無駄記

徒然なるままにモニタに向かひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくれば死ねばいいのに。

12月分

2022年01月04日 11時03分23秒 | 感想
12月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1611
ナイス数:39

つちくれさんつちくれさん感想
んーミステリなんだけど、広義のってほどあいまいじゃないけど、本格かっていうとそこまでじゃないような。つか、自分が悪いんだけど、タイトルと二木さんといえば僕僕先生という先入観から、てっきりファンタジーだと思ったんだよねぇの、まさかの殺人事件というw 定年した刑事と若い頃に学会追放された老考古学者がタッグで、遺跡に投棄された殺人の謎をって話だけど、割と登場人物の紹介?絡みに尺が取られて、事件そのものへの謎解きの尺がないから散漫な印象しちゃうのかな。もし次があるなら読みたいかな。
読了日:12月04日 著者:仁木英之
耳袋秘帖 南町奉行と大凶寺 耳袋秘帖・南町奉行シリーズ (文春文庫)耳袋秘帖 南町奉行と大凶寺 耳袋秘帖・南町奉行シリーズ (文春文庫)感想
前の凶四郎シリーズからの引き続きで、メインの探索は土久呂で変わらずだけど、割と主人公はお奉行に戻った感じなのかな。椀田と宮尾もちょっと出てるけど、前シリーズのキャラくらいの扱いでほぼ絡みもない。配置換えのあった栗田と坂巻については一言もないので、それに比べればアレだけどw 内容的には安定のシリーズで、しめさんに下っ引きがついたってのと、閻魔裁きの主人公が出てきたのがシェアワールドっぽいファンサービスで、面白かったかなw
読了日:12月05日 著者:風野 真知雄
戦国秘譚 神々に告ぐ(上) (角川文庫)戦国秘譚 神々に告ぐ(上) (角川文庫)感想
んー安部さんのって「等伯」しか読んでないから作風がよくわからないんだけど、時代ものかと思ったら伝奇とスーパーナチュラルの要素があって、ちょっとあれぇ?感があった。個人的な偏見だけど、貴族って権力に寄生するタカリ屋のクソヤロウとしか思ってなかったんだけど、概ねこれでも間違ってない感じだったw まぁ一応主人公は天皇主権の国家を夢見つつも現実的に公武合体路線を選んだ上で、大名に無心をしに行くにしてもちゃんてテメェの足を運んでるだけマシなのかなってのはあった。時代的には異端の貴族ではあったのかな。
読了日:12月17日 著者:安部 龍太郎
わるじい慈剣帖(六)-おっとっと (双葉文庫)わるじい慈剣帖(六)-おっとっと (双葉文庫)感想
風野節の飄々と軽々という持ち味はそのままだけど、若干ミステリものというより爺バカに成分は多めに流れて気がするかなw ま、このシリーズはそれでいいとは思うけども。風野さんもお孫さんいるのかしら?など思ったりもする。シリーズトータルで10巻程度と考えると、この新興ヤクザの話はラストまで続くほど長くはないとは思うけども、途中でコイツのバックに実は神信心があって云々とかなると、ラスボスになるんだろうねぇw まーソッチには行って欲しくないんだよなぁ。
読了日:12月20日 著者:風野 真知雄
戦国秘譚 神々に告ぐ(下) (角川文庫)戦国秘譚 神々に告ぐ(下) (角川文庫)感想
近衛前嗣への史実の知識がほぼないので、もう自分の公家衆への偏見~他人のふんどしで相撲を取る権力の寄生虫~ありきだったので、まぁこう話の時代歴史ものじゃなくて伝奇ィ!?感も含めて、終始主人公への共感がないままだったw 後半見知った戦国武将がチラホラ見えてくるあたりはクライマックス感はあったけど、知識として公家が文化の継承発展のキーマンてのは知ってても、作品中で別段そんなに触れてるワケでもなく、関白の矜持とか帝の神から委託された王権とかうすら寒い自己正当化に、うへぇ感が増すばかり。
読了日:12月27日 著者:安部 龍太郎
わるじい慈剣帖(七)-どこいくの (双葉文庫)わるじい慈剣帖(七)-どこいくの (双葉文庫)感想
今回のシリーズのクライマックスはVSヤクザの若頭ってことでいいのかしら?その後もう一波乱あるのか。前シリーズは謎と捕り物プラス桃子の実父(倅)とのあーだこーだも絡めてってのがあったけど、今回はソコじゃなくて、珠子の再婚話とかが日常編のクライマックスになるのかな?まぁなんだかんだで蘭学者ともボンクラ同心とも結局桃子優先てことで再婚はしないってオチになりそうだけどw 
読了日:12月31日 著者:風野 真知雄

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