バーとホテルと農業と…           ほんまはテレビ

東京から徳島の山奥へ移住したテレビディレクターの田舎暮らしドキュメント。毎日なんやかんややっとることの記録です。

楽しい話

2005年08月10日 17時54分45秒 | 日記
今日は3つ目の投稿。
仕事の話を書いているとどうも重たくなるので、
楽しい話でも書いておこう…と思いました。


果たして『楽しい』とは何か?



(ここはツッコミどころどころです。思いっきり突っ込んでやってください…)

広辞苑によると、
�満足で愉快な気分である。快い。万葉集(18)「今日は日は―しく遊べ言ひつぎにせむ」。「―い一日を過す」
�豊かである。富んでいる。大鏡(道長)「この年ごろはいとこそ―しけれ。人の取らぬをばさるものにて、馬・牛だにぞはまぬ」。日葡辞書「ケナイフッキ(家内富貴)シテタノシイコトカギリナカッタ」。

…?

後半はちんぷんかんぷんだが、
広辞苑によると『楽しい』とは
「心が満たされてキモチイイこと。つまり、金持ち!!」
という事のようだ。

天才中島らもは、自身の哲学書『牢屋でやせるダイエット』で
『楽しい』についてこう語っている。

(前略)
だが、ではなぜ、人は時間を楽しく過さねばならないのだろう。
楽しい時間はあっという間に過ぎる。退屈な時間はじりじりとしか進まない。時間を早く進ませるために、人は楽しさを求めるのではないか。これがおれのたどり着いた答えだ。
つまるところ、生きるということは、死ぬまでの時間をどうやり過ごすかということだ。
時間との戦いと呼んでもいい。


先生!


わけが分かりません!


(本を読んでいただければ、中島らも氏のウニのような脳みその中が覗けます。全部読むとなんだか納得しちゃいます。この本もお薦めします)


さて、
 
『楽しい』とは何か?



つまりは、金を稼ぎ、その金を使って満足がいくまでキモチイイ事をすることだ!



だから、職場に復帰しても、まだ金を稼ぎ出していない私は、
心から『楽しい』と思うことが出来ないのだ。


お見事!

私は妙に納得し、ここで膝を打って喜んだ。


だが、待てよ…


子供は金も稼いでもいないくせに、いつも『楽しい』と言っている(ことが多い)。
金を稼いでいないことで言えば俺と奴らは全く同じである。
では奴らはなぜ、金も稼がずにのうのうと遊んでいて
『楽しい』などとのたまうのか?


……

時間切れである。

もう、飲みに行かねばならない。
後ろ髪を引かれる思いで、この考察を中断する。




例え金を稼いでいない私でも、
子供が楽しいと言うなら、
私だって思いっきり楽しめるはずだ。子供のように楽しんでやる!!


楽しむことが人生さ!

テレビは人を傷つける!

2005年08月10日 15時46分46秒 | テレビの仕事
今から13年ほど前、私がディレクターになったばかりの話です。
私はある旅番組の取材で小笠原に行きました。
沢山の人に出会い、協力してもらい撮影は無事終了。
東京の事務所に戻り、連日、徹夜で編集作業。
まずまずの出来に仕上がりました。
その後、放送局のプロデューサーによるプレビュー(試写)があり、
取材をさせてもっらったあるおばあさんの話を
全てカットするように指示されました。
確かにそのおばあさんの話は無くても成立するし、
カットしたほうがテンポも出ていい仕上がりになります。
私はそのプロデューサーの意見を聞き入れ、その部分をカットすることにしました。
そのおばあさんには、電話で謝れば許して貰えるだろうと思っていました。

しかし、私の話を聞いたおばあさんは人が変わったように怒り出したのです。
小笠原で一人暮らしをしていたおばあさんは、
そのテレビに出ることを、離れて暮らす親戚や友人に話していました。
今さらそれを撤回するわけにはいかない…と言うのです。
「私がどれだけ恥かくか、あんた分かってるのか?」
私は事の重大さに始めて気づきました。





テレビは人を傷つける!
ディレクターになって始めて感じた恐怖でした。
しかし、テレビの仕事を続けていくうちに、
こんなことが日常茶飯事だということが分かってきました。

取材をさせて貰う人だけではありません。
スタッフから「あなたの横暴さにはついていけない」と言われたこともあります。
放送後、視聴者の方からお叱りを受けるのもしょっちゅうです。


