無駄記

徒然なるままにモニタに向かひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくれば死ねばいいのに。

11月分

2020年12月04日 00時21分15秒 | 感想
11月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2999
ナイス数:191

金座: 鬼役(二十六) (光文社時代小説文庫)金座: 鬼役(二十六) (光文社時代小説文庫)感想
うおい!何で急に弱なった!w あんだけ強かったどうどうたらりらマンのこの呆気なさ。強くし過ぎて始末に困ったの?とか思う。羊頭狗肉というか竜頭蛇尾というか、や、そこまで酷くはないけどなんだかなぁwって。まぁ、引っ張り過ぎてダレて来たからここらでご退場ってのは分かる。でも、初手攻撃をスタンで鎮静する不思議攻撃出来るほどの力量あるのに、急にワイフアローの一撃で沈むとかないわ。まぁ、金座絡みの話はあんなもんだろーなと思うけど、謙信公の遺金なら上杉家に諮るのが筋じゃね?とかも思った。見っけたモン勝ちかよw

読了日:11月03日 著者:坂岡 真
取次屋栄三 (祥伝社文庫)取次屋栄三 (祥伝社文庫)感想
んーこの読み口は読んだ気がすると思ったら剣客太平記のひとだったか。先入観というか偏見というか、ドラマ脚本転向作家のひとは、なんかこう軽い気がする。勿論それがダメではないし、その軽みが活きることもあるんだろうけど、感触としては時代小説じゃなくて時代劇なんよね。その意味で剣客太平記はちょっとなぁって感じだったけど、こっちはシリーズ展開の先は分からないけどそんなに悪くはないのかも感じたので、続きは割と読む気になった。つっても、キャラ配置はほとんど一緒なんだけどねぇw 
読了日:11月04日 著者:岡本 さとる
公方: 鬼役(二十七) (光文社時代小説文庫)公方: 鬼役(二十七) (光文社時代小説文庫)感想
一応鬼役通常営業に戻ったのはいいし、実際初期の頃から長編の敵役が最後尻すぼまりな感じあったんで、短編シリーズの方が安定してる感はあるんだけど、そうなるとなんだかんだ結局首刎ねるのに、ゴチャゴチャ言い訳して後手後手になって結局人死にが連鎖してから怒りの鉄剣振るうって展開が多いんで、それはまたそれで通常営業だけど、学べよwとか思うんで読み位置の匙加減難しいわ、このシリーズはw 
読了日:11月07日 著者:坂岡 真
沈黙のパレード沈黙のパレード感想
割とこうガリレオのも加賀のも被害者は同情の余地ないクソヤロウってパターンがあって、加害者は止むを得ずとかあまりの激情にかられてとか、どちらかというと殺されてもいい人間をそれでも殺人は許されないことだという大前提からのドラマとトリックってのが多くて、それはこれもそうだったんだけど、限りなくグレーに近い黒とか推定無罪的な感じがあったんで、本当に殺されるべきクソヤロウなの?感がずっとあったんだよね。まぁ結果クソヤロウではあったんだけど、真相解明された時に、死んで当然のクソヤロウだけどでも・・・ってのはあったよね
読了日:11月08日 著者:東野 圭吾
高家表裏譚1 跡継 (角川文庫)高家表裏譚1 跡継 (角川文庫)感想
んーまぁこう正直あんまし応援する気になれない主人公なんよねw 賄賂大好き家系の御曹司が甘やかされてそのままロードオブ賄賂侍になって、間抜けな藩主に意地悪したらアホな仕返しされた挙句、義理堅い潰されたアホ藩主の元家臣に最期には無様に仇討ちされるって、そんな主人公のなれの果てが分ってて、どう楽しむよ?ってw 多少の吉良解釈の上田版てのもあるにしても、上田さんは史実を捻じ曲げて主人公補正せないだろうからね。それがどうしてあーなった?てのが、シリーズ展開の作中経過時間のスパンだってそんなないのに、語り切れるのか?
読了日:11月10日 著者:上田 秀人
