高速料金政策変更の産業界への影響

　民主党がマニュフェストで高速道路の完全無料化や子育て支援など
を打ち出して昨年2009年に政権交代を実現した。日本の正規の高速
道路料金は確かに高く１ｋｍあたり一律28円であり、外国では無料
の国も多いので選挙前には高速道路は無料化すべしという意見が多
かった。
　日本では、長年にわたり料金を徴収することによって建設費を回収
してきたが、回収後は無料化することになっていたから無料化を支
持する人が多くなった。それに対して前政権も期限付きでETC割引を
導入して実質的に値下げしたのだが、しかし、新政権は最近では無
料化ではなく長距離の場合でも一定額になる定額料金制を打ち出し
ている。ETCなしでも、休日でなくても適用するということだから、
実行されれば影響は多方面におよぶだろう。
　研究室の卒業論文でも、料金政策の変更による食品産業界への影響
についてとりあげている学生がいる。その場合、完全無料化よりも、
料金割引のいろいろなケースを想定することが必要になりそうである。
　　　「学生との討論課題」　その２（T・K)