無駄記

徒然なるままにモニタに向かひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくれば死ねばいいのに。

4月分

2019年05月03日 22時31分42秒 | 感想
4月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:3471
ナイス数:70

ドクター・デスの遺産ドクター・デスの遺産感想
なんかまぁこうムナクソ悪ぃ話だったw こう社会派という体での今までと同じ流れのセンセーショナルな問題提議みたいな、相変わらずの客寄せビックリ箱システムは巧いなと感心する。今回は安楽死かー、ナルホドねって。犯人はまぁそう来るだろうねというドンデン感はなかったけど、ラストの緊急事態はビックリw こうテーマそのもののショッキングさと昨今の「流行」としての安楽死への関心度みたいなのってのは、BJでドクターキリコがやってたのよりは身近な問題になってる現代の分身に詰まされる切迫感がリアルだったけど、
読了日:04月01日 著者:中山 七里
新装版 御宿かわせみ (文春文庫)新装版 御宿かわせみ (文春文庫)感想
んー、これはもう好き好きなんだろうけど、タッチの南がウザイと思う派閥とかみたいに、まぁるいのウザさってのはあるんだよねw 発表された当時の状況として、時代小説=おっさんの読み物(今も概ねそうだけどw)ってのが定説で、そこに女性の作家が参入した場合、「女性ならではウリ」ってのが必要になって、細々と平岩さんとしての作家の色ってのはあっても、それ以外にパッと分かり易いのが、言うたら少女漫画的と言ってもいいくらいなキャラをおっさん好みに仕立ててって部分だと思うんだよね。ソレがまぁウケタ。成功したと。うん。
読了日:04月02日 著者:平岩 弓枝
菊花酒―料理人季蔵捕物控 (時代小説文庫)菊花酒―料理人季蔵捕物控 (時代小説文庫)感想
気になったのは、江戸期のゲイの関係を陰間と言ってたことかなぁ。衆道だろ?フツーはそう描くんじゃねぇの。念友でしょ。陰間って男娼だろ。ビジネスとしての売春してる男であって、男同士の恋愛関係じゃないよね。大丈夫?とか思ったけど、初版以降も直してないなら、確固たる信念がるということか。内容はまぁ相変わらず。段々コナンや金田一少年の周囲に殺戮の嵐が吹き荒れるように、ココもそうなんじゃねぇのとか思ったり。特に無辜の人々の愛すべき日常を描写しといた上で敢えてブッコロすんだから、和田さんの性根が問われるとか思うw
読了日:04月09日 著者:和田 はつ子
作家刑事毒島作家刑事毒島感想
まずこういうひとってデビューは出来ない派が多数で、とかいうのは措いといてw 相変わらずネタの活かし方が巧いなという印象。ミステリとしての体裁はまぁほぼパズルで、特にどうこういうほどのものでも出来でもないのは書いてる本人や出版社がその程度のものという企画意図で書かれたものだからだと思う。メインは作家本人周辺の面白ネタを生かした作家モノということなので。「面白ネタ」の活かし方が、今回はいつもの社会派的センセーショナルな色合いを帯びたものでなく、作家周辺事情という読者の興味を惹く言わば楽屋ネタってことなのかな。
読了日:04月10日 著者:中山 七里
付添い屋 六平太 鷹の巻 安囲いの女 (小学館文庫)付添い屋 六平太 鷹の巻 安囲いの女 (小学館文庫)感想
シリーズの縦糸になるものがよくわからないのがアレなのかなぁ。まぁ現状元の藩のゴタゴタがってことになるんだけど、ぶっちゃけソレって主人公が浪人になってるともう完全にテンプレ履歴なんで、特に新鮮味なんてないしましてこの時点でのヒネリも感じられない。主人公のだらだらした日常と巻き込まれた些細な事件の綴りって感じ。一応、今巻ではそのゴタゴタの元になった叔父が出てくるけど、これがどう繋がるのかはまだ見えず、倅と再会はしたもののソッチに何か進展がある感じでもなく、まぁのんびり読み進めるシリーズってことなのかなw
読了日:04月11日 著者:金子 成人
昭和探偵1 (講談社文庫)昭和探偵1 (講談社文庫)感想
死人の出ないミステリ。というか、探偵が昭和薀蓄みたいなのを探ってく感じなのかなぁ。風野作品てフツーまぁこう時代物でも現代モノでも推理要素があると、誰かの死についてとかそういう流れになるんだけど、今のところソレはない。ただ昭和探偵が昭和の謎(しょもないw)に迫るのはいいけど、ちょっとネタが古かったかな。自分が平成寄りだと認識w 一応短編4本のエピソードだけど、シリーズの軸になりそうなリードはしてあったのがどうなるか。そこまぁ肩透かしはあるかもかなw
