視覚障害者きうっちの自立への道

視覚障害者きうっち(S52年生)が気の向くままに日々の生活をツラツラとつづるブログ

2010年W杯グループリーグ組み合わせ決定!

2009-12-05 09:11:27 | その他
 今日12月5日未明、2010年サッカーW杯のグループリーグ組み合わせ抽選が行われました。
欧州チャンピオンズリーグもそうなのですが、これが行われると『いよいよ』という感じがしてわくわくしてくるんですよね。
まぁ今自分はこのブログ上で何度も言っている通り目がちっとも見えていないのでW杯の試合そのものを楽しむ事はできないのですが…(涙)。
でもその試合を行う前、抽選の組み合わせから色々と展開を想像して楽しむ事はできるし、これが意外と楽しい。
これはプロ野球のペナントレース前の順位予想なんかでも同じ事が言えるような気がします。
というわけで今回の2010年W杯の組み合わせ抽選結果からも、このブログ上で各グループの展開を想像してみたいと思います。

■開催国南アフリカの入ったグループA
グループAは開催国南アフリカ(以下南ア)、中南米の雄メキシコ、
南米の古豪ウルグアイ、そして現在』何かと話題の』フランスが入りました。
このグループの本命は『チームの名前』や『格』からいえばフランスなのでしょうが……自分はこのグループは意外と混戦になると見ています。
それに実力的には圧倒的に一番下と見られている南アも現在のチーム状況や対戦国との単純な実力差だけでは
決して推し量れないものがある-。『開催国』とはそういうものだと自分は思っています。

 またこのグループでは恐らく本命視されるであろうフランスもたぶん、他の3カ国を圧倒するような形でグループを突破するような事はないと思っています。
フランスは2008年のEURO2008の頃からずっとチーム状態がよくないですし、もっというなら2006年のドイツW杯の前からそうであり、
ドイツ大会での準優勝も『ジダンのカリスマと個人能力』による一時しのぎで勝ち得たもの、と自分は見ています。
一方で中南米の雄であるはずのメキシコも今回のW杯予選ではあまり調子がよくなかったようですし、
南米の古豪ウルグアイにしても『クセ者』である事には違いないと思うのですが、南米予選を5位で通過しコスタリカとの大陸間プレーオフを勝ち抜いてやっと出場できたように
フランスやメキシコを完全に凌駕するような力を持っているわけでは当然ありません。

 というわけでこのグループはどこか一つの国が勝ち点を全部持っていく、というような展開にはならないと思います。
比較的少ない勝ち点での争いになる-。もしそういう展開になれば実力的に見劣りする南アでもグループ突破のチャンスは十分あるのではないでしょうか。

■アジア勢では韓国が一番グループ突破のチャンスがある!?
 グループBは南米予選でかなり苦労をしていたアルゼンチン、日本の永遠のライバル韓国、かつてのアフリカの競合ナイジェリア、
そしてEURO2004の覇者ギリシャが入りました。ご存知の通り、このグループのシード国であるアルゼンチンは
今回のW杯南米予選では相当苦労していました。チームは予選の間に監督が交代するなど迷走を続け、
一時は予選突破も危ないのでは?-。そんな所までチームは追い詰められていました。
今年のバロンドールであるメッシを初めチームのタレント力だけで比較すればこのグループのダントツの本命候補なのですが……正直、今の状態ではそうとも言い切れないですね。

 また自分は上でナイジェリアを『かつてのアフリカの競合』とあえて表現しました。
まぁ今も競合である事には違いはないと思うのですが、10年くらい前のような『アフリカのベストチームである』というような力は今はなく、
現在のアフリカトップ3であるコートジボワール、ガーナ、カメルーンの影に隠れている勘は否めないですね。
またEURO2004の覇者ギリシャもEURO2004では確かに次々とミラクルを起こして優勝まで一気に昇りつめましたが、
その後は正直あまり目立った実績は上げておらず、今回の欧州予選でもどちらかというと欧州予選のグループ組み分けに恵まれた感じが強いと自分は見ています。しかも最終的にはウクライナとのプレーオフを制してやっとの思いで勝ち抜いてきたわけですし。

 というわけでこの3カ国が相手なら一番実力的に劣るとされているアジア勢の韓国にも十分チャンスはあると見ています。
特に後で改めて触れるつもりですが、アジア勢の他の国はさらに厳しいグループに振り分けられた勘がしますし。
アジア勢の中で一番結晶トーナメントに近いのは実はこの韓国なのかもしれませんね。

