変形性股関節症に負けない『心と身体』を目指して -運動指導士 彦坂惠子-

踊りが命と舞台と指導に明け暮れていた私が突然変形性股関節症と言われ、手術をし引退したが現在運動指導士として活躍中

太郎ちゃんから教わったこと

2019-05-21 14:27:12 | 心のこと

 本降りです。
 今年一番の大雨だ、と朝から情報番組で特集されています。
 屋久島の想定外の豪雨を見ていますから、洪水土砂崩れ、恐ろしいですね。


 昨日のリハビリで、ソケイブの痛みを緩和させるためには、まず
 ハムストリング(お尻とモモの境目)をほぐすこと そして、
 脚長差を骨盤のづれも含め骨頭と臼蓋の隙間を開ける?ような動作を
 教わって帰ってきました。


 私もとうとう 痛みの底 動き辛さの底 へ 到達?したような
 このところの足の調子です。
 あまりの不自由さに 手術もあり…手術のしどきも考え物と。
 もう少し様子は見ようとは思っていますが、、これ以上の悪化は
 日常生活のQOLが右肩下がりの毎日で、手術も視野に来年あたりは、
 と思い始めています。
 自分のそこかしこの衰えが
 かなしーーーーい


 さて、今日は 目の調子も悪くないので 私の愛読紙「高野山教報」から
 ご紹介します。


         『太郎ちゃんから教わったこと』村上公教(高野山本山布教師)

 太郎ちゃんという小さなかわいい仏さまは、生まれてわずか2ヶ月で仏さまの世界へ
 帰っていかれました。
 ご縁があり太郎ちゃんのお葬式を勤めました。
 お母さんの胸に抱かれた太郎ちゃんは天使のように愛くるしい姿で、本当に亡くなって
 いるのかと思わせるほどでした。

 小さな子のお葬式は、辛くて気が重いものですが、ご家族はもっと辛いだろうと、
 お勤めにかかろうと気を引き締めた時、お母さんが
 「いつこの子を棺に収めたらいいですか」と尋ねられました。
 生まれてすぐICUに入り、おそらく抱っこした時間もなかっただろうと思い、
 「お勤めがすむまでどうぞ抱いてあげてください」とお話しました。

 出棺の間際、棺の中にお菓子や玩具、お花などを入れながら、お父さんが
 「ごめんね、痛い目にさせて」と泣きながら呼びかけていました。
 お釈迦さまのお言葉に
 「古来、子どもたちに先立たれて嘆き悲しんで流した親の涙は世界中の
 海の水よりも多い」とありますが、まさしくわが子に対する別れの涙を
 棺の中に注いで、精一杯の別れを告げられたのでした。

 「衣を覩て(みて)珠落ち(なみだおち)、人を思って鯁生す(こうせい)」
 とお大師さまは述べられています。
 鯁生とは悲しみに胸が詰まることで、亡き人が袖を通していた着物を見る
 だけで悲しいけれどもまるで宝石のように輝く涙が落ちてきて、また生前の
 姿を思い浮かべるだけで悲しみで胸がいっぱいになるとの言葉ですが、
 お大師さまも親しい人との悲しい別れを経験されたからこそ、この言葉を
 述べられているのです。

 愛する人との別れはいつか来るものと頭ではわかっていても、心では
 なかなか受け止められないものです。
 だからこそ古来より人々を救うために尊い教えの宗教があるのです。
 悲しみの淵に沈んで暗い夜道を一人彷徨うように、どうしようもなくなった時に
 支え導いてくれるのが宗教であり、それを形として表したのが葬儀、法事などの
 儀式です。

 当初は、お葬式だけで、後の法要は家族で考えるとのことでしたが、火葬に
 付されたのち、お寺で拝んでやってほしいと願われました。
 その供養の後、こんな話をさせていただきました。
 「マサオ君がまだ自然の懐に包まれているときのことです。仏さまがマサオ君に
 語り掛けました。
 「今度生まれてくる子どもの寿命は6年しかないから、もっと長い寿命を持った
 人の上に生まれてはどうかな」。
 マサオ君は、こう言ったそうです。
 「僕はたとえ6年でも、あの家族のいる家に生まれたい。そして、6年間
 仏さまのお仕事のお手伝いをしてきます」

 この世に誕生し、6年間仏さまのお仕事のお手伝いをして帰っていきました。
 このお手伝いが何であったかを聞いていくことが、供養ということでは
 ないでしょうか」

 数日後、四十九日の供養もお寺で勤めてほしいとの連絡があり
 「あの子は何が大切なことかを教えに来てくれた仏さまです」
 と言われました。私にとっても、気持ちを込めてお勤めすることの大切さを
 教えてくれたのは太郎ちゃんでした。
 そして、悲しいながらも儀式を勤めることで、残るものが救われることを
 教えてくれたのも太郎ちゃんでした。





  寿命、定め、あると思っています。
 命のある限り 毎日当たり前のことをできる喜びをかみしめて
 生きていきたいものです!


         『変形性股関節症に負けないでね!』

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