無駄記

徒然なるままにモニタに向かひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくれば死ねばいいのに。

2月分

2020年03月02日 05時42分51秒 | 感想
2月の読書メーター
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読んだページ数:3299
ナイス数:22

<お医者同心 中原龍之介>金魚心 (講談社文庫)<お医者同心 中原龍之介>金魚心 (講談社文庫)感想
もうこれは・・・w 和田節なんだな、とw 陰惨な事件を極悪人の歪んだ性根に全部おっかぶせて終了ってのはなぁ。崖の上で犯人が動機からトリックから全部自白するとかシンドイTV展開なんよなぁ。まぁ、ソコも織り込み済みとしての和田節ならば、いい意味では、光太郎の親父との仲がちゃんとしてきたりとか、強引なんだけど事件の終息を期に関係者がいい感じにまとまったりはよかったと思う。ただでも、ここ数巻おたいの印象が杉之助並みってのはどうかとは思うw
読了日:02月03日 著者:和田 はつ子
手鞠花おゆう〔文庫版〕 (小学館文庫)手鞠花おゆう〔文庫版〕 (小学館文庫)感想
うん、まぁ安定のゲストキャラに全部ぶん投げる和田節が健在なのはいいとして(いいのか?w)、んーちょっとこう散漫な印象ではあったかな。最後全部繋がるとかってのいいんだけど、無理矢理感があって、動機も何も弱すぎたし、それを腕力で強引に持って行くにしても、説得力もないし、ましてドラマの必然も盛り上がりにも欠けてたと思う。最悪、ドラマが盛り上がればいいんだろうけど、残念ながら主人公の桂介に恋愛絡みの汚点を(過去の話に絡めるというエピソードではないから勿体なくて?w)ココで着けたくなかったからか、全部が薄味過ぎた。
読了日:02月09日 著者:和田 はつ子
日雇い浪人生活録(七) 金の記憶 (ハルキ文庫 う 9-7 時代小説文庫 日雇い浪人生活録 7)日雇い浪人生活録(七) 金の記憶 (ハルキ文庫 う 9-7 時代小説文庫 日雇い浪人生活録 7)感想
分銅屋は上田作品テンプレキャラの商人タイプなのはともかく、ほっとんど妾屋昼兵衛と役者も一緒って感じになってきたなw その意味では侍役の方も、向こうの新左衛門と役者は同じコンビって感じかなぁ。向こうは脱藩浪人、こっちは親の代からの浪人だけども。あと、急に鉄扇術からの草疑惑も出て来たけど、お庭の伊勢さんの大ボケって展開は上田作品からはないのかなぁw つか、このヒロインどっち転ぶかまだ決めかねてるのかなぁw 負け犬元同心もそろそろリストラれて欲しいw
読了日:02月12日 著者:上田秀人
禁裏付雅帳九 続揺 (徳間文庫)禁裏付雅帳九 続揺 (徳間文庫)感想
んー定信の走狗卒業したとして、じゃあ光格天皇がケツ持ってくれるとかいうスジにはまだちょっと遠いよね。本格的に定信と袂を分かつ判断したとして、先のコト何も考えてない感は強いかな。老中に喧嘩売るほどじゃないにしても、未だにどっち取るか決められない女のためにつって、それでお役解任どころか旗本改易までされたら日干しじゃんよwって。物語上全然表に上がってない、将軍とその父の定信追い落としのジョーカーになるとも思えないしなぁw まぁでもそろそろクライマックスではあるんでしょう。
読了日:02月13日 著者:上田秀人
掘割で笑う女<浪人左門あやかし指南> (講談社文庫)掘割で笑う女<浪人左門あやかし指南> (講談社文庫)感想
面白かった。他の方も言ってるように、前半登場人物が多すぎてモタつく感じ。怪談連話はまぁ一応最後に収斂する形にはなるのでいいんだけど、近づき系の覗き込み系の繋がらないアレはじゃあ作中の作為でなく実話ということになるのかな。怪談とミステリという割とホラー寄りの要素をちゃんとミステリとして消化してるので、三津田作品みたいなインチキ臭は感じなかったw ただ、事件のメイン人物の描写と探偵役のハッタリの利かなさがシリーズ1作目にしては、キャラの立ちの悪さに見えたのが残念だったのかもなぁ。続きは読む。