■あまり見慣れない国が揃ったグループC
 このグループは第1シードにサッカー発祥の地イングランド、最近メキメキと力をつけてきているアメリカ、久しぶりの本大会出場であるアルジェリア、
そしてアルジェリアほどではないにしても久しぶりの本大会出場であるスロベニアが入りました。このグループのシード国であるイングランドは少し前までの自分の印象は
『確かにチームとしての力はあるはずなんだろうけど、何というかどこか「甘さ」がある』といったような印象でした。
EURO2008本大会出場のキップを逃してしまったのはその最たるケースだったような気がします。ただ、そのEURO2008予選敗退以後、何よりも
勝負にこだわるイタリア人の名称カペッロが監督に就任してからは、それ以前までのような『甘さ』はなくなり今回のW杯予選でもクロアチアにキッチリリベンジを果たしています。
このグループCでもダントツの本命である-。そう言い切ってもいいと自分は見ています。優勝候補であるかどうかというのはまた別の話ですが。


 また2番手の有力候補は最近メキメキと力をつけてきているアメリカかな。今年のコンフェデ杯の準決勝で無敵艦隊スペインを沈め、
結晶ではブラジルをあと一歩まで追い詰めたように、このアメリカという国は『ツボ』にハマった時は本当に底知れない力を発揮します。
そしてそれはアメリカ人の『メンタル的な力』による所が大きいのではないかと自分は見ています。
誰が相手でも、例えブラジルやスペインが相手でも決して気後れしないところというか。もっと言うなら根拠はないけど常に自信に満ち溢れているメンタル状態であるとか。
それはオレたちはオンリーワンでありナンバーワンの国アメリカの国民である、という強烈な自負が常にどこかにあるからなのかもしれないですね。
というわけでこのアメリカもこのグループ勝ちぬけの有力候補だと思います。

 これら2カ国を他の二つの国、アルジェリアとギリシャが負う展開になるんでしょうね、このグループCは。
上記2カ国と比べるとこのアルジェリアとギリシャの力はどうしてもやや落ちると言わざるを得ません。
これら2カ国がこのグループを突破するためには、自分たちが勝ち点3を取る事よりも、
対戦相手に勝ち点3を簡単に渡さない戦いをする。つまり最低でも負けない戦いをするという事が大切なのではないでしょうか。
グループ突破のラインが勝ち点4~5くらいまで下がってくればこれら2カ国にも十分チャンスはあるのでは、と自分は見ています。

■クセ者!?揃いのグループD
 このグループはW杯優勝3回の伝統国ドイツ、本来オセアニアの国であるアジア勢のオーストラリア、
現在のアフリカ3強の一角であるガーナ、そして旧ユーゴの流れを組むセルビアが入りました。
このグループは大本命がドイツであり、2位の座を他の3カ国が争う-。そういう意味では
前回大会日本が組み込まれたブラジル、クロアチア、オーストラリア、日本のグループFと似ているといえます。
ただそれでもガーナ、セルビア、オーストラリアの3カ国の中ではガーナがやや抜けている感じかな……『アフリカ大陸で行われる本大会』という
ホームアドバンテージもある程度はあるだろうし。まぁこのホームアドバンテージは他のアフリカからの出場国にも言える事なのでしょうが。

 それにしてもドイツという国は本当、ナショナルチームレベルの大会では不思議な力を発揮するチームですね。
チームのタレント力で言えばタレントの宝庫であるブラジルは言うに及ばず、現在ではスペイン、ポルトガルなどと比べてもそうでもないはずなのですが……。
恐らくこの大会でも『不思議な力』を発揮して上位に食い込んでくるんでしょうね、きっと。

■果たして日本はグループEを突破できるのか?
 このグループEはトータルフットボール発祥の国オランダ、北欧の雄デンマーク、アフリカの中ではもはや伝統国といってもいいカメルーン、
そして我らが日本が入りました。日本は国内の報道では何かとやたら『ベスト4!ベスト4!』と喧伝されているのですが、
正直、個人的にはグループリーグが突破できるだけでも大成功である、と思っているので
最近の日本のメディアの報道には少しうざい気分さえしています。もっと現実を見つめろよ、と。

