2013年5月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2503ページ
ナイス数:29ナイス
剣豪将軍義輝〈下〉流星ノ太刀 (徳間文庫)の感想
んー前半は前巻の続きっぽく、義輝の目指す武家の棟梁として在り方ってのに近付くための軌跡みたいなのが、結末は勿論知ってはいても、輝いていくように感じられたのだけど、中盤から後半は、義輝以外のキャラの登場が多くなった&周囲の時代の状況描写みたいなのが多くなって、その軌跡が段々と薄まって、それはかの剣豪将軍のフィナーレむ向かって行く切なさというよりも、既定の事実をなぞっていくってように感じられたのがちょっと残念だった。「海王」も引き続き読む所存にござる。
読了日:5月4日 著者:宮本 昌孝
義輝異聞 将軍の星【徳間文庫】の感想
義輝萌え短編集?w 剣豪将軍好きになったひとなら流れで読んじゃうでしょう。足利将軍周辺の話と、直接義輝に関わったひとらの外伝と、何故か山本勘助メインの話。まぁ全く関わり無いワケでなく、躑躅ヶ崎館でのエピソードにも関わる部分ではあるのかな。あとがきで、「史実を逆算しての悲運のひと」という現代人からの視点ではなく、その時を生きた一人の人間として、ってのがすごく納得。あの颯爽たる風姿はそういうコトだったのね。海王も読まんとな。
読了日:5月8日 著者:宮本昌孝
悲恋の太刀―織江緋之介見参 (徳間文庫)の感想
状況的には隆慶先生の吉原御免状を彷彿とさせる感じだったけど、オチそのものはちょっとトンデモ系だったかのかなw つかDTハーレム状態から全フラグへし折ってのバッドEDってのは凄いね。多少はスッキリしつつも救いはほぼないという。将軍家見聞役シリーズに近いのかな。正直名前のハデさの割には主人公のキャラ立ちが悪かった。ただ、剣撃シーンはかなり充実してたんで、シリーズの先を追う毎に活きて来るのを期待したい。
読了日:5月14日 著者:上田 秀人
三国志 第八巻 (文春文庫)の感想
半ば過ぎあたりで、黄巾の乱からの三国志のメインキャラとされてる人物が相次いで舞台から消える巻。曹操、劉備、関羽、張飛、特にこの宮城谷版だと曹操がメインを張ってた感じもあるんでいなくなるのは寂しいものがある。というか、この後しばらく続くのは分かっていても印象としては、もうエピローグなのかなぁってw 彼らが死んだその後の話、みたいな。キャラが見えにくいのは、あまり盛らないで群像描写に留めてるんだろうなーと思うので、出来れば曹操記的な主人公としてあるお話も今後読んでみたい。
読了日:5月22日 著者:宮城谷 昌光
象印の夜-新・若さま同心徳川竜之助(1) (双葉文庫)の感想
あとがきで前のシリーズの2~5巻に当たる時系列的なこと言ってたけど、このシリーズが終了してからそれなりの期間もあって、その間に書いてた作品に大分雰囲気が流れた感じがする。大分軽くなったw 前シリーズでの剣術遣いとしてのハードな部分がなくなった所為ばかりとも言えないような。リブートというか、実際に前シリーズに挟んで読んだら違和感があるような気がするのだけど、まぁそこはフツーに楽しく読めた。今回は今までなかった 心理描写があるのがよかったかな。あーこんなこと思ってたなんて可愛いねwとか
読了日:5月23日 著者:風野 真知雄
闇狩り師 黄石公の犬 (トクマ・ノベルズ)の感想
昭和の時代に獏ちゃん先生に出会って読み始めた時、確かこのひとはほとんど代表作で。キマイラ、サイコダイバー、闇狩り師。いつの間にやらその他のシリーズや作品群に隅っこに追いやられ、それは読者としての自分の中でも当然そうだった。だって書いてくれなきゃ読めないしw 久しぶりに太い笑みを浮かべる懐かしくも頼れるあの漢に会った。内容はまぁいつも通り。次は長編は読みたい。そーいや乱蔵はケータイのボタンをちゃんと操作出来んのかなぁ。二つ一緒に押しそうだよな。しかし次は読めるのかw
読了日:5月25日 著者:夢枕 獏
百まなこ―高積見廻り同心御用控 (祥伝社文庫 は 9-1)の感想
北町の軍兵衛や戻り舟の伝次郎は型破り系主人公だけど、与兵衛は彼らとは違うタイプで、というかそもそも犯罪捜査よりも防災系の高積見廻りって時点でいつもと大分違趣が違う。それでもやっぱり見込まれて加わった事件捜査に入ると、相変わらずの下っ引きとの絡みや家族との関係の描写もありつつ謎解きへ邁進。ただ事件の捜査や話そのものは面白いんだけど、主人公が役違いにいるってのがどの程度活きてくるのかがよく分からない気がした。別に定廻りでもいんじゃねぇの?とか。まぁおふくろ様はおむずがりなんでしょうがw
読了日:5月29日 著者:長谷川 卓
読書メーター
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます