バーとホテルと農業と…           ほんまはテレビ

東京から徳島の山奥へ移住したテレビディレクターの田舎暮らしドキュメント。毎日なんやかんややっとることの記録です。

BS朝日 「緑のコトノハ」 アースデイマネー

2009年03月14日 19時00分40秒 | 告知!(放送番組など)
来週、BS朝日 「緑のコトノハ」のOAがあります。

3月16日(月)~3月20日(金) 毎日20:55~21:00





今回の舞台は東京渋谷。

アースデイマネーという地域通貨を立ち上げ、運営している嵯峨生馬さんが主人公です。

地域通貨といえば、商店街や地域の活性化のためのもの

というイメージがあったのですが、

このアースデイマネーのねらいは

身近な環境活動やボランティア活動を応援すること。

渋谷のカフェやレストラン、雑貨屋、美容室などのショップと

ゴミ拾いなどのボランティアが連携している様は

なかなか興味深いものでした。




嵯峨さんによると地域通貨の意義とは

現在の法定通貨が「無価値」と評価するものに

「価値」を与えることらしい。

つまり、

「やさしさ」、「温かさ」、「いいこと」、「のんびり」など

地域の人と人とのつながりや

住民が行うボランティアや地域における活動、

スローフードやスローライフなど、

現在の資本主義社会ではお金に置き換えられないものを

評価して促進することらしい…。

(一生懸命勉強したのですが、経済と言うのはなかなか難しい…)




地域通貨に興味のある方は是非ご覧ください。

もっと興味のある方はこちら↓↓↓



地域通貨 (生活人新書)
嵯峨 生馬
日本放送出版協会

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一期一会

2009年03月12日 18時13分29秒 | 日記

最近、意外な所で意外な人と再会することが多い。

時間があればゆっくり話すのだが、

急いでいるときなどはついつい

「今度お酒でも飲みに行こう」

などと適当なことを言って別れてしまうことが多かった。

でも経験上、そんな「今度」は、まず訪れない…と思う。

本当に飲みに行きたいのなら、

「じゃあ、○月○日は?」と強引に相手の手帳を開かせるか、

「じゃあ、今から行こうか」とすぐ行動に移すか、

どちらかしか無い…と思う。




一期一会

出会いは奇跡だ。

強引な奴と思われるかもしれないが、

これからは「今度」などと言うことは止めよう。

「今度」と言ったまま、

永遠に飲めなくなってしまった奴の顔が、

今も時々脳裏に浮かぶ。




「喋々喃々」 小川糸

2009年03月11日 16時05分36秒 | 読書室
喋々喃々
小川 糸
ポプラ社

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「食堂かたつむり」で大好きになった小川糸さんの第二作目。

東京谷中でアンティーク着物のお店をしている一人の女性のラブストーリーです。




行間に流れる穏かで優しい時間。

季節の移り変わりと共に、

街を包む香りを感じさせてくれます。

もの静かで自制心の強い女性の中に潜む、

激しい情愛に魅せられます。

プラトニックな恋愛が

こんなにエロティックに感じられるなんて…。

エロスの奥深さを教えられました。




作品を通して感じることは『一期一会』。

人にしても、食べ物にしても、風景にしても、花にしても、雨にしても……

自分が出会った全てのものを慈しみ、しっかりと受け止め、

真摯な気持ちで向き合う、

そんな生き方がとても魅力的に感じられます。

『一期一会』

そんな思いで世界を眺めると、

もっと素敵な世界が見えてくるような気がします。




こんな女性と出会ったら、

惚れてしまうだろうなぁ…。

でも、最後の一線を越えるかどうか?

悩むだろうなぁ…。




久しぶりに“恋”について考えました。

それにしても糸さんの小説に出てくる料理は美味しそう。

糸さんはとんでもない食いしん坊なんだろうなぁ…。

プラスチックごみは燃やすべきか?(気の早い話・・・その2)

2009年03月08日 17時14分26秒 | ゼロ・ウェイスト(徳島県上勝町でのこと)
今、東京23区ではプラスチックごみの処分方法に関して真っ二つに分かれている




目黒区など10区は「リサイクル」派。

世田谷区など13区は「燃やす」派。

果たして正しい選択はどちらなのか?

ここ最近で次のような本を読んだ。




プラスチックごみは燃やしてよいのか―温暖化を進めるサーマルリサイクル
青木 泰
リサイクル文化社

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①東京ではサーマルリサイクルと自称する”プラスチックごみの焼却”が進められようとしている。地球温暖化防止に逆行するこの愚行をメディアから正しく伝わってこない。これは23区の清掃工場を管理運営する「東京二十三区清掃一部事務組合(清掃一組)」の幹部がごみ焼却プラントを製造する会社に天下りし、今後も焼却施設を作り続けるためだと指摘している。


・・・・・・これが事実だとしたら、今すぐプラスチック焼却を止めさせなければ! しかし、プラスチックは燃やしていいのか?という設問に関しては消化不良。 次の本に進む事にする。





武田邦彦はウソをついているのか? (PHP Paperbacks)
武田 邦彦 杉本 裕明
PHP研究所

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②武田邦彦氏は「環境問題はなぜウソがまかり通るのか(1~3)」などで知られる中部大学の教授。“地球温暖化が進めば日本にとっていいことがいっぱい”とか“ダイオキシンはそれほど毒性は強くない”など、現在の定説を覆すような一見過激な主張を行っている。本書は武田氏と彼に反対する各界の論者がパネルディスカッションをしているのだが……。