 そしてその自分の願いであるグループリーグ突破も正直、中々難しいと言わざるを得ないグループに組み込まれてしまいました。
オランダは9月の親善試合で0-3で負けている以上に、今回のW杯欧州予選では圧倒的な力で勝ち抜いてきています。
またそのオランダ以外にもこのグループは強敵が揃っています。カメルーンにはエトーという別次元の能力を持っているセンターフォワードがいますし、
デンマークもポルトガル、スウェーデン、ハンガリーといった競合が揃う欧州予選A組を1位で勝ち抜いてきているわけですから
当然あなどる事なんてできません。現在のFIFAランクが示す通り、このグループの中での位置づけは日本が一番下であると認めるしかないでしょう。
(ちなみに現在のFIFAランキングはオランダが3位、カメルーンが11位、デンマークが26位、そして日本が43位)

 では日本が突破する芽が全然ないのかというとまぁ決してそうでもないとも思っています。
やはりカギは初戦のカメルーン戦ではないでしょうか?ここで最低でも引き分けを拾う事ができれば
その後の展開にも希望が見えてきそうです。個人的には初戦のカメルーン戦、2戦目のオランダ戦を2引き分けで乗り切って
3戦目のデンマーク戦に勝つしかない、逆に勝てれば1勝2分けの勝ち点5でほぼグループ突破決定!というような状況になるのが理想なのかなと思っています。
とにかくこのグループで『一番格下』である日本が勝ち抜くためには負けない戦い、一番大切なのは相手に勝ち点3を簡単に渡さない戦いをする事が大切なのではないでしょうかね。
自分としてはベスト4なんて贅沢な事は言いません。とにかくグループリーグを突破してさえくれれば拍手を送りたいと思っています。

■ニュージーランドはグループFで食い物にされる!?
 このグループはシード国にカテナチオの国イタリア、オセアニア枠から唯一の出場であるニュージーランド、
ここのところ安定して出場が続いている南米の競合パラグアイ、そしてチェコとの分裂以降初出場のスロバキアが入りました。
正直イタリアはグループリーグの組み分けに関しては比較的恵まれた感じですね。
今回もよほどのヘマを犯さなければグループ突破はほぼ間違いないでしょう。ただその後の結晶トーナメント1回戦の相手がクセ者揃いのグループEの4カ国のどれかに
なるのだから、それはそれで頭が痛いところなのかもしれませんが…。

 そしてこのグループの2番手はパラグアイですかね。この10年で完全にブラジル、アルゼンチンに続く南米の競合の地位を築いた勘のある
パラグアイ。ここのところ本大会にもずっと出場が続いていますし、今回のように恵まれた組み合わせであればこの国もグループ突破できる可能性がかなり高いと思います。
さらに3番手は初出場のスロバキアかな。どこか一つの国が抜けてくれるような展開になれば
硬い守備をベースに2位狙いで突破の可能性はあるかもしれませんね。
最後にニュージーランドなのですが……残念ながらノーチャンスと言わざるを得ないでしょう。今回のニュージーランドの現実的な目標としては
何とかして勝ち点1の獲得なのではないかと思っています。ニュージーランドもラグビーは強いんですけどねぇ…。

■今回の『死のグループ』はこのグループGか!?
 このグループにはまず南米のサッカー王国ブラジル、44年ぶりの出場となる北朝鮮、
現在アフリカで最も強いと目されているコートジボワール、そして前回のドイツ大会4位で昨年のバロンドールC.ロナウド擁するポルトガルが入りました。
このグループは本当に競合が揃いましたね。まさに『死のグループ』という表現がピッタリで、
北朝鮮には申し訳ないのですが、まさに『3強1弱』というような様相を呈している感じです。

 一応、このグループの本命はブラジルという事になるのでしょうが、もちろん簡単には突破できないでしょう。
アフリカの雄コートジボワールにはエトーと並ぶ現在のアフリカ2大ストライカー、ドロヌバを擁しているだけではなく、各ポジションにタレントが揃っており、
ポルトガルももちろんC.ロナウドだけでなくタレントは揃っています。ただ、気がかりなのは
そのC.ロナウドがポルトガル代表ではマンUやレアル・マドリーの時のようなプレーが披露できていない、あるいは絶対的なCFがポルトガルにはいないという事でしょうかね。
ポルトガルには伝統的に中盤のタレントやドリブル突破を得意とするサイドアタッカーには事欠かないのですが、どうもこの国も伝統的に『決定力不足』という病をわずらっているみたいで……そういう意味ではアジアのどこかの国と構造的に同じ問題を抱えていると言えます。
…もっともその問題のレベルはそのアジアの国よりもずっと高い所での問題なのでしょうが(苦笑)。