読了日:02月17日 著者:輪渡 颯介
南蛮菓子 料理人季蔵捕物控 (時代小説文庫)南蛮菓子 料理人季蔵捕物控 (時代小説文庫)感想
ちょうど同じころに読んでた、歯医者の話とほぼほぼ同じ展開でw いや、和田さんちょっと待ってwwwみたいな。おまけに、事件の真犯人は通りすがりの物盗りの犯行です!みたいな、双子ちゃん犯人とかもうね、ちょっとぉwって。一応シーズン2は季蔵と瑠璃にスポット当たるようにしてるっぽいんでアレだけど、うん、段々としんどくはなって来てるかな。
読了日:02月21日 著者:和田はつ子
さくら舞う―立場茶屋おりき (角川春樹事務所 (時代小説文庫))さくら舞う―立場茶屋おりき (角川春樹事務所 (時代小説文庫))感想
んー雰囲気出そうという言葉への配慮が多分若干裏目に出てるのかなぁ、とか思う。自分の知識量が足りないというのは先刻ご承知にしても、今どき、いや時代小説だってこの言葉はどうなの?wって。考証警察ではないので全然わからないけど、ココまで凝るとお高く止まり過ぎなんじゃねとか若干鼻白むというかw まぁ意味を拾うのに苦労するほどじゃないけども。主人公も先代も幾千代姐さんも気が強いのはいいけど、姐さんはちょっとエキセントリックだし、主人公は明後日過ぎな気もw 続きは微妙。
読了日:02月22日 著者:今井 絵美子
百物語 浪人左門あやかし指南 (講談社文庫)百物語 浪人左門あやかし指南 (講談社文庫)感想
面白かったんだけども、前もそうだったんだけど、主人公がハッキリしないのは読み物としてちょっと勿体ない作りよね。キャラは立ってるんだけど出番が少ないから、装置としての探偵役の左門の尺が足りない感じ。この巻は特にそうかな。前の巻は、シリーズ主人公の二人よりも、前半は物語上の語られ手である根森がメインだったし、今巻ではボンクラ役wの甚十郎がメインにはなってたけど、やっぱり他のキャラに尺が振られたりなのよね。好きな人は触れてるけど、メフィスト賞設置経緯のゼロ話の京極堂のアレに似てる感じではあるんだけども。
読了日:02月25日 著者:輪渡 颯介
無縁塚<浪人左門あやかし指南> (講談社文庫)無縁塚<浪人左門あやかし指南> (講談社文庫)感想
怪異の裏に人為あり、という体でこのシリーズは設定されてて、ただし、時代性もあって、その説明体系の中には本当の怪異もないわけではない(怖がらせるためでなく全てを人間が操作出来るのは烏滸がましいというホラーの大前提となる思想みたいな?)という、10の内に一つの本当の幽霊屋敷の話、っていうことではあるけど、まぁそれは叙述トリックの一環という感じだったのかなw 左門の悪乗りも含めて、本当に一番怖いのは生きてる人間、ってのもあるのかw ただし、やっぱり、説明しきれないスーパーナチュラルなんてのはない、

読了日:02月26日 著者:輪渡 颯介
古道具屋 皆塵堂 (講談社文庫)古道具屋 皆塵堂 (講談社文庫)感想
左門の方がよかったんでこっちにも手を出した。ホラー、怪談を扱ってるけど、向こうは怪談の裏の人為ってのが真相て体だけど、こっちは直球でスーパーナチュラルな案件なのかな。怪異となると幅は広いけど、幽霊となるとそれは死んだ人の話で、死んだ人に纏わる話となると、死んで清々したって人であっても悼む場合はままあって、ましてそうでないひとだったらとなると、遣る瀬無い切ない話にはなる。ただ、怪異を解くことで人の心の蟠りを解すこともあって、そういう意味では京極堂のに近いのはこっちかもしれないね。続きは読む。
読了日:02月27日 著者:輪渡 颯介
狐憑きの娘 浪人左門あやかし指南 (講談社文庫)狐憑きの娘 浪人左門あやかし指南 (講談社文庫)感想
キンドルしかないので一応こっちで登録。ファック。
読了日:02月29日 著者:輪渡颯介

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