今回は論点をプラスチック焼却の是非だけに絞って考える。



武田氏の主張はザックリ言うと
「ペットボトル、プラスチックのリサイクルはやっても無駄。
元々の材料は石油なんだから、生ごみなどを焼却するための助燃材として使った方が効率がいい。
ペットボトルをリサイクルして再びペットボトルにするためには、石油からペットボトルを作る時に比べて4倍の石油が必要になる。
コストを考えても現在は多額の税金をつぎ込んで、一部の自治体や業者がその利権を独占している状態。
実際に回収して再利用されているペットボトルはわずかしかなく、その大半は中国などの海外に輸出され、ごみを海外に撒き散らしている・・・」



この主張に対しての様々な議論が行われている。


先ずはプラスチックなどのリサイクル事業を行う明円工業工場長の八木雄一郎氏は、『ペットボトルをリサイクルするのには4倍の石油が必要になる』という主張に反論する。
「材料リサイクルは、新しく石油から作るより割合にすると6分の1ぐらいで済む計算になります。…(中略)…武田さんが主張する『ペットボトルは3万トンしかリサイクルされていない』かどうかですが、(中略)2004年で17万トンぐらいが再利用されているという数字になっています」

この数値の違いに関して武田氏は、国家、政府が公表する数値は第二次大戦中の大本営発表のようなもので、政治的な意図が込められている。自分が発表しているのは自ら調査し、リサイクルの目的に沿ったものが実際どれだけあるかをみた数値である。…と反論する。さらに、
「わからないものはわからないといってかまわないのですね。実際わかってないのですから。ここにいる皆さんも、ペットボトルが1年間にどのくらい有効に再利用されているかは、多分お一人も聞いたことがないと思います」…と述べる。


この意見には誰も反論をしない。
恐らく本当に誰一人知らないのであろう。
ここに武田氏が言わんとする問題が潜んでいるようにも思う。



他に廃ペットボトル再商品化協議会会長の鹿子木公春氏は財団法人日本容器包装リサイクル協会(指定法人と呼ぶ)ルートのリサイクルはしっかりと機能している…と述べながらも、
「市民のみなさんが集めたペットボトルが指定法人ルート以外で処理状況や再利用の実態が不明確なまま見過ごされている…」とその不完全さを認めている。


驚くべき事はリサイクル派の立場を取る人々が、
武田氏の主張を論破するだけのデータとロジックを持っていないこと。
私自身もリサイクル派ではあるが、
それはあくまでも有効に効率良くリサイクルされていることを前提としている。




武田氏はこの問題の結論として、こう結んでいる。
「私が『焼却したらいい』といっているのは、科学がそこまでしか進歩してないからです。(中略)
だから、我々が希望したからといってできるわけではない。
その場合に、『今のところしかたないから焼却だ』と私はいっているのです。(中略)
私が最後にいいたいのは、やっぱり数字を出すことです。
それで国民が考えられる社会を目指して欲しいと思います」
「私は、リサイクルでも燃やすのでもどっちだっていいのです。
最終的には大量消費がなく、落ち着いた社会をつくっていくのにどっちがいいかということなのです」





東京23区で対応が真っ二つに分かれているのは、
「効率的なリサイクルは頑張れば出来るはずだ」という意見と
「どんなに頑張ったって現時点の科学では効率的なリサイクルはで出来ない」
という意見の違いである。
この論点において、今の政府や政治家は
国民が考えるための明確なデータを提示し、
今後目指すべき方針を示すべきではないだろうか?

そしてリサイクル派と焼却派の武田氏の結論は、結局同じ場所にたどり着く。
プラスチックは燃やそうが、リサイクルしようが、
原料である石油はいつか必ずなくなる。
先ずは“大量生産大量消費”“使い捨て文化”の象徴であるプラスチックを
使わないという社会をどのように実現できるか・・・
これから考えなければならないことの本質はそこにあると思う。





次回は・・・

ほんとうの環境問題
池田 清彦,養老 孟司
新潮社

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を読んで考えたこと。


(つづく)

春の便り

2009年03月08日 11時10分43秒 | 日記
一昨日、実家の母から待ちに待った春の便りが届いた。







神戸の春の風物詩「いかなごのくぎ煮」です。

毎年、2月から3月にかけて瀬戸内海で取れるいかなごのシンコを

各家庭が大量に買ってきて佃煮にします。

昔は祖母が作っていたのですが、

具合を悪くしてからは母が作るようになりました。

「故郷の味」というより「我が家の味」。

甘辛いこってりとした味わいの中に山椒の爽やかな香り。

さっそくご飯に乗せて頂きました。




神戸には「くぎ煮宅急便」なるシステムと立派な封筒が郵便局にあるそうです。

それだけ多くの家庭が今でも手作りして、

各地の親戚などに送っているのでしょう。

おしゃれなファッションの街神戸に、

こんな故郷の味があることが嬉しくなります。




そして、このくぎ煮が届くと春はもうすぐ。

いよいよ花見の季節です。

毎年、来て頂いた方にはくぎ煮を混ぜ込んだおむすびを振舞います。

これが、我が家自慢の「くぎにぎり」。









昨日も美味しいご飯を炊いてさっそく作ってみました。

今年の花見に来て頂ける皆様、

是非味わってみてください。




おかん、ありがとう。