牧師の読書日記 

読んだ本の感想を中心に書いています。

3月22日(金) 「21世紀のチェーンストア②」 渥美俊一著

2013-03-22 07:53:04 | 日記

 本書は3編構成で、第Ⅰ編のタイトルは「文明史におけるチェーンストア」であった。第Ⅱ編のタイトルは、「チェーンストア経営が目指すもの」である。

 第Ⅱ編からの引用。「チェーンストア経営の目的は、普通なら一部特権階級のみしか享受できないような本当の豊かさへと、国民大衆の毎日の暮らしを変革していくこと、と述べてきた。これを簡明に表現したのが、”生活民主主義の実現”という言葉である。、、、そこでチェーンストアの世界では、チェーンストア経営の活動目的を「経済民主主義の実現」と規定している。この「経済民主主義」とは、生活民主主義が現実のものとなるような経済の仕組み作りに努力することである。、、、、「経済民主主義」への技術的手段を総称する言葉が「マス・マーチャンダイジング・システムづくり」である。」

 「チェーンストアが考えるマーチャンダイジングプランは、最初に①人々が気軽に買える小売価格を想定し、②それに見合うコストと品質の品を、③世界中から探し出し、④それをマス化するための仕組みを研究工夫するということになる。、、、、チェーンストアが考える豊かさは、毎日の、普段の生活の”豊かさ”であって、非日常向けではないのである。、、、、チェーンストアは常に、大衆品、実用品で、しかも大衆が受け入れられる売値でかつ「使う」立場にとって「適切な品質」とは何かを、求め続けなければならないのだ。」

 私たちは規模は小さいのだが、良品質を適正価格で(できれば低価格で)、大衆品であり実用品である農産物を提供し、人々の普段の生活の”豊かさ”に貢献できればと思う。