福井県立大学水産経営学研究室のブログ(教員)

福井県立大学の水産経営学研究室(小浜キャンパス)のブログです。

アリとキリギリス その3

2012-01-29 14:31:36 | Weblog

確かに働き者のアリからみれば、キリギリスは信用できない者たちだ。

「国の借入金を増やさなくても、節約すればお金は出てくる。

当選させてくれたら、君たちにたくさんお金をあげよう。」

キリギリスは、3年ほど前に、こう約束して国の議員に当選した。

今は、そのキリギリスが消費税率をあげたいというのだから、

アリが賛成できないのも、もっともだと思う。

 

しかし、それでも消費税値上げが必要だとするならば、

キリギリスには、はっきりと責任をとってもらったうえで、

なるべく早いうちに実施しなければならないだろう。

当面は実施時期はきめないで、その方法の詳細を固めておいて、

責任のとれる政権ができたときに、タイミングをみて実行するのがよいと思う。

負担が重すぎて悪循環が続き、国全体が破綻する前に。(T・K)

 

 


アリとキリギリス その2

2012-01-21 15:34:27 | Weblog

  この国の1000兆円もの膨大な借金は、なぜ発生したのだろうか。

 キリギリスの政治家や公務員がむだ使いをしたからだろうか。

 本当にそうならば、前回のアリとキリギリスの物語は正しい。

 キリギリスが出費を削減すれば赤字は解決するだろう。

 アリは負担しなくてもすむ。

 

 しかし、本当は長年の景気対策費や社会保障費の赤字から発生したものだ。

 キリギリスが多数のアリに金をばらまいたからである。

 赤字を削減するためには、これらの出費を削減し、

 収入(国民の負担)を増やさなければならない。

 政治家の定員削減や公務員の給与カットをしても、

 節約できる金額は借金の大きさに比較すれば微々たるものだ。

 同時に消費税を10%ではなく、20%にしないと追いつかない数字なのだ。 

 アリはキリギリスに対して、

「消費税値上げをやりたいならキリギリスの数や給与をへらせ」と言うのだが、

 負担の増加を覚悟しなければならないアリが、

  問題先延ばしの口実を探しているだけのように見える。(T・K)

 

   

 

 


消費税をめぐる、アリとキリギリスの物語

2012-01-16 14:43:14 | Weblog

ご存じだと思いますが、

 

民主党の野田政権が消費税の値上げを提案しています。

 

2014年に8%、2015年に10%にしたいという。

 

財政の累積赤字が国だけで1000兆円、GDP2倍にもなったから、

 

値上げは避けられないと思っている人は多いでしょう。

 

 

ところで某局のテレビ番組で、つぎのような話が受けていました。

 

「働きアリの民間が、放漫経営のキリギリスの政治家や行政を

 

 消費税の増税で助ける必要などない」と。   そして、

 

「消費税を上げるなら、政治家の定数削減と公務員給与削減をやれ」とも。

 

 

値上げに無条件で賛成できる人はいないでしょうが、

 

あなたは、この「アリとキリギリスの物語」に賛同できますか?(T・K)

 

 


原発の寿命は40年

2012-01-07 19:04:05 | Weblog

原発の寿命は、法律で40年とするということになった。

今さらながらではあるが40年は妥当なところだと思う。

今まで原発だけが不老不死の扱いをうけていたことは

とても奇妙である。

今後40年をこえた原発が急増するので、

廃炉や放射性廃棄物の処理が課題になる。

それを避けるために不老不死とみなしていたのだとすれば、

それは明らかに問題の先送りにすぎなかった。

40年とする科学的根拠がないとの批判もあるが、

原発のような大規模システムを部分的に補修しつづけても、

原子炉や安全性にかかわるような設計思想を更新することはできない。

大型船や航空機と同じように古い原発は陳腐化しているのだ。(T.K)