仙台空港の周辺を津波がおそう画像は、
何回もテレビで流れたので、ご記憶のかたは多いでしょう。
仙台市から仙台空港へ南下し、さらに国道6号で福島県へ南下する途中、
海側は道路脇まで被災し、家が流され漁船がころがっているのに、
山側は何事もなかったかのように家が立ち並んでいました。
そんなところで、まっすぐ海側へ伸びる道路があったので、
とにかく、行けるところまで行ってみました。
1kmくらい進むと、まもなく道路は土手にぶつかり通行止め。
土手に登ると海岸線がみえ、足下の土手は駅のホームだったことに気がつきました。
駅前だったのに、周囲にはなにも見えない。
しかし、土手をおりてよくみると、
住宅の土台の中に、小さな立て札が二枚あり、
「**鮮魚店跡、**へ避難しています」とのこと。
もう一つの立て札には、「命の柱」ならぬ「根性の稲穂」の文字。
震災後、流れ着いた稲が1株、稲穂をつけて倒れていました。
あとで調べたところ、宮城県亘理郡山元町、
県境に近い常磐線の坂元駅前でありました。
なお「命の柱」は9月11日付け当ブログより。 (T・K)