■【話材】 徒然なるままに日暮パソコンに向かいて 001 02 御門の御位はいともかしこし
「徒然草(つれづれぐさ)」は、吉田兼好による随筆集の冒頭の文章です。作者は、兼好であるという明確な証拠はないようです。おそらく大半の方が、何らかの形で、この文章に接しているのではないでしょうか。
徒然草といいますのは、清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』とならび日本三大随筆の一つといわれています。
高校生時代に戻った気分で、また、社会人として人生を歩み、自分の高校時代には理解できなかったり、誤解していたりすることを発見しながら、独断と偏見に満ちた、我流の解釈を僭越ながらお付けしました。
徒然なるままに、日暮パソコンに向かいて、よしなしごとを、そこはかとなく書き付けてまいります。
お届けも、徒然なるままにアップロードしますので、読者の皆様も、日暮パソコンに向かいて、末永く、徒然にご覧下さるよう、お願いします。
◆02 御門の御位(おほんくらゐ)はいともかしこし。竹の園生の末葉まで、人間の種ならぬぞやんごとなき。
【語彙】
かしこし: 「畏し(かしこし)」、恐れ多いこと
竹の園生(そのふ): 皇族等
末葉(すゑば): 子孫、「竹」を受けて「末葉」としています
人間の種: 人間(庶民)の血筋、血統
やんごとなし:尊い、高貴な
【現代語訳】
(いろいろな願望がある中でも第一番目に挙げられることは)天皇という位で、これは、(庶民とはかけ離れすぎていて、口にすることもはばかられるような)大変恐れ多い願望です。
皇族である子孫まで、(神様のようであられ)人間(庶民)の血統でないことが尊いことです。
【ひと言】
庶民には、実現不可能な、天皇という位を望む人はいないと思いますし、皇族になることも手に届かないことです。
しかし、総理大臣というポストになりますと、「なってみたい」という願望を持つ人はいるでしょう。
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