■【話材】 徒然なるままに日暮パソコンに向かいて 001 03 一の人の御ありさまはさらなり
「徒然草(つれづれぐさ)」は、吉田兼好による随筆集の冒頭の文章です。作者は、兼好であるという明確な証拠はないようです。おそらく大半の方が、何らかの形で、この文章に接しているのではないでしょうか。
徒然草といいますのは、清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』とならび日本三大随筆の一つといわれています。
高校生時代に戻った気分で、また、社会人として人生を歩み、自分の高校時代には理解できなかったり、誤解していたりすることを発見しながら、独断と偏見に満ちた、我流の解釈を僭越ながらお付けしました。
徒然なるままに、日暮パソコンに向かいて、よしなしごとを、そこはかとなく書き付けてまいります。
お届けも、徒然なるままにアップロードしますので、読者の皆様も、日暮パソコンに向かいて、末永く、徒然にご覧下さるよう、お願いします。
◆03 一の人の御ありさまはさらなり、ただ人も、舎人など賜るきははゆゆしと見ゆ。
【語彙】
一の人(いちのひと): 摂政・関白の別称
ただ人(ひと): 摂政・関白以外の一般の貴族
舎人(とねり): 高い位の人に朝廷が派遣する警護の役人
きは: 身分、家柄
ゆゆし: 素晴らしく立派である
【現代語訳】
朝廷の儀式で第一の座に座する摂政や関白のありようはいうまでもなく、舎人の警護などを受けられる身分の高い人は、立派に見えます。
【ひと言】
身分の高い人は、それなりの帰浜を持った立ち居振る舞いをされ、われわれ下船の庶民とはことなる雰囲気を醸し出しています。
ところが、身分が高い人でも、所詮人間です。恋もすれば、デートもするでしょう。一方で、あまり俗世とかけ離れた生き方をしてきているでしょうから、上敷免でかけ離れたり、庶民の気持ちがわからなかったりするのではないでしょうか。
庶民の外気に触れていないために、ある面では無垢で、それがために庶民からみれば顔をしかめたくなるようなことを、一途に思い込んでしまうこともあるでしょう。
庶民でいて、よかった~~
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