 とにかくこのグループはブラジル、コートジボワール、ポルトガルの3カ国の間でリーグ突破が争われるでしょう。
先にも触れた通り、その中では絶対的なストライカーが不在のポルトガルがやや落ちるかな……ポルトガルがこのグループを勝ち抜くためにはC.ロナウドがクラブで見せているような
『圧倒的なパフォーマンス』が必要になってくるのでしょう。それとこのグループでダントツの再開候補である北朝鮮から
取りこぼしをしない事も大切になってくるでしょうね。もしその北朝鮮から思わぬ形で取りこぼしてしまうと……その国は上で挙げた『3強』の争いから
取り残されてしまう可能性が高くなる-。そう考えると、このグループのカギを握っているのは意外と『カヤの外』と思われがちな北朝鮮なのかもしれませんね。

■今回こそスペインは『万年優勝候補』から脱皮できるのか?
 最後にグループH。このグループはまずシードされた無敵艦隊スペイン、久々に中南米予選を勝ち抜いてきたホンジュラス、
色々な方面でチームとしての評判が高い南米のチリ、そしてEURO2008の開催国であるスイスが入りました。
このグループはやはり本命はダントツでスペインでしょうね。今回のW杯欧州予選を初の10戦全勝で勝ち抜き、
2006年のドイツW杯以降は今年のコンフェデ杯で負けた事意外はほとんど完璧な戦いをしているわけですから。
そしてスペインは今回こそ『万年優勝候補』の肩書きを外す絶好の機会であると思っているはずです。
実際、今回のスペイン代表は自分が見てきた90年以降最強のスペイン代表だと思いますし、今回こそ本当に『優勝候補』と地震を持って推してもいいと思います。
そしてスペインが優勝するためのカギは『死のグループ』であるグループGを勝ち抜いてきたチームと対戦する決勝トーナメント1回戦では
ないかと思っています。ここを突破できれば今回のスペインは意外にするするとファイナルまで昇りつめていくのではないでしょうか。

 そして残る1つの椅子、2位争いは欧州の中堅国スイスと南米の好チームチリとの間で争われると予想します。
実はこの両チーム、以前に対戦しているんですよね。日本も招待されていたEURO2008のプレ大会で。その時は確かスイスが2-1でチリを下しているかと思いますが(ちゃんと調べていないで書いているのでスコアは違っているかも?でも勝敗の結果は確かスイスが勝っていたとは思いますが)
とにかくこの両チームに関してはほぼ互角の力関係であると自分は見ています。

 そして久々の出場であるホンジュラス。このホンジュラスは上で挙げたスイスやチリと比べるとやや落ちるかな?とは思いますが
グループFのニュージーランドやグループGの北朝鮮のようにノーチャンスでもないと思います。それにカリブ海の国は
一度波に乗ったら以外と怖そうですしね。

■一応優勝予想もしてみる
 現時点ではあまり意味はないと思いますが、とりあえず優勝予想もしてみます。
今回の優勝候補筆頭は……とりあえず自分の中では現時点ではスペインですね。
ただそれも条件付で先に挙げたように『結晶トーナメント1回戦を勝ち抜けたら』ですね。
そしてその対抗馬としてはやはりブラジルかな。本来、ブラジルは優勝の本命なのですが今回のブラジルはグループ分けで相当クジ運が悪く、
そのグループリーグの戦いでかなり消耗すると自分は見ているので今回はあえて2番手としました。
そしてそれ以降の候補としてはいつもの顔ぶれ-。ドイツ、イタリアといったところなのでしょうね。
今大会はアフリカでの開催なので、グループの組み分けによってはアフリカ最強のコートジボワールも中々面白いと思ったのですが、
どうもこの国は前回のドイツ大会といいクジ運にはほとほと恵まれていないみたいで……。
(ちなみに前回のドイツ大会でコートジボワールはアルゼンチン、オランダ、セルビア・モンテネグロ(現セルビア)と同組で今回と同じように『死のグループ』を形成していました)

 それと、もしこのブログが来年のW杯本大会修了まで続いていたら、今回書いた記事の答え合わせでもしてみようかな?
でもまぁ、きっと外れまくってるんでしょうね(苦笑)。ま、でもこういうのは『予想』する事そのものが楽しいのであって、その予想が当たるかどうかなんてのはあんまり重要じゃないですから。
…何かこうやって書いていると今から外れた時の『予防線』を張っているみたいですけど(汗)。


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