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バーとホテルと農業と…           ほんまはテレビ

東京から徳島の山奥へ移住したテレビディレクターの田舎暮らしドキュメント。毎日なんやかんややっとることの記録です。

SFの世界

2010年05月02日 00時46分38秒 | テレビの仕事
2010年、上海世界博覧会は


1970年の大阪万博とよく比較されます。


高度成長の真っただ中、街は至る所で建築ラッシュ。




コンビニも携帯もファミレスもコンピューターも今や当たり前です。


人々の暮らしはすごい勢いで変化しています。



汲取の桶を担いだ自転車が走る横を、


ベンツやジャガーが走っています。


街には吉野家もマクドナルドもスターバックスもルイ・ヴィトンも普通にあります。



トイレのガラスは一瞬にして曇りガラスに変わり、


上海の空を覆っていた重苦しい雲はロケットによって駆使されたそうです。
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100428k0000e030028000c.html


まるでSFの世界。



中国は今、日本が40年かけてかえてきたことを



一瞬にしてなしとげ、



次の扉を開けようとしています。



その扉の向こうには何があるのか・・・?


扉を開けて

2010年05月02日 00時09分08秒 | テレビの仕事
(・・・昨夜の続き)

勇気を出して食事をするためにホテルの部屋を出た。
エレベーターに乗ると携帯に電話がかかってきた。
2010年のこの時代、上海にいても日本と同じように携帯が繋がる。
電話はスタッフの若手から、一緒に食事に行こうという電話だった。

道を歩いていると遠くから爆音が聞こえてきた。
上海世界博覧会の開幕式が始まった。
10万発の花火が夜空を真っ赤に染めあげる。
残念ながら花火は見えなかったけど・・・。

ホテル近くにある若者に人気の店に向かう。
この店は今まで2度足を運んだがいつも満席。
あまり期待していなかったのだが、あっさり入ることが出来た。
みんな朝からまともな食事をしていなかったので、いつもより少し多めにオーダーした。
すると・・・



一皿の量がいつもの3~4倍近くある!!!



テーブルに乗り切らない!!!



どうやらこの店、オシャレな内装と料理のボリュームが若者たちに人気のようだ。



そして、女性スタッフによるとなんとこの店のトイレは・・・


個室がガラス張り!


個室に入って鍵を閉めると、


イオンか何かの力で、


透明なガラスが


一瞬にして曇りガラスに変わるそうです。


こんな風に、、、

http://www.youtube.com/watch?v=hvb51hcTL9o
http://www.youtube.com/watch?v=4Fb7lBi2WMg


女性用トイレ限定です。
最先端の技術も若者に人気の秘訣だと思いました。
まさに21世紀です。


上海で考えたこと

2010年04月30日 20時00分07秒 | テレビの仕事


上海滞在最終日、なぜだかぽっかりと時間が空いた。
ホテルの部屋に閉じこもって仕事の整理を続けるが、
頭の中の混乱はまだ整理がついていない。
普段なら山積みになった仕事に優先順位を付け、
ひとつひとつ片付けて行くのだが、
その優先順位が見えない。

ぽっかりと空いた時間、混乱の理由を考えた。
自分の頭の中には、この仕事の完成型はイメージされている。
仲間も同じ目標に向かって進んでいる。
しかし、この仕事に関わる大きな意思は、
おそらく違った結末をイメージしている。
別に僕たちの邪魔を使用としている訳ではない。
ただ思い浮かべるイメージが違うだけだ。

大きな意思に飲み込まれてイメージを変えれば話は簡単だが、
その大きな意思は一つではなく、複数存在するようだ。
それぞれが違った目的を達成するために動いている。
そして自分たちの目的を達成すること以外に興味を持っていない。

とても複雑で混沌とした世界。
でも考えてみれば当然のことかもしれない。
日本ではあまり感じることはないが、
世界情勢を見渡せばなんの不思議もない。

一人でじたばた騒いでも仕方がない。
でもなんとかして突破口を見つけ出さなければならない。
世界は自分一人の目的のために存在している訳ではないのだから。

突破口はどこにあるのか?
一つ一つ目の前にある扉をノックしてみよう。
勇気を出して未知の扉を開けてみよう。
出てくるのは敵か?味方か?それとも?

なんだか少し楽しくなってきた。
最後の夜、一人で街に出てみよう。
ホテルにこもっていても何も始まらない。
勇気を出して扉を開けるんだ。



上海へ

2010年04月25日 08時04分29秒 | テレビの仕事
気づいてみたら2ヶ月もブログの更新が止まっていました。
最近はテレビの仕事をしていません。
6月に行うイベントの準備中です。
何をするのか、まだ誰にも言ってはいけないそうです。

何も言えないまま、今から上海に向かいます。
もうすぐ上海で何かが始まる・・・。

浅草映画研究会

2010年01月15日 14時55分28秒 | テレビの仕事
2010年、記念すべき最初の制作番組がこちら…

浅草映画研究会
洋画★シネフィル・イマジカ
CS(スカパー!、スカパー!e2、ケーブルテレビなどで視聴可能)
2月6日(土)9:30 - 9:56(再放送あり)


浅草キッドのお二人と学習院大学教授の中条省平先生が、
様々な映画をアカデミックに、かつ下世話に掘り下げる、
マニア必見の映画研究番組です。

3人の繰り広げる予想不可能なトークが魅力なこの番組。
もうひとつの魅力は徹底した“手作り感”です。

なんとスタジオセットはADさんを中心にスタッフで建て込みます。
番組を締めくくる玉袋さんのスクープコーナーでは、
ご本人がスケッチブックにネタを書いて発表します。
さらに3人が着ている衣装は…




毎回、二人のプロデューサーが手作りしています。





パーカーにプリントしているのは、
取り上げる映画をイメージしたオリジナルのデザイン。
デザインを考えたのは↓こちらのM嬢。





インクを調合して美しい色を作っています。





インクを乗せたら、心を込めてゆっくりと・・・





剥がしていきます。
さて、どんなパーカーが出来上がるのか…。





完成!こちらが水道橋博士に着て頂く衣装になります。
取り上げる映画は・・・





下のほうに小さく書いてある、
そう、スティーヴン・スピルバーグ監督の「シンドラーのリスト」です。





予備も合わせて2枚づつ(非売品です)、完成しました。




予算が少ないので、何から何まで手作りの番組。
でも、大変そうな感じはまったくありません。
パーカーを作る間もスタッフの笑いと歓声が止むことはありませんでした。

“手間を惜しまず”
“ものづくりを楽しむ”

やはりこの2つはクリエーターの基本だと思います。

最近はスピルバーグへの興味が薄れつつあった私ですが、
この機会にいろいろな映画を見返したり、様々な文献を読み漁ったりしました。
すると、思わぬ発見や驚きの連続。
やはりスピルバーグはただ者ではなさそうです。

洋画★シネフィル・イマジカが見れる方は、
「浅草映画研究会」是非ご覧ください。