無駄記

徒然なるままにモニタに向かひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくれば死ねばいいのに。

2012/12月分

2013年01月04日 11時55分07秒 | 感想
2012年12月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1591ページ
ナイス数:6ナイス

他人事他人事感想
中二病のサイコパスによる悪趣味な雑文。グロっちゃグロだけど、話そのものが特に意味もなく、オチもヒネリは利いてなく、まぁ書きたいコトだけ書いたんだろなwというか。作者が作家として成立する前に、2ちゃんねるで拾った怖い話系コンビニ文庫みたいなのに寄稿したツクリ記事的習作を、名前がそれなりに出たあたりで過去作まとめましたよとかのかと思ったら、すばるに載せた短編だったてので意外だった。表紙がトレバーブラウンてのがまたその方向向けに調整されてるなwという印象。星新一とケッチャム足して薄めればいいんじゃないかな。
読了日:12月21日 著者:平山 夢明
もろこし桃花幻 (創元推理文庫)もろこし桃花幻 (創元推理文庫)感想
勿体無いな、というのが正直なトコ。短編では短編故端折った部分のアレな方向がモロに出てるというか。武侠ものなら剣譜を巡ったバトルにすればいいし、ミステリなら半分読んでから事件発生というのはやはり遅い。どっちのジャンルにもある本来あるケレンやハッタリがあまり生かされてない。更に作者本人がこの作品をシリーズ過去作と既存の作品のスピンオフ外伝にわざわざしちゃってるので、主人公の銀牌探偵が光って来ない。結果として全体に散漫になっちゃってる印象。設定・雰囲気など好きなのに、勿体無いな、と。
読了日:12月18日 著者:秋梨 惟喬
雨乞の左右吉捕物話 狐森 (徳間文庫)雨乞の左右吉捕物話 狐森 (徳間文庫)感想
前半かなりもたついてる気がする。同作者の他作品「北町奉行所捕物控シリーズ」なんかだと、主人公視点のみでの話の進行のもたつきを他のキャラの話で補えてるんだなーと思った。ただし会話は巧いんで読んでて退屈というのはない。捕物主体に絞ればもう少し疾走感は出るんだろうけど、敢えて市井の描写をメインにしたのかな。多分その所為で散漫になってるんだとは思う。章仕立てのオムニバス感を出せば、さっくり据わりがよくなるのか。難しい。続きはありそうだけど、次巻がいつになるやらw
読了日:12月12日 著者:長谷川卓
墨痕 奥右筆秘帳 (講談社文庫)墨痕 奥右筆秘帳 (講談社文庫)感想
懲りずに尾を引く白河公も遂にキレた上様の釘差しwでいよいよ退場の巻。さらには主人も凹ます嫌味な参謀格の登場で坊主組合の覚蝉も放逐自刃。相変わらず立ち回りの巧い併右衛門と未だ青い衛悟の主人公コンビは今回あんまし活躍せず、中二ネームのあのひとは無敵の強さ。話は面白かったけど、今巻はクライマックスに向けてのキャラ整理なのかなーとインタールード的な感じもしなくもなく。正史だとエロ将軍と暗君大御所のイメージなんで、最終的には上様勝利になるんだろうけど、幕府は本格的に傾くワケで、主人公コンビはどうなるのかねぇ。
読了日:12月9日 著者:上田 秀人
もろこし紅游録 (創元推理文庫)もろこし紅游録 (創元推理文庫)感想
今回はさすがに、「武侠ミステリ」と言えるのかな。殷帝之宝剣と鉄鞭一閃は内容もキャラも、これは武侠ものとミステリとのナイス融合だと思えた。他二編はやっぱ多分時代ミステリなのかな。(笑)前作もそうだったけど、いわゆる犯人当て的な部分は動機もトリックも特にひねったモノがあるとはいえないけど、物語としては十分に楽しめた。作者は最後の風刃水撃のキャラでラノベやりたいのかなーとか(前作からオタ臭はぷんぷんしてたけども)思ったw しかし、銀牌ってあんまし役に立ってねぇな…。神行太保の兄貴が持ってりゃ別なんだろうけどもw
読了日:12月3日 著者:秋梨 惟喬

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