福井県立大学水産経営学研究室のブログ(教員)

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アリとキリギリス その2

2012-01-21 15:34:27 | Weblog

  この国の1000兆円もの膨大な借金は、なぜ発生したのだろうか。

 キリギリスの政治家や公務員がむだ使いをしたからだろうか。

 本当にそうならば、前回のアリとキリギリスの物語は正しい。

 キリギリスが出費を削減すれば赤字は解決するだろう。

 アリは負担しなくてもすむ。

 

 しかし、本当は長年の景気対策費や社会保障費の赤字から発生したものだ。

 キリギリスが多数のアリに金をばらまいたからである。

 赤字を削減するためには、これらの出費を削減し、

 収入(国民の負担)を増やさなければならない。

 政治家の定員削減や公務員の給与カットをしても、

 節約できる金額は借金の大きさに比較すれば微々たるものだ。

 同時に消費税を10%ではなく、20%にしないと追いつかない数字なのだ。 

 アリはキリギリスに対して、

「消費税値上げをやりたいならキリギリスの数や給与をへらせ」と言うのだが、

 負担の増加を覚悟しなければならないアリが、

  問題先延ばしの口実を探しているだけのように見える。(T・K)