先週末に再稼働にむけて野田首相の記者会見がおこなわれ、
大飯原発3号機、4号機が再稼働にむけて動きだしました。
この夏に稼働できる全国唯一の原発になりそうです。
首相の発表をうけても世論は二分されたままですが、
国の方針が示されたことは必要なことだったと思います。
今後何十年かは原発を重要なエネルギー源の一つと認めるかぎり、
いづれ全国の原発のうちの半分程度は再稼働させることになります。
大飯原発が福島の事故以後、全国最初に再稼働するということは、
むしろ安全性が高い原発であるということの証明でもあります。
もちろん大飯原発といえども100%の安全はないし、
組織再編や、安全対策が道半ばであることも事実ですが、
われわれのような10km圏内の居住者としても、
再稼働するからといって今更不安になる理由はないと思っています。
福島の事故を教訓とした原発推進政策の転換が必要ですが、
ただちに脱原発に転換する必要はないし、現実的な選択でもないでしょう。
それよりも重要なことは以下の三点。
1)安全神話を排除し、既存の原発の安全性をいかにして高めるのか、
2)古い原発を廃棄し、長期的に原発依存度を引き下げることができるか、
3)核燃料サイクルの見直しや、核廃棄物の処理を進めることができるか、
これらが進展するなら、安全神話を前提にしてきた原発政策の大転換になります。
そのために原発のコストが高くなって電気料金が値上げされるのなら当然であり、
その結果として、代替エネルギーの開発が進み、
長期的に、そして確実に脱原発が進むことことを期待したいと思います。(T/K)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます