無駄記

徒然なるままにモニタに向かひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくれば死ねばいいのに。

10月分

2014年11月01日 10時05分55秒 | 感想
2014年10月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3634ページ
ナイス数:43ナイス

火走りの城ー口入屋用心棒(17) (双葉文庫)火走りの城ー口入屋用心棒(17) (双葉文庫)感想
風魔の遺恨てのはまぁいいとして、これはちょっとなぁって。やり過ぎでしょw 前の老中ぶった斬りエピソードを遥かに超える荒唐無稽っぷり。幕初期の慶長伊賀同心の立て篭り事件とか、慶安の変だってこんなんなってない。これがまぁ沼里藩ならともかく、明らかに江戸城砲撃は無茶しすぎ。左之助の無罪放免の口実に将軍お墨付きってのが欲しかったのかもしれないけど、どっちにしてもそれで左之助が殺し屋だったという過去が消えるわけでもないし、単に町方から超法規的措置で無罪放免になっても釈然としない感じは残る。銀魂かっつのw
読了日:10月1日 著者:鈴木英治
背の眼 (GENTOSHA NOVELS―幻冬舎推理叢書)背の眼 (GENTOSHA NOVELS―幻冬舎推理叢書)感想
石岡くんといい関口君といい、この道尾くんといい、ものの見事に全員アレだねwという感じ。 そこはともかく、ホラーのテイストを入れたミステリという感触だったけど、やはりホラーの部分の「得体の知れないが故の恐怖」ってのをミステリ分野で解体しきれないと、両方共に半端な感じがしちゃう。刀城言耶シリーズみたいに取ってつけたようなホラー趣味が被せてない分、スッキリとしたまとまりはあると思う。ただ、後半の怒涛の風呂敷の畳みっぷりに、タイトルにもなってる一番肝心な「背の眼」がうやむやでしまいきれない感じが惜しいと思った。
読了日:10月3日 著者:道尾秀介
平蜘蛛の剣-口入屋用心棒(18) (双葉文庫)平蜘蛛の剣-口入屋用心棒(18) (双葉文庫)感想
前巻で決着のついた佐之助を始め、直之進もおきくとの関係が正式に決まり、琢ノ介と富士太郎もそれぞれ春めいてきてキャラ全員がいい感じになりつつも、じゃあ本格的に祝言挙げてってなる前に其々小イベント起こして、盛り上げましょうって感じの話になるのかな。琢ノ介の用心棒仕事に直之進、佐之助も参戦、命を狙われてる山形屋の護衛も三人で力を合わせてクリア。一方富士太郎の事件は今巻で解決せず更なる展開を見せつつ次巻にヒキと。
読了日:10月3日 著者:鈴木英治
毒飼いの罠-口入屋用心棒(19) (双葉文庫)毒飼いの罠-口入屋用心棒(19) (双葉文庫)感想
前巻の続き。直之進、佐之助、琢ノ介の三人で刺客を倒し、取り敢えずの危地を脱したとの事で直之進はおきくと一緒に沼里へ向かい戦線離脱。さらに全巻ラストからのヒキで富士太郎の追ってた事件は、どうやら智代の実家の危機にも絡んで来ると推測される中、左之助はと琢ノ介とは別口の用心棒に雇われ分断される。敵の手が迫りつつも、最後は全員揃って虎口を脱出の大団円て感じかな?相変わらず凝ったことやる割に詰めが甘いのは今回の悪役も一緒。安心して読めるってのはいいことなのかな。そして、最後に取ってつけたような次巻へのヒキがw
読了日:10月5日 著者:鈴木英治
跡継ぎの胤-口入屋用心棒 (双葉文庫)跡継ぎの胤-口入屋用心棒 (双葉文庫)感想
前巻のラストで取ってつけたようなヒキで、直之進は再度沼里へ行くもとんぼ返りで江戸で探索。猫の手みたく、もはや「友垣」と化した佐之助と琢ノ介の手も借り出して人探し。最後は富士太郎の事件とも絡みつつもまとめて解決して、おまけに沼里の事件も解決して大団円と、多分シリーズ始まって以来のいいトコ尽くしの第何部かの完バーンて感じ。一応、回収されてない伏線としては、キャラの今後の身の振り方ってことになるのかな。でも、琢ノ介と直之進の祝言が上手くいったら、こいつら義兄弟になるんだよなw