テレビの仕事は、常に「人を傷つけてしまう可能性」と隣り合わせです。
家にひきこもっていた半年間は、
そんな恐怖心から開放されて正直ほっとしました。
「このまま辞めちまおうか」とも思いました。
でも、辞めませんでした。
テレビの仕事をしていると、様々な人との素敵な出会いがあります。
そんな出会いが大好きだから。

「人を傷つける可能性」ばかり気にしていては「素敵な出会い」も生まれません。
出来ることと言えば、
細心の注意を払い、
相手の心を思いやり、
誠心誠意、
相手と向き合うこと。
今はそう考えるようになりました。

恐怖心と言えば、最近やたらに地震が多い気がします。
地震だけはどうしようもないからなぁ…。






「心が雨漏りする日には」 中島らも

2005年08月10日 11時47分17秒 | 読書室
心が雨漏りする日には

青春出版社

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鬱気味の日々を抜け出し、
躁転(鬱から躁に移り変わること)が始まりました。
今の私は明らかにハイテンション。
躁病にかかった友達からは、
「お前ちょっとおかしいぞ」とたしなめられました。

ポジティブになるにしたがい、色々とやりたいことが出て来ました。
人にも会いたいし、飲みにも行きたい、
仕事もバリバリやって行きたいし、
女の子とデートもしたい…
しかし、私はそんなハイテンションな自分に恐怖を感じていました。
ポジティブに活動するということは、
失敗を犯す可能性、
人を傷つける可能性が増えると言うこと。
人から嫌われ、憎まれることだってあるかも知れません。
そんな恐怖心にかられ、私は友達にSOSを送っていたようです。

友達にはいつも助けられます。感謝。

でも、私は躁病でも鬱病でもありません。
私の心の振れ幅は、まだまだ常識の範囲内。
天才中島らもの前では見る影もありません。

らもさんは躁鬱病でした。
その上、アル中、薬中毒。
「もう自殺するしかない」と追い詰められたかと思えば、
「自分は神だ」と言わんばかりの自信と万能感に取り付かれる。
躁と鬱を行ったりきたりの壮絶な人生が描かれています。
これぞ躁鬱!
躁鬱って何?本当に病気なの?どんな風になるの?
躁鬱に興味がある人にとっては必読の一冊です。
私の周囲にいる躁鬱の人たちの症状とも見事に一致しています。
ただし、らもさん程のつわものではないですが。


中島らもさんは大好きな作家で、
一度は会ってみたかった憧れの人です。
らもさん、
素敵な本をありがとう。

酔っ払い…ミクシーって???

2005年08月10日 03時31分47秒 | 日記
AM3:30 
酔っ払って帰宅。
書きたいことは色々あったけど、
少々飲みすぎです。

行きつけのバーのマスターからミクシーを勧められました。
どうなんでしょう?
まだ、PCの基本が分かっていない私には判断がつきません。
どうなんでしょう?

今日は色んな人と色んな話をしてきました。
人と話すのは疲れる…
でも楽しい…
そんな感じの一日でした。

明日も飲みの約束。
飲みすぎ注意!!

企画書提出

2005年08月05日 17時15分48秒 | 日記
昨日は久しぶりの二日酔いに頭を抱え…
〆切りが迫った企画書に頭を抱え・・・
結局、朝までかけて何とか仕上げました。

企画書を作るのは結構好きなんです。
全くゼロの状態から番組の形や内容、出演者などを考えてまとめていきます。
映画と違ってテレビにはドラマもあればドキュメンタリーもある。
クイズ番組、バラエティー、情報番組、トーク番組・・・
テレビ番組の形はそれこそ無限にあります。
そんなぐちゃぐちゃな何でもアリの世界で、
「こんな番組が出来たらいいなぁ…」
と夢見る事が出来るのはテレビ屋の楽しい時間。
次々に浮かんでは消えるアイデアが、
一つの企画書にまとまった時は、結構快感です。

しかし、現実は厳しい。
テレビ業界では日々、星の数ほど企画書が飛び交っています。
そして、そのほとんどが「アッ!」と言う間に消えていきます。
実際に番組として放送されるのは、ほんの一握りの企画。
後はまとめてゴミ箱にポィ!
苦労して書いた大切な企画書も、その多くはこうして短い命を終えるのです。

しかし、本当に自分が作りたい番組があるのなら、
それを承知で企画書を書き続けるのみ!

今日のプレゼンテーションでは、ゴミ箱直行だけは逃れました。
でも、安心は出来ません。
捨てられるのはいつも一瞬!
闘いは続きます。