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【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業5章 中小企業を育てる 7 入札ビジネスにいかに対応するか

2024-09-06 12:21:00 | 【小説風】竹根好助のコンサルタント起業

  【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業5章 中小企業を育てる 7 入札ビジネスにいかに対応するか 

 
■ 【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業 
 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。
 これからコンサルタントを目指す人の参考になればと、私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【これまであらすじ】
 竹根好助は、私の会社の後継者で、ベテランの経営コンサルタントでもあります。
 その竹根が経営コンサルタントに転身する前、どのような状況で、どの様な心情で、なぜ経営コンサルタントとして再スタートを切ったのかというお話です。

 1ドルが360円の時代、すなわち1970年のことでした。入社して、まだ1年半にも満たないときに、福田商事が、アメリカ駐在事務所を開設するという重大発表がありました。
 角菊貿易事業部長の推薦する佐藤ではなく、初代駐在所長に竹根が選ばれました。それを面白く思わない人もいる中で、竹根はニューヨークに赴任します。慣れない市場、おぼつかないビジネス経験の竹根は、日常業務に加え、商社マンの業務の一つであるアテンドというなれない業務もあります。苦闘の連続の竹根には、次々と難問が押し寄せてくるのです。
 日常業務をこなしながら、アテンドという商社マンにつきものの業務を自分なりに見つめ直す竹根です。

◆5章 中小企業を育てる
 商社マンは、商品を輸出すれば良い、というのが、それまでの商社の生き方でした。はたしてそれで良いのか、疑問に纏われながらの竹根好助でした。その竹根が、何とか現状で仕事をしながら活路を見いだそうと考えていました。
 一方で、駐在員事務所としての重要業務のひとつアテンドでスケジュールが乱れることも多い、毎日でした。
  ※ 直前号をお読みくださるとストーリーが続きます。
     直前号 ←クリック

◆5-7 入札ビジネスにいかに対応するか
 ケント光学の北野原社長とロングアイランドのフィルモア光学を訪れた竹根は、なんとか北野原社長にお土産となる「注文」をとりたいものだと考えていた。
 翌日は、マンハッタンの南の方、ソーホー地区にあるソーホー科学機器を訪問した。ここは、入札専門のビジネスをやっている。顕微鏡だけではなく、いろいろな理化学機器や測定器の入札があると応札する。ケントの顕微鏡も対象になりそうであるが、日本からの出荷では、納期的な問題がありそうで、アメリカ国内に在庫を持たないとソーホー科学機器とは取引ができそうもない。顕微鏡だけではなく、顕微鏡の対物レンズや接眼レンズといった部品類も入札の対象になるという。
 短納期に対応するためには空輸をするか、福田商事が倉庫を借りてそこに在庫を保管しておくか、等と考えた。しかし、福田商事のニューヨーク事務所は、「駐在所」ですので、在庫を持つことはニューヨーク州法ではできない。ニューヨーク駐在事務所の法人化を真剣に考えないと、ビジネスの拡大は難しそうであると竹根は思いながら、ソーホー科学機器を離れた。

 その日は、晴れた良い天気であったこともあり、ソーホー科学機器からそれほど遠くない自由の女神に行くことにした。竹根も初めてである。バッテリー公園の船着き場から十数分の船旅である。海猫が船を追いかけてえさをねだる。乗船客の中には手慣れたもので、飛んでいる海猫群にお菓子を投げる。それを上手に海猫が空中キャッチをすると、乗船客が歓声を上げる。
 小太りの北野原であるが、意外と健脚である。ゆっくりではあったが、自由の女神の王冠のところまで百段以上ある階段を登った。そこから見るマンハッタンは、まさに摩天楼が天に突き刺さる光景であった。今日なら、新宿などあちこちで高層ビルを見ることができるので誰も感嘆することはないであろうが、竹根は、平素は、ビルの下を縫うように走る道を歩きながら上を見上げるだけであったので、自由の女神からやや俯瞰的に見る大パノラマは初めてであった。
  <続く>

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 9月5日 日光で輪王寺庭園を見ずして「結構というなかれ」

2024-09-06 08:21:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 9月5日 日光で輪王寺庭園を見ずして「結構というなかれ」 

  平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 ちょっと空き時間ができましたので、写真集を開いてみました。庭園めぐりの旅を始めてからはまだ日が浅いですが、それ以前に撮りためた名所旧跡・寺社仏閣の写真は、全国各地の漫遊結果です。

輪王寺は、天台宗の門跡寺院で、東照宮、二荒山神社とあわせて「二社一寺」と称されます。

 近世 まではこれらを総称して「日光山」と呼ばれていましたが、現在は、「日光山」というのは輪王寺の山号となっています。

 「輪王寺」は、ひとつのお寺ではなく、日光山中にある寺院群の総称となりました。

 

輪王寺の池泉廻遊式庭園は、意外と知られていません。

日光で輪王寺庭園を見ずして「結構というなかれ」

 

  東照宮の一角にある有名な「鳴龍」は、なんと・・・

  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/tochigi/nikko2016-1.htm

■成功企業・元気な会社・頑張る社長
 私の事業を引き継いでくれた竹根好助ですが、その部下が時々自分の顧問先や元気な会社に私を招待してくれます。私が企業で、何を観て、何を話すか、私の半世紀のコンサルタント経験を盗み取り、コンサルタントとして、それを顧問先に活かしたいという考えのようです。

 不況な時代でも、元気な会社、はりっきっている社長さんがいます。彼等の多くに共通していることが「不況に強い企業でありたい」ということです。不況期でも普通に経営できる、「普況」という考え方を持ちたいです。
 普況を続けられた結果が、富める企業、すなわち「富況」に繋がるのです。否、そのような企業は、いつも「富況」で、富況が普況なのです。「不況」を「普況」に、「普況」から「富況」になる企業創りを、半世紀ほどにわたって経営コンサルタントとして「布教」してきました。
  これからも「不況・普況・富況・布教」という言葉を連発するつもりです。「またか~」と、嫌な顔をなさらないでください。<笑い>
 下記URLよりご覧いただけますので、お手数でもそちらからよろしくお願いします。
  総合URL

■【今日は何の日】
  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。
  この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。
    https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930
 

  ■【今日は何の日】 9月6日 ■ 妹の日 姉妹型研究家・漫画家の畑田国男氏の発案 ■ 黒酢の日 全社統一のとれたマーケティング

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

■ 電気小売の自由化 905

 北京のスモッグは、かつての日本以上のすごさですね。

 石炭を減らせば、かなり改善されるという予測もあります。

 電気はクリーンエネルギーと言われますが、その大元は必ずしもクリーンとは言えません。


 2016年(平成28年)4月1日に、電気の小売業への参入が全面自由化されました。

 それまでは、家庭や商店向けの電気は、各地域の電力会社が独占販売していました。

 ところが、今や、電気の小売業への参入が全面自由化されましたので、全ての消費者が、電力会社や料金メニューを自由に選択できるようになったのです。

 使う電気にブランドマークがついているわけではないのですが、ライフスタイルや価値観に合わせて自由に選べます。

 多少高くても、原発を使わない発電をしている会社と契約しようとか、ガスや電話料金とセットにして、割安で購入しようとか、決められるのです。


 せっかく、太陽光パネルを取り付けても、売電価格が下がっては、ある意味では、投資した人への裏切りと言えますね。

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

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