バーとホテルと農業と…           ほんまはテレビ

東京から徳島の山奥へ移住したテレビディレクターの田舎暮らしドキュメント。毎日なんやかんややっとることの記録です。

電力不足、その時テレビは?

2012年05月11日 20時21分56秒 | テレビの仕事
新聞を開くと毎日のように夏の電力不足の話題が出ています。
節電対策などもいろいろ行われているようですが、結局争点は原発を再稼働させるか否か?
3.11の大震災で日本は変わらなければならないと多くの人が感じたと思うのですが、
このままでは再び経済成長最優先の以前の日本に戻ってしまうのではないでしょうか?
インターネットを見ていたら気になる記事があったので、
山の中で考えた僕の個人的な意見を書いてみようと思います。

夏の節電で「テレビ休止」論 放送界の反応は冷ややか
テレビとエアコンで家庭の消費電力のかなりの割合を占めており、電力需要がピークになる午後2~4時に放送を休止すれば、相当な節電効果があると説いた。そして、エアコンを消して外出し、街中で過ごすようにすれば、さらに効果が期待できるとしている。非常事態の時は、ラジオに役割を果たしてもらえればいいという。(YAHOO!ニュースより)

駒澤大学の准教授がブログで「夏の電力ピーク時にテレビ放送を休止してはどうか」と書いたことが発端のようです。
ネットの中ではそれなりの議論を呼んだが、放送関係者の反応は冷ややかだったと書かれています。

「テレビの放送休止」
僕は電力の問題とは関係なく、かなり以前からそんな日があったら面白いのにと思っていました。
新聞には定期的に休刊日があります。
同じように「テレビがすべてお休みの日」があってもいいのではないかと思ったのです。

先日、取材先のおばさんが「あ、今日は新聞休刊日や。くそー、つまらんなぁ」と言っていました。
僕も毎日、新聞は欠かさず読む方なので、休刊日は寂しく思います。
それは「無くなって知るモノのありがたさ」です。
昔はテレビも深夜になると砂嵐に変わりました。
「あー、もう終わっちゃうのか」とテレビを消したことが何度もありました。
今のテレビは深夜3時頃まで放送を行っています。
さらにBS、CSと多チャンネル化が進み、ありとあらゆる番組が放送されています。
和食、中華、イタリアン・・・
様々なごちそうを食べてお腹いっぱいになっているのに、
まだまだ料理が出てくる、今のテレビはまるでそんなレストランのように見えます。

「テレビがすべてお休みの日」は決してテレビ界のマイナスにはならないはずです。
そんな特別な一日、テレビ局は町に出てシンポジウムやイベントをやってみてはどうでしょう?
視聴者にテレビの面白さ、大切さを知ってもらえるいい機会になるのではないでしょうか?

この電力不足の夏、テレビ局が自ら行動に出れば、
もっと人々から愛されるテレビになるのではないでしょうか?

URAKARA 最終回

2011年03月26日 10時40分12秒 | テレビの仕事
昨日、URAKARA最終回の試写がありました。

「いろんな事がありましたね~」

とプロデューサーの第一声。


この最終回のために、第一話から見直したのですが、
・・・本当にいろんな事がありました。

第一話の撮影のためにソウル入りした直後、
北朝鮮からのミサイル攻撃で街は騒然。
ハラハラしながらのクランク・インでした。
その後もいろんな事があった今回の撮影。
クランク・アップの日にはあの大地震が起こりました。

そんな様々な記憶が、次々に甦ってきたのだと思います。

現実の世界で次々に起こる大事件。
その度に様々な変更を迫られ、
なかなか「計算どおり」とはいきませんでした。
しかし、これこそテレビドラマの醍醐味なんだと思います。
すべてが「計算どおり」にいっていたら、
この最終回のストーリーは決して生まれなかったでしょう。


