2013年2月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:3324ページ
ナイス数:12ナイス
妖談へらへら月―耳袋秘帖 (文春文庫)
読了日:2月4日 著者:風野 真知雄
陰陽師 天鼓ノ巻の感想
アル中BLコンビの安定した読み心地。ではあるけど、若干尺の都合なのかその構成はどうなの?て部分が無きにしも非ずw まーこうっぶっちゃけ元々がオムニバスの体でやってる所為か、他の長期シリーズ比べると作者の息抜きなのかなという気もしなくもなく。まー話が面白いもあるけど、ファンになっちゃってるから読む、て部分も大きいのかなーて気がする。
読了日:2月6日 著者:夢枕 獏
日本橋時の鐘殺人事件―耳袋秘帖 (文春文庫)
読了日:2月11日 著者:風野 真知雄
小袖の陰: 御広敷用人 大奥記録(三) (光文社時代小説文庫)の感想
まー何というか、新シリーズになってから本当に主人公が目立たない。状況描写や敵の思惑への描写の方が圧倒的に多い。史実の人物の間に架空のキャラをおいて、史実の解釈の仕方とか視点の角度を変えて物語を作るという在り方が段々ネックになってるのかなーという気もするかな。そーゆー「間」史実の行間とかコマ間での楽しみ方って、結局は同じことの繰り返しを違う主人公なりの視点での差異を描くってコトになっちゃうので、同じ主人公だとマンネリ感が余計に醸し出されちゃうのかなぁとか。話は竹姫の鹿児島行きでオチがつくのかしら。
読了日:2月11日 著者:上田 秀人
耳袋秘帖 妖談ひときり傘 (文春文庫)の感想
流れ的に、妖談シリーズの方は今後は闇のもの/さんじゅあん関係になっていくのかな。まぁ事件そのもやひとつひとつのエピソードは相変わらずの安定感があるものの、大枠でのVSさんじゅあんのケースでは現状割合奉行所サイドは負けてる感じがあって、その負け方というのがかなり切ない感じになってるんで、読後感がすっきりとはいかない。さんじゅあんには徐々に近づいてはいるものの、今回は椀田のこの先もアレなカンジだったし、姉ちゃんもしょんぼりだったかな。しめさんの前途は明るそうだけどw
読了日:2月14日 著者:風野 真知雄
新装版 柴錬捕物帖 岡っ引どぶ(続) (講談社文庫)の感想
ひょんなコトから巻き込まれ意想外の展開と悪人に繋がるというスジは、正遍から引き続きの一貫した流れ。しかしどぶの嗅覚というか運の悪さ(良さ?w)と目明きもびっくりの盲目の左門の殿様の明察さは痛快。
読了日:2月15日 著者:柴田 錬三郎
首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)の感想
一作目を読んだ時も思ったけど、果たしてミステリとホラーの融合足り得てるのかというのは今回も思った。トリック/ロジックは破綻してないように見えるという部分ではどちらかと言えばパズルに近い印象で、ではホラーとしての恐怖譚としてはどうかと言えば、正直恐怖を感じさせるには物語の構成が一々流れを阻害していたように思う。有り体に言えば、作品そのものよりも、村田修さんのカバー絵一枚の方が遥かに作品タイトルを体現してると言ってもいいくらい。とはいえ、決して出来が悪い訳でも詰まらない訳でもないとも思う。次は2冊目を読もう。
読了日:2月20日 著者:三津田 信三
生霊の如き重るもの (講談社ノベルス)の感想
尺が短い所為で作品の骨子がより分かりやすくなった所為もあって、やはりミステリというよりはパズルであり、またホラーとの融合とまでには至ってないという印象がより強かった。何よりもミステリとしての論理的決着が「フレキシブルな解釈の問題」でしかなくなってしまっているというのは問題だと思う。また、エピローグ的に取って付けたようなホラーオチがそれを助長している気がする。二つの要素の乖離、その意味で明らかにホラーの方に重心が偏っている「顔無しの~」が出色の出来なのは逆に納得がいった。
読了日:2月26日 著者:三津田 信三
陰謀 般若同心と変化小僧 (ベスト時代文庫)の感想
んーこのシリーズはどこに行こうとしてるのかなぁ。時代的には多分鳥居の奉行時代が終わって失脚左遷されるまでの数年間の話なんだろうけど、同心としてあるまじき超法規手段にも出てるし血の繋がらない妹がどうのとかだし、武士身分捨てるしかねぇよなぁ。それにしても暗い時代の暗い話だよね。この巻はあんまし盛り上がらず終わってる感じ。
読了日:2月28日 著者:小杉 健治
読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:3324ページ
ナイス数:12ナイス
![妖談へらへら月―耳袋秘帖 (文春文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51sMjRoVtKL._SX100_.jpg)
読了日:2月4日 著者:風野 真知雄
![陰陽師 天鼓ノ巻](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51f5-t4mMEL._SX100_.jpg)