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー感想
ん―ジャンルとしてはノンフィクションらしいんだけど、なんか意識高い系w出羽守啓蒙書という感じもしたよね。体としては、英国在住の日本人のおばちゃんが自分の現地で結婚して出来た中学生の子供との日常からのエッセイなんだけど、連載物というせいもあるのかオチに思考誘導というか恣意性が感じられるのが、ノンフィクション?モキュメンタリーなんじゃ?wとか感じさせる。自分の旦那のことは配偶者というなんかこう界隈の意識を感じさせるのに、自分の子供の通う学校を執拗に元底辺とか言うこの乖離感は何なんだろう?とか思って、
読了日:11月14日 著者:ブレイディ みかこ
ひょうたん (光文社時代小説文庫)ひょうたん (光文社時代小説文庫)感想
中々判断難しいんだけど、やっぱ夜鳴きめし屋より先にこっち読むべきだったような気はする。まぁコッチ先に読んでも、ココでちゃんと活きてるキャラが向こうでは割と死んじゃったりしてるから、やっぱりあっちゃー↓にはなるんだと思うけど。向こうと違って、こっちは短編全体を通しての話はなくただのシリーズ短編て感じ。最初はスッキリ読み味いいなと思ってたけど、子供殺すクソヤロウ話とか最後はサブキャラもあれだったりで、あぁやっぱり宇江佐さんだわwと思うなど。北原さんの木戸番小屋シリーズに似てるような似てないようなw
読了日:11月22日 著者:宇江佐 真理
潜入 味見方同心(一) 恋のぬるぬる膳 (講談社文庫)潜入 味見方同心(一) 恋のぬるぬる膳 (講談社文庫)感想
「ごめんなさい」なのかよ!w んーまぁ夫を亡くした寡婦がその家の主人の兄弟に嫁ぐは、江戸時代ならよくあることではあるんだろうけど、なぁなぁの成り行きにではなく仕切り直しみたいなのが必要ということではあるんだろうか。じゃあ魚心あれば に、お似合いのカエルっ娘心ありみたいなライバル登場はどうんすんじゃ?ってのが、今シリーズのメインになるのかなぁ。内容はいつもの風野節で、トンチキ料理に謎が絡む体。一応、お静の家の悶着と将軍暗殺案件もシリーズの縦糸ではあるけど、風野さんの場合サクッと解決しちゃうこともあるからねw
読了日:11月23日 著者:風野 真知雄
潜入 味見方同心(二) 陰膳だらけの宴 (講談社文庫)潜入 味見方同心(二) 陰膳だらけの宴 (講談社文庫)感想
こういうシリーズものである程度のオチがつかないで、しかもクライマックスでもないのにクリフハンガーって珍しいね。あ、でもこのシリーズは1巻目で主人公が切り替わってるからそれに比べりゃアレかw 話は将軍の話は進まず、お静サイドで何ィ!?つって引いてるw他は、前巻から引き続き安定して変な料理に絡む謎解きオムニバス。そういや、メインタイトルが潜入って割にはまだアンダーカバー同心はやってないよね。豆問屋にソレはないから、いずれ中奥にでも潜るのか。つか、この話の鬼役の使えなさは、矢背蔵人介立場ねぇ感w
読了日:11月25日 著者:風野 真知雄
耳袋秘帖 眠れない凶四郎(四) (文春文庫 か 46-41)耳袋秘帖 眠れない凶四郎(四) (文春文庫 か 46-41)感想
前巻で終わったかと思ったら、案外続いてるのねw ただ、前までは主人公の復讐というか、妻殺しの犯人探しってのが主軸になってたけど、今巻からは通常の耳袋シリーズに戻りつつある印象。主人公は凶四郎だけど、ちゃんとお奉行が仕切る形が見えて、椀田と宮尾もそれなりに復帰してる感じで。坂巻栗田は配置換えで登場しないの前提で、入れ替えたってのに近いキャラ配置なのかな。辰五郎はそうでもないけど、しめさんはソコソコ出番もあったし、どこまでこの体制が続くのか、楽しみちゃあ楽しみw
読了日:11月30日 著者:風野 真知雄

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