牧師の読書日記 

読んだ本の感想を中心に書いています。

3月28日(木) 「神に用いられる人③」 オズワルド・スミス著

2013-03-28 08:45:58 | 日記

 本書を読み終えた。最後の章のタイトルは、本のタイトルと同じで、「神に用いられる人」。この部分は結論と言えるだろう。本からの引用。「私の半生において、私が他の何ものにもまさって神に用いられることを求めていた時期を、私は決して忘れないでしょう。、、、、これらの(神に用いられるための)条件を、今、あなたにお伝えしたいと思います。なぜなら、あなたも、また、神に用いられたいと願っておられると、私は信じるからです。」

 以下が著者が示した「神に用いられる」ための11の条件です。

 1.人間が罪の負債を支払うことができず、全くの破産状態にあるというビジョン
   人間は全く堕落している存在であるということを理解できない人は、神に用いられることはできないだろう。

 2.神の救いが適切なものであることの会得
   人間の堕落に対して神の救済手段があり、それがイエス・キリストの福音(十字架と復活のみわざ)のみであることを確信することが大切である。どの宗教にも救いがあると思っているようなら、すなわち宗教多元主義であるなら、神に用いられることは不可能である。

 3.一つの偉大な目的に明け渡された生涯
  本からの引用。「使徒パウロは、一事の人でした。福音宣教と救霊において成功するのは、他のすべてのことを除外し、一つの事柄、一つの目的の人となっている人です。」

 4.すべての妨害物が取り除かれた生活
  罪との決別、すなわち聖めがなされなければならない。

 5.無条件に神のご支配にゆだねられた生涯
  自分自身を神に捧げることです。

 6.勝利を得るまではやめない執拗な祈りの奉仕
   本からの引用。「このこと以上に重要なものはありません。、、、、神に用いられた人は、皆、祈りの人でした。、、、、もしあなたがあなたの働きのうちに神の栄光をあらわされるのを見たいと思うならば、あなたは、まず第一に、祈りの人とならねばならないのです。」

 7.神のことばに満たされた奉仕
  本からの引用。「私たちは、神のことばである聖書に精通しなければなりません。そして、精通する方法がただ一つあります。すなわち、それを読むことです。創世記からヨハネの黙示録まで、聖書を読みなさい。繰り返し繰り返し読みなさい。みことばを黙想し、みことばにしるしをつけ、みことばを学び、みことばに満たされなさい。みことばがあなたの一部となるまで、それを読みなさい。その時にのみ、神は、あなたを、みこころのままに用いることがおできになるのです。」

 8.失われた世界に対する生けるメッセージを持った奉仕
  本からの引用。「あなたは、どのように説教するかを学ぶためには、神学校へ行けば良いのです。しかし、メッセージを得るためには、神のみもとに行かねばなりません。」

 9.聖霊によって油を注がれた奉仕
  本からの引用。「私は牧会に従事していた過去の歳月を通じて、神がお用いになった人々の生涯を学びました。そして、私は、それらの人々が、皆、聖霊の油注ぎを受けていたということを発見したのです。」
  エバン・ロバーツ、チャールズ・フィニー、ドワイト・ムーディー、ジョン・ウェスレーなどです。

10.信仰の期待によって特徴づけられた奉仕
   不信仰ではなく、信仰による奉仕が必要。主イエス・キリストがおっしゃったように、「あなたがたの信仰のとおりになる」からです。

11.神の栄光のために全面的に捧げられた奉仕
   自分の栄光ではなく、神の栄光だけを求めることです。


  本からの引用。「以上において、私は、あなたを、神が私に啓示してくださった十一の条件に、直面させることに努めてきました。、、、、どうか、これらの条件を一つ一つ検討してください。、、、、神は、あなたを用いたいと願っておられます。彼はあなたの奉仕を祝福したいと切望しておられます。しかし、もしあなたが「神に用いられる人」になりたいと願っておられるならば、それらの障害を取り除くのはあなたのしなければならないことなのです。」

 「祈りとみことば」に専念することが絶対に必要であることが分かる。祈りを通して聖霊の満たし、みことばを(読むことを)通して信仰の満たしが与えられるだろう。あとは罪(憎しみ、赦せない心、苦々しさ、悪い言葉など)との決別が大きな課題である。本書を通して心を探られ、感謝であった。