無駄記

徒然なるままにモニタに向かひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくれば死ねばいいのに。

10月分

2022年11月09日 01時02分25秒 | 感想
10月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:4079
ナイス数:30

新装版 鬼平犯科帳 (21) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