アル中BLコンビの安定した読み心地。ではあるけど、若干尺の都合なのかその構成はどうなの?て部分が無きにしも非ずw まーこうっぶっちゃけ元々がオムニバスの体でやってる所為か、他の長期シリーズ比べると作者の息抜きなのかなという気もしなくもなく。まー話が面白いもあるけど、ファンになっちゃってるから読む、て部分も大きいのかなーて気がする。
読了日:2月6日 著者:夢枕 獏
![日本橋時の鐘殺人事件―耳袋秘帖 (文春文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51P36GHoeUL._SX100_.jpg)
読了日:2月11日 著者:風野 真知雄
![小袖の陰: 御広敷用人 大奥記録(三) (光文社時代小説文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Ciydr8T-L._SX100_.jpg)
まー何というか、新シリーズになってから本当に主人公が目立たない。状況描写や敵の思惑への描写の方が圧倒的に多い。史実の人物の間に架空のキャラをおいて、史実の解釈の仕方とか視点の角度を変えて物語を作るという在り方が段々ネックになってるのかなーという気もするかな。そーゆー「間」史実の行間とかコマ間での楽しみ方って、結局は同じことの繰り返しを違う主人公なりの視点での差異を描くってコトになっちゃうので、同じ主人公だとマンネリ感が余計に醸し出されちゃうのかなぁとか。話は竹姫の鹿児島行きでオチがつくのかしら。
読了日:2月11日 著者:上田 秀人
![耳袋秘帖 妖談ひときり傘 (文春文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51WqxLi1w6L._SX100_.jpg)
流れ的に、妖談シリーズの方は今後は闇のもの/さんじゅあん関係になっていくのかな。まぁ事件そのもやひとつひとつのエピソードは相変わらずの安定感があるものの、大枠でのVSさんじゅあんのケースでは現状割合奉行所サイドは負けてる感じがあって、その負け方というのがかなり切ない感じになってるんで、読後感がすっきりとはいかない。さんじゅあんには徐々に近づいてはいるものの、今回は椀田のこの先もアレなカンジだったし、姉ちゃんもしょんぼりだったかな。しめさんの前途は明るそうだけどw
読了日:2月14日 著者:風野 真知雄
![新装版 柴錬捕物帖 岡っ引どぶ(続) (講談社文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/516BMZA2RyL._SX100_.jpg)
ひょんなコトから巻き込まれ意想外の展開と悪人に繋がるというスジは、正遍から引き続きの一貫した流れ。しかしどぶの嗅覚というか運の悪さ(良さ?w)と目明きもびっくりの盲目の左門の殿様の明察さは痛快。
読了日:2月15日 著者:柴田 錬三郎
![首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/519X%2B0-gmXL._SX100_.jpg)
一作目を読んだ時も思ったけど、果たしてミステリとホラーの融合足り得てるのかというのは今回も思った。トリック/ロジックは破綻してないように見えるという部分ではどちらかと言えばパズルに近い印象で、ではホラーとしての恐怖譚としてはどうかと言えば、正直恐怖を感じさせるには物語の構成が一々流れを阻害していたように思う。有り体に言えば、作品そのものよりも、村田修さんのカバー絵一枚の方が遥かに作品タイトルを体現してると言ってもいいくらい。とはいえ、決して出来が悪い訳でも詰まらない訳でもないとも思う。次は2冊目を読もう。
読了日:2月20日 著者:三津田 信三
![生霊の如き重るもの (講談社ノベルス)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51VR2Navd8L._SX100_.jpg)
尺が短い所為で作品の骨子がより分かりやすくなった所為もあって、やはりミステリというよりはパズルであり、またホラーとの融合とまでには至ってないという印象がより強かった。何よりもミステリとしての論理的決着が「フレキシブルな解釈の問題」でしかなくなってしまっているというのは問題だと思う。また、エピローグ的に取って付けたようなホラーオチがそれを助長している気がする。二つの要素の乖離、その意味で明らかにホラーの方に重心が偏っている「顔無しの~」が出色の出来なのは逆に納得がいった。
読了日:2月26日 著者:三津田 信三
![陰謀 般若同心と変化小僧 (ベスト時代文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/518lpQh56-L._SX100_.jpg)
んーこのシリーズはどこに行こうとしてるのかなぁ。時代的には多分鳥居の奉行時代が終わって失脚左遷されるまでの数年間の話なんだろうけど、同心としてあるまじき超法規手段にも出てるし血の繋がらない妹がどうのとかだし、武士身分捨てるしかねぇよなぁ。それにしても暗い時代の暗い話だよね。この巻はあんまし盛り上がらず終わってる感じ。
読了日:2月28日 著者:小杉 健治
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