読了日:04月14日 著者:風野 真知雄
昭和探偵2 (講談社文庫)昭和探偵2 (講談社文庫)感想
大体続きで、シリーズの縦糸になりそうな昭和ママの案件が段々大きくなりつつありがらも、基本は昭和薀蓄語りながらのしょうもないw謎探し。ただやっぱりちょっとやや上の人向けなのかなぁw 
読了日:04月16日 著者:風野 真知雄
思い出鍋 (料理人季蔵捕物控)思い出鍋 (料理人季蔵捕物控)感想
一応前巻の黒幕の続きでこっちで解決してはいるんだけど、いつもと同じご都合主義というか、まぁアレな展開で引っ張った意味あるの?感はあったかなw 何だかんだ読んでるのはキャラの展開とか成長が微妙に気になるからで、ストーリーの流れとか演出はもうこりゃ和田さんとはかみ合わないと割り切るしかないのかなw 色々引っ掛かるけどいまの所は読んじゃうけど、まだシリーズはあるのでいつか放り投げるのかしらw
読了日:04月17日 著者:和田はつ子
動揺: 聡四郎巡検譚(三) (光文社時代小説文庫)動揺: 聡四郎巡検譚(三) (光文社時代小説文庫)感想
ボンクラーズの藤林とコピペの説明は相変わらず。京都の公家絡みのは別シリーズでしつこくやってるから食傷気味なんだけど、ソコは作家読みしてないの前提と考えるべきかw 上様の目的は聡四郎目付化とは分かったけど、向いてねぇだろw 目付の筆頭とかに据えるのなら懐刀的に使えるのかもだけど何年計画だよw 現状目付もボンクラーズ化してるからそれを上様がどう押さえ込むかかなんだけど、主人公誰?感も相変わらずw 一応主人公も動いてはいるんだけど、京都で上田薀蓄節タレ流されるとまた停滞しそう。小物の蠕動がどうまとまるかw
読了日:04月19日 著者:上田 秀人
ひとり膳 (料理人季蔵捕物控)ひとり膳 (料理人季蔵捕物控)感想
毎回ひどいやりきれない系の負の連鎖が繋がるというか、こうもあーあやっちまったみたいなひでぇ話にしなくてならないものなのか?とか思いながら、このシリーズは読むのが醍醐味なの? さすがにこのデケー魚は何なの?つってえ?鰤!?ってウィキペで調べちまったよw デカ過ぎるだろw 担当編集とか作家さんも何でカバーのラフチェックの段階でリテイク出さないの?って不思議。
読了日:04月20日 著者:和田 はつ子
涼み菓子―料理人季蔵捕物控 (ハルキ文庫 わ 1-13 時代小説文庫 料理人季蔵捕物控)涼み菓子―料理人季蔵捕物控 (ハルキ文庫 わ 1-13 時代小説文庫 料理人季蔵捕物控)感想
ご都合主義というか、やっつけというか、杜撰なんだか行き当たりばったりなんだか、まぁこう後出しじゃんけんなのは毎度のことだけども。ちょっとひどいよね。ひどい部分てのは毎回一緒で、でもこれだけ長く続いてるシリーズだからソコは味になってるんだとは思う。話として、仕事人なんかだと主水さんが仕事するには貧しい娘さんが家族殺されて下衆野郎にひどいことされて身売りされてなけなしのお金作ってそれで仕事を依頼するって流れが必要で、一回不幸にならんと裏の仕事が発生しないつっても、まぁ毎回ひどい。今回は豪助が犠牲者。
読了日:04月21日 著者:和田 はつ子
祝い飯 (ハルキ文庫 わ 1-14 時代小説文庫 料理人季蔵捕物控)祝い飯 (ハルキ文庫 わ 1-14 時代小説文庫 料理人季蔵捕物控)感想
祝い飯のタイトルの割りに、豪助の祝言飯のことはサクッと終了して、何故かほとんどが抜け忍の秘蔵っ子の話に。え?抜け忍てそんないるの?伊賀の追っ手甘くね?wつって。また出てきそうないい味付けのキャラだと思ったけど、常駐キャラにするのは設定がアレ過ぎるかw つか、しかしいつまで瑠璃のことやってんのか。おき玖はそろそろ大年増だろうよ。
読了日:04月25日 著者:和田 はつ子
新装版 御宿かわせみ (2) 江戸の子守唄 (文春文庫)新装版 御宿かわせみ (2) 江戸の子守唄 (文春文庫)感想
段々、るいが鼻につき始めてきたようなw 昔は、あるいは大多数のひとは、少なくとも当時の読者や作家編集部サイドはこれを「可愛い女」という目で見てたのかしらとか、ウザイwww まーある意味ラブロマンスと読者サービスの濡れ場的色合いのテンプレさもあるから仕方ないのかなーとは思うけども。捕物パートは市井物の流れも上手くまとまって読みやすいかな。和田さんのみたいなムナクソ悪さよりも、物悲しい叙情と受け取れる感じ。
読了日:04月28日 著者:平岩 弓枝

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