明だ。予約がとれないという話が新聞にでるかもしれない。結局、旅行などは回転率の問題なので時期が集中すればどんなに需要があってもさばききれないので大きく回復とはいかないだろう。後は町に繰り出して飲みに行くということで現在苦境の飲食業界はその恩恵を受けるかもしれない。

但し、日本人の性格からいきなりバブル消費時代に戻るということはまずありえない。今回の資金循環統計でも見た通り超保守的な日本人に期待するは止めた方がいいだろう。
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