お城でグルメ!

ドイツの古城ホテルでグルメな食事を。

ゴーデス城砦 ・ その1

2023年12月18日 | 旅行

かつて西ドイツの首都であったボンのバード・ゴーデスべルクという市域は、私には、各国大使館員とその家族が大勢住んでいた、という認識のところです。ここの中心部、海抜122mの小さな山にゴーデス城砦の廃墟はあります。

  

町から見あげる城塔 ・ ありし日の城砦の模型

ゴーデス城砦の建造は13世紀の初めに始まり、建築と拡張が段階的に14世紀まで続きました。その後、16世紀後半のケルン戦争のとき、30mの高さの城塔だけが破壊されずに残ったのです。そして19世紀の終わり頃に当時の皇帝ウィルヘルムII世がゴーデス城砦の廃墟を当地のコミュニティーに譲渡しました。コミュニティーは20世紀の中頃、その廃墟に広々としたレストランを開いて今日に至っています。最近では4年ほど前に城塔は修復されたそうです。

実際に階段と坂の小道を登ってみました。

  

城砦の入り口 ・ レストラン

城塔と当時の建物の壁のごく一部が残っているだけで、山頂の大部分は大きなレストランで占められています。廃墟のうらびれた雰囲気を楽しむのではなく、高所からの景色を楽しみながらレストランで飲食するのが定番のようです。

それなら、ということで昼食をとりました。まずアルコール無しのビールで喉の渇きを癒した後、重い食事は避けようと前菜を二つ注文したのです。突き出しとしてのパンと塩を散らしたバターとコッテージチーズは、ほんの少しだけ食べました。

  

ノンアルコールビール ・ 突き出し

一つ目はアスパラガスのクリームスープ。アスパラガスは今がちょうどシーズンの走りで、私も今年初めてです。アスパラガスの小片が入っていて美味しい。ただ、妙な容器で出て来たのにはいささか驚きました。形が球に近いと表面積が小さくなって冷めにくいのかもしれませんが、大きなスプーンで何とも食べにくい。あまり感心しませんでした。

  

クリームスープ ・ 前菜盛り合わせ

もうひとつは地中海地方の前菜盛り合わせです。内容は子牛の肉、パルマハムをのせたメロン、トマトと水牛のモッツァレラチーズ、オリーヴ油に漬けた地中海地方の野菜、マリナードに漬けたサーモンの蜂蜜・マスタード・イノンド・ソースかけ、そしてパルメザンチーズを散らした新鮮なルッコラ・サラダ。全部知っている食品ですが、いろいろな味を楽しめてお得感がありますね。

ところで、バード・ゴーデスベルクの旧市街とライン河の間にヴィレンフィアテル(高級住宅街、屋敷町)と呼ばれるところがあります。昔の貴族の別荘(ヴィラ)が立ち並ぶ閑静な地域です。ここにある、ユーゲントスタイルの二つのヴィラをつなぎ合わせたホテル〈ヴィラ・ゴーデスべルク〉に宿泊しました。(このホテルは現在〈ブティックホテル・ドレーゼン〉と名前を変えています。)

  

ホテルの外観 ・ レセプション

 

2階の廊下

内装は綺麗でモダンですが、エレベーターがありません。レセプションに立つ明るい優しい女性が重そうな私の荷物を見て、3階から2階の部屋にかえてくれました。

  

私の部屋 1 & 2 

天井が高く大きなベッドがあって、快適な部屋です。お茶とコーヒーを自由に飲めるし、冷蔵庫にある赤白ワインもビールもジュースも無料です。ただ、朝食は食べられますが、ホテル内にレストランがありません。チェックインのときにウェルカム・オレンジジュースを飲みながら近くにある複数のレストランの説明を受けて、歩いて数分のところにあるミシュラン1つ星のレストラン〈ハルベデルス・ゲストハウス〉に予約を入れてもらいました。

 

〔2018年4月〕〔2023年12月 加筆・修正〕

その2 に続く

 


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