無駄記

徒然なるままにモニタに向かひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくれば死ねばいいのに。

6月分

2022年07月10日 17時11分08秒 | 感想
6月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:3194
ナイス数:97

【第26回柴田錬三郎賞受賞作】 夢幻花(むげんばな) (PHP文芸文庫)【第26回柴田錬三郎賞受賞作】 夢幻花(むげんばな) (PHP文芸文庫)感想
んー面白かったんだけど、こう連載時にアレな部分を改稿してっていうのがドコかはわからないけど、若干んー?な部分がなくもなかったかなぁ。フランケンフォーグラー博士的なね、ちゃんと話しときなよ案件というかw 公務員が勝手にお家流の謎の使命とかどうなんだwとかね。 個人的には、梶さんの小説の朝顔の話から、黄色い朝顔ってどんな?つって検索かけたらコッチが引っかかったんで、先にアッチで黄色い朝顔は夢の花ってのを知ってコレ読んだんで、夢の花ってソッチかよ!wwwみたいな、あぁんまりだぁ!感なくもなくw 
読了日:06月27日 著者:東野 圭吾
三日月が円くなるまで―小十郎始末記三日月が円くなるまで―小十郎始末記感想
南部と津軽のアーダコーダの史実の事件をベースに架空の藩での事件にして、ソコに巻き込まれた架空の主人公の人生のクライマックスにしたって感じかしら。宇江佐さんのはナンダカナーな主人公とかヒロインが多い印象なんだけどw、小十郎はそういうことはなく、ただ、まぁこう覇気に欠ける今風(江戸でなく現代のw)の若者ってことなのかな。事なかれ主義ってんじゃないにしても、お家の事情に流されつつ不満があっても親父に頬桁張り飛ばされたらシュンとして、結局「死んだふり」なんて嘯きながらも唯々諾々と従うってのは、男らしくはないよねw
読了日:06月25日 著者:宇江佐 真理
はしからはしまで (新潮文庫)はしからはしまで (新潮文庫)感想
うおぉい!不運と不幸は畳みかけるものなのかよ!禍福は糾える縄の如く、交互に訪れるものじゃねぇのかよ!みたいなーみたいなー(残響音)いやぁ、コレなぁ。シリーズコレで終わりで、それでもヒロインはめげずに頑張っていくから天国でみんなで見ててね!とかならわからなくもないような。要らなくなったキャラを杜撰な退去させたってんじゃないから、一応はキルヒアイス的なアレなんだろうけど。ヒロインの細腕繁盛記で、主人公が少女ってなると後見役が必要、両親の死から店の再興って流れだと、急にみとやの女主人はやれないから、
読了日:06月23日 著者:梶 よう子
五弁の秋花: みとや・お瑛仕入帖 (新潮文庫)五弁の秋花: みとや・お瑛仕入帖 (新潮文庫)感想
シリーズ引き続きで面白かったけど、まぁ、新キャラ登場でよかった部分と、とばっちりの八つ当たりで商売上がったりになるのはやるせねぇなぁってw 解決方はともかく、店の状況がね、ヒドイ。人情紙風船w 江戸の人情ものつっても、ソコはやっぱり穢れには近寄らない江戸の人てよりも、現代的に厄介ごとは無関心スルーを決め込む人の心って感じもしたよね。
読了日:06月21日 著者:梶 よう子
墨の香 (幻冬舎時代小説文庫)墨の香 (幻冬舎時代小説文庫)感想
女流書家が武家の娘・妻女としてではなく、手慰みや単なるお稽古事のその先ではなく、一個の書道家として立つ話、でいいのかな。夫の一方的な都合で離縁され実家に戻ったヒロインが、一人の書道家として歩もうとする中での、筆法指南所の立ち上げから、ソコに通う生徒の問題、離縁した夫の関係、兄弟子との恩讐、師匠との死別などを乗り越えて、ってこれは別にコレで終わらせないで、シリーズ続けてもアリなんじゃないのって感じだったので、最後は割と急いでる感あったかなw キャラ配置も読み心地良かった。弟の新之丞の結局元鞘かぁにはフイタw
読了日:06月19日 著者:梶 よう子
特捜部Q―吊された少女― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)特捜部Q―吊された少女― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)感想
迷宮入りした過去の事件の捜査って役どころではあるんだけど、今巻の事件はQがやるほどのことか?って交通事故死の検証みたいなの持って来たから、おいローセってカールじゃなくても思うw そっからの、事件担当警官の異常な執念と自死、並行して語られる犯罪者側の過去からの描写が、いつも通りクライマックスで時系列が交錯する構成は毎度の流れ。徐々にQが事故の真相に迫りつつ、同時に進行する新興宗教幹部の嫉妬に狂った犯罪、とはいえ、シリーズの前巻に比べると事件の小粒さは否めない感じだったかなぁ。
読了日:06月18日 著者:ユッシ エーズラ・オールスン
夢の花、咲く (文春文庫)夢の花、咲く (文春文庫)感想
シリーズ2作目でありながら、話が決まってる以上先が描けない故の前日譚となると、主人公が「その後にこうなる」以上のことは出来ないって枷があって、ソコをクリアするのが中々難しかったのかなぁとか思ったw 興三郎はあくまでぼんやり朝オタ同心でなくちゃならないという成長してはならない枷があるので、事件を解決するほどの覇気を見せてはならないし、人間関係でしゃっきりしてもいけないし、色恋話も進めてはならないし、しかもガチの朝オタは確定って中で、上手く進めて、しかも面白く楽しめたと思うw

読了日:06月10日 著者:梶 よう子
ご破算で願いましては: みとや・お瑛仕入帖 (新潮文庫)ご破算で願いましては: みとや・お瑛仕入帖 (新潮文庫)感想
三十八文屋っての初めて見た気がするなぁ。創作かと思ったらちゃんとあるんだ、へぇってのが、こう時代ものの魅力というか、やりつくした感のある職業でなく、珍奇なそういう職業を探してきて目新しさをってのは、別に現代ものでもそうではあるんだけど、ソコの目新しさってのは、物語上は重要じゃなかったのかな。ドラマは別に多分骨董屋とか損料屋みたいのでも出来ないネタではなさそうだから、やっぱりドラマありきなのかな。各エピソードがあって、それを通して今巻のメインのネタが最後にってスタイルはフツーに楽しめたんだけど、
読了日:06月03日 著者:梶 よう子

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