KARA 【PRAY for JAPAN】今、贈りたい「ありがとう」

KARAのメンバーからのメッセージを見て胸が熱くなりました。
みんなに会えて本当に良かった。
「ありがとう」


テレビ東京系 ドラマ24 “URAKARA”
4月1日(金)深夜24時12分から
「ニコルのテレパシー」

4月8日(金)深夜24時12分から
最終回「ジヨンと星の王子様」




URAKARA Vol.1 [DVD]
クリエーター情報なし
エスピーオー

URAKARA クランク・アップ

2011年03月13日 17時02分41秒 | テレビの仕事
先日、3月11日、
UARKARAの撮影が終了しました。
そう、あの大地震があった日。

テレビでは繰り返し惨劇の様子が映し出され、
未だクランク・アップの喜びには浸れずにいます。
被災された方々には心からお悔やみを申し上げます。

結局、予定されていた打ち上げは中止となり、
KARAの5人とは別れの言葉も途中のままになってしまいました。

なかなかハードな撮影でしたが、
彼女たちの魅力にすっかり惚れ込み、
撮影現場に向かうのが毎日楽しみでした。
人々を楽しませ、心を癒し、希望を与える・・・。
5人は特別な力を持った本物のアイドルでした。
そんな彼女たちと仕事が出来たことを誇りに思います。
KARAのみんな、「お疲れさまでした。どうもありがとう」

そして、
どんな状況の中でも常に前向きな姿勢を失わなかった番組スタッフ、
撮影に協力して下さった多くの方々、
番組を応援してくれているファンの皆さまに、心から感謝します。
「ありがとうございました」

番組はまだまだ続きます。
東京以外の地方でも、続々と放送が決まってきた様子。

毎週金曜日 深夜24時12分~ テレビ東京系
ドラマ24「URAKARA」


最後までお楽しみください。


2010年師走

2010年12月20日 09時59分34秒 | テレビの仕事
“URAKARA”ソウルロケを終えて無事帰国。
「直ぐにロケハンに行きましょう!」と、空港でスタッフが待っていた。
街を歩くと忘年会の人々で溢れている。
東京で久しぶりに感じる街の活気。
もう師走だと思い出した。

帰国してからはドラマ中盤戦の準備と、ソウルロケの編集に追われる毎日です。
最近のソウルは-10℃を超える寒さだそうで・・・、
東京の冬が天国のように感じます。

編集所に向かう途中、
公園で真っ赤に紅葉した木を発見。



考えてみると、今年は紅葉を楽しむ暇もありませんでした。
ふと、懐かしい人々の顔が頭に浮かびます。
真っ赤な紅葉の下で、のんびりと師走の一服・・・。

気づくともうすぐ約束の時間。
急いで編集室へ向かいます。




URAKARA オールアップ

2010年12月12日 11時22分14秒 | テレビの仕事
12月11日、ソウルでの実景撮影を終え、
URAKARA韓国ロケは無事オールアップしました。

KARAのメンバーは忙しいスケジュールの中、
ドラマ初挑戦とは思えない素敵な演技を見せてくれました。
共演した日本人俳優たちも彼女たちの魅力にすっかりベタ惚れ。
名残惜しそうにソウルを旅立ちました。

来春1月14日(金)テレビ東京系 深夜0時12分スタート!
URAKARA
ホームページは近日中に動き出すようです。
ご期待ください!

次々とスタッフとキャストが帰国した後、
実景撮影のために残ったスタッフと韓国側のスタッフで打ち上げがありました。



韓国に来た初日に連れて行ってもらった貝の専門店。



洗面器のような鍋に貝がてんこ盛りです。



撮影の今泉さんとチーフ助監督の山田さん。
連日の疲れで山田さんはあっという間に撃沈。



二次会のカラオケ屋で絶叫する福元AP。
ドラマの現場は初めてで、大変なことはたくさんあったようですが、
韓国スタッフに愛され最後まで頑張りました。

そして翌日、実景撮影を終え、残ったスタッフで最後の食事会。
ホルモン焼きのお店に連れて行ってもらいました。





立ち上る炎にびっくりする坂井P、衣装部通訳の菊池さん、美術監督のアンさん。
関係者のみなさん、本当にお疲れさまでした。

夜、街を見上げると、



気温はマイナス4.5℃!
この寒さすら名残惜しい、
素敵な出会いに満ちた韓国ロケでした。