東京 DOWNTOWN STREET 1980's

東京ダウンタウンストリート1980's
1980年代初頭に撮影した東京の町並み、そして消え去った過去へと思いを馳せる。

台東区の銅板貼り建築~その一

2014-10-14 21:38:55 | 台東区
さて、銅板貼り建築について悲観的なことを書いてきたが、これから先減っていくことはあっても、増えることはないというのも確かなことだ。そして、千代田区から始めてみたが、一番数多く銅板貼りの建築が残されているのが、台東区だろうと思う。これは、震災復興期以前からの旧市街であり、その上戦災の被害を免れたエリアがあること、そして高層ビルが林立する開発の波からも、辛くも免れていると言う事による。まずは浅草橋から見ていこうと思うが、この辺りでも建て替えも進んでおり、残り少ない状況であることは変わらない。

2012年3月に撮影したが、その時点で取り壊しの告知が貼られていた。今はマンションが建っている。銅板貼りの二階家、二軒長屋が二棟並んでいた。


同じ建物を逆サイドから見たところ。この辺りは、中小の町工場が数多くあった町。そんな町が東京には数多くあったが、今はどこもひっそりとしている。台東区内は、それでも町が活きている印象を受ける。


この浅草橋二丁目辺りは、四角い街並みになってはいるのだが、町割りそのものはかなり古い時代のものが残っているように感じる。


さらに北寄りに進んで行く。浅草橋三丁目はオフィスビルが多い。そんな中に、デザインも美しい銅板貼り建築がある。窓廻りの雰囲気など、エレガント。


蔵前橋通りに近い辺りにも、一階はシャッターに改装されているが、銅板貼りの建物が残されている。


この辺りでも大分数少なくなってきているが、歩いた印象としては出桁造りの系統の建物の雨戸の戸袋を銅板貼りにしていたり、一階の軒の端部を銅板貼りにしていたりという形態のものもある。

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