読了日:10月7日 著者:鈴木英治
闇隠れの刃-口入屋用心棒(21) (双葉文庫)闇隠れの刃-口入屋用心棒(21) (双葉文庫)感想
剣術遣いインフレバトル勃発w アレか。日本剣術遣いランキング十位以下の直之進、佐之助のバトルしか今まで書かれてなかったけど、いよいよ十位圏内の上位ランカーが出てくると、今まで化物クラスの双璧扱いだったのが、所詮ヤツは四天王の中でも最弱よと言わんばかりというかw 今後の直之進と佐之助のクラスアップに、江戸に来てる沼里藩主弟拉致事件から、沼里、尾張藩、幕府を絡めた事件に突入するのかしら。で、以下次巻。空いてる席はもうそんなないと思うんだけど、新キャラのお転婆姫はさてどこに落ち着くのか。
読了日:10月15日 著者:鈴木英治
包丁人の首-口入屋用心棒(22) (双葉文庫)包丁人の首-口入屋用心棒(22) (双葉文庫)感想
油断之進、詰甘之進、通り越してちょっとトロいんじゃないのこのひと、と思わなくもなくw この失敗失態の連続はどうなのか。隻眼の男が凄いと言えばいいのかもしれないが、凄いの分かっててやってるんだよね?主君の命とか師匠の命とか友垣の命とか背負ってるのにこの体たらくは、結局最後に尺通りに帳尻を合わせたいという作者のダメな計算という気もしなくもなく。富士太郎サイドの事件もやっつけ統合とすら見えちゃったりして。面白いんだけど、どうもこうあれぇ?な箇所がチラホラ散見しますなぁ。最後は米田屋の体調不良で次巻へヒキ。
読了日:10月22日 著者:鈴木英治
身過ぎの錐-口入屋用心棒(23) (双葉文庫)身過ぎの錐-口入屋用心棒(23) (双葉文庫)感想
琢ノ介とおあきの伏線回収話。今巻はほとんど直之進も活躍しないし、富士太郎はちょっと顔出した程度。まー長いシリーズだし、たまにはサブキャラメインの話やってみようかって事で琢ノ介が抜擢されたのかしら。米田屋の体調不良からなる今後が気になる米田屋編として、同じく彼の娘と結婚するとしても、直之進は相変わらず元嫁との離縁の時もそうだったけど、ぐだぐだ結論先延ばしにしてるから(話が終わっちゃうのかw)先にこっちを片付けたのか。内容は特に危機感もなく、キャラ外伝的に楽しさがメインだったけど、今後のキャラ整理が寂しい。
読了日:10月24日 著者:鈴木英治
緋木瓜の仇-口入屋用心棒(24) (双葉文庫)緋木瓜の仇-口入屋用心棒(24) (双葉文庫)感想
まー前巻が琢ノ介エピソードだったのはいいんだけど、今巻でいきなり二代目米田屋的になってるのはどーなのか。せめて祝言のシーンとか入れてもいいんじゃねぇの。いつまで経っても腹の据わらねぇグダグダ直之進のためにそーゆーシーンは取ってあるのかもしんないけど、中途半端感は拭えず。そして今巻は次巻へヒキもありで、琢ノ介、佐之助、が直之進への遺恨で狙われるってネタかぶってんじゃね?的なー。読んでて面白いんだけど、こうやっぱキャラの扱いでイマイチあれぇ?感があるんだよね。直之進を本気にさせるのに生贄必要なの?とかね。
読了日:10月29日 著者:鈴木英治
風の市兵衛 (祥伝社文庫)風の市兵衛 (祥伝社文庫)感想
んー舞台は天明期ってことなのかしら。あんまし舞台そのものは語られず、時の老中が誰それでってコトで、それ以外には1巻てコトでキャラの成立とかバックボーンがちょっと語られたって感じなのかな。主人公が青年剣士とか、妻子持ちでもない中年のフリー用人てのは珍しい。腕の立つ剣術遣いの浪人とかでなく、算盤使いってのもそうかな。まー腕は立つってしないと、せっかくの時代劇なのに剣劇シーンがなくなっちゃうからソコは腕利きでw多少もり過ぎな感じだけど、面白かったので続き読もう。
読了日:10月31日 著者:辻堂魁

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