先週の4月14日に枝野経済産業大臣が福井県を訪問し、
福井県知事や大飯町長と会見して再稼働の要請をしました。
その後、枝野大臣は、20日に「大飯原発以外の再稼働が今夏は困難」だと答えたそうです。
それに対して、立地市町村からはなぜ大飯だけがよいのかという批判があり、
周辺市町村や関西圏からは、大飯もダメという批判が多いようです。
4月7日の当ブログに書いたとおり、
安全性の対策や評価の実施が、いまだ途上にあること、
新しい国の組織である「原子力規制庁」ができていないことや、
周辺市町村の了解が得られていない状況では、
政府も夏までの大飯以外の再稼働は困難だと認識しているということですね。
では、なぜ政府は大飯は再稼働OKと判断したのでしょうか。
1次のストレステストが完了し保安院がこれを認めた全国3カ所のうちの一つであり、
大飯発電所の3・4号機は、設備が新しく、立地条件がよく、より安全性が高いから、
ということであれば、納得したいと思います。
電力が不足するからとか、立地地域の経済に悪影響があるからということだけでは、
立地の周辺市町村や消費地の関西圏の多数の賛成は得られないでしょう。(T・K)