無駄記

徒然なるままにモニタに向かひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくれば死ねばいいのに。

3月分

2013年04月01日 11時29分37秒 | 感想

2013年3月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3541ページ
ナイス数:19ナイス

千両箱 般若同心と変化小僧 (ベスト時代文庫)千両箱 般若同心と変化小僧 (ベスト時代文庫)感想
んーこのラブ関係は誰がよかれと思ってるんだろうか。今回は捕物パートは比較的すっきりといい塩梅になってただけにこの流れはちょっとなぁと思うわ↓。つーかさ、法の側に立つ主人公がさ、時勢とか立場とかあるにせよ、そういう部分を捨てて超法規的手段に安易に行ったり、ママならねぇ関係だからつって安直に、今まで兄妹として過ごして来たのになんかラブってみたりとかさ、爽やかじゃねぇんだよな。般若じゃなくて小僧の方なら、逆なら法に縛られてない立場ってのでまだ分からなくもないかな。どうだろう。でもこのシリースは人気なのかな。
読了日:3月1日 著者:小杉 健治
婿殿開眼-算盤侍影御用(1) (双葉文庫)婿殿開眼-算盤侍影御用(1) (双葉文庫)感想
物語全体がシリーズの導入に終始してるというか、状況説明ばっかしてるのがそのまま物語になってる不思議な感じw 主人公の立場から周囲の状況から全部説明されてんだけど、「開眼」てタイトルなのに、何故かその言葉によるイメージと違って、単に主人公が自分がいる立場に開き直ったという方が近いような、そんな序章のまま、キャラの配置が終了したところで序章終了みたいな。
読了日:3月3日 著者:牧 秀彦
戻り舟同心 夕凪 (学研M文庫)戻り舟同心 夕凪 (学研M文庫)感想
伝兵衛の偏屈っぷりは相変わらずだけど、この1本筋の通った爺は憎めないw「損かも知れねえが、得な生き方よりはいい。得をしようとすると、心が汚れる」にグッと来た。 ライフハック乙w 的なー。心の汚れた豊かな人生なんぞありゃしねぇよ。あってもそんなもんは欲しかねぇな。
読了日:3月4日 著者:長谷川 卓
恋は愚かと  姫は、三十一 2 (角川文庫)恋は愚かと 姫は、三十一 2 (角川文庫)感想
前シリーズと違って今シリーズは一作で1本の謎解きって感じになったのかな。とはいえ今作は、忠臣蔵の真実とそれを題材にした舞台での謎っていう二つの謎解きだったんだけど、まぁこのシリーズはしかし軽いね。逆ハーレムの乙女ゲーみたいw 前シリーズがマンガにもなってるらしいんで、今シリーズはゲームにしたらどうかwww とはいえ、謎解きはちゃんとしてる。忠臣蔵の話だと、やっぱり五味康祐の薄桜記かな。
読了日:3月6日 著者:風野 真知雄
山魔の如き嗤うもの (講談社文庫)山魔の如き嗤うもの (講談社文庫)感想
このシリーズは本格ミステリではあるけど、やはりどちらかというとパズルなんだろうなという結論。ミステリ要素のフレキシブルな解釈とコマで合理的帰結と、ホラー要素の後味の悪さ/合理的解釈の否定で、という互いの要素がそれぞれの要素を薄めてしまってると思う。探偵の取り敢えずの読者への説明が、作者の叙述トリックと探偵のミスリードで引っ張り回してた挙句の、取ってつけたようなホラーオチと全編に亘るおっかながりのビビリが描いた日記のような描写も時にハッタリが空回りしてるようにも感じられる。
読了日:3月9日 著者:三津田 信三
~お髷番承り候 五~ 寵臣の真 (徳間文庫)~お髷番承り候 五~ 寵臣の真 (徳間文庫)感想
今巻は他のシリーズと違って主人公がかなり動いてた。時代や周囲のキャラなどの語りでもそれなりに面白くはあったりするけど、やっぱ主人公が動いてこそナンボだとは思う。前巻に引き続きロリ妻と師匠のフォローが有難い。馬鹿兄と馬鹿岳父に囲まれてるとは言え、上司は上様で外部のフォローもそれなりにあるので、未だ青二才過ぎる賢治郎もまだ恵まれてるような気はする。この胆の据わりがいつまで続くのかw 歴史の流れでは綱重の死から綱吉五代継承なのだけど、VS頼宣の決着が物語の終結なのか。
読了日:3月12日 著者:上田秀人
婿殿激走-算盤侍影御用(2) (双葉文庫)婿殿激走-算盤侍影御用(2) (双葉文庫)感想
前巻での話はそんなにくどく説明しなくてもいんじゃねぇのwって思った。まぁリアルタイムの読者だと話忘れてるから、もしくは今巻から読み始めた人のためにってのはわからなくもないけど、うん、くどいとねw この先面白くなりそうな展開とキャラ配置で終わってはいると思う。前巻が序章で今巻が2章って、次読んでまた同じことばっか書いてたらさすがにどうかと思う。この話でも鳥居は悪のw時代劇デフォルトなので、矢部の南町奉行罷免で終わるのか、役替えがないなら上司の勘定奉行引退で終わるのか、まぁ水野次第なのかな。取り敢えず次巻へ。
読了日:3月13日 著者:牧 秀彦
陰陽師 酔月ノ巻陰陽師 酔月ノ巻感想
いつものアル中コンビのそういうことになった物語、安定した読後感ではあるんだけど、たまに長編ないと、白面貴公子がさくっと軽々とコトを収めちゃうのでちょっと物足りないかなw 今巻は道満爺ィがカメオどころかかなりのサブキャラ出演だった、且つ各話が短かったんで余計そう思ったのかも。新山月記は昔から構想あったけど、上手くまとまらないので陰陽師のネタで消化しちゃった感もあって、そういう意味では源氏のあれと一緒で食い足りない気がした。でも、書かねばならない物語が減らないとか言ってないで、そろそろまとめに入って欲しいw
読了日:3月15日 著者:夢枕 獏
将軍家見聞役 元八郎 四 波濤剣<新装版> (徳間文庫)将軍家見聞役 元八郎 四 波濤剣<新装版> (徳間文庫)感想
飛ばして読んでた順斎の死についての巻、ようやく読了。先の流れがどうなるのかはもうわかってるんだけど、それでもこの巻が上田作品にしては一番ブッ飛んだ内容なんじゃないかしら。隠された何々の真実ってんじゃなくて、主人公のトンデモ隠密活動としては、ってコトだけど。VS総馬もこの巻で決着ついてるけど、この感じからすると、ライバルとして引っ張る必要あったのかなーって気もする。ベジータが悟空と何だかんだと色々あって決着つきましたでなく、なんだ実はヤムチャだったんじゃねぇかwってゆーか。
読了日:3月18日 著者:上田秀人
からくり心中―洗い屋十兵衛影捌き (徳間文庫)からくり心中―洗い屋十兵衛影捌き (徳間文庫)感想
意外の新展開、て感じだったかな。なんか洗い屋ってのがどういう組織だったのか、これからどうなってくのかってが、最初から決めずにスタートしちゃったのか、この先の展開含めた上で敢えて伏せていたのかっつーと、なんか前者なんじゃねぇの?って気もしなくもなくw まぁ、なんだかんだ言っても続きが出るかどうかてのも数字の問題なんだろうし、それが4冊も出ればシリーズを終わらせるための大きなスジをいよいよ出したってコトなのかもしれず、もしそうならばこれはクライマックスなんだろうな、と漠然とは思う。そこで終わるのか、そこからこ
読了日:3月20日 著者:井川 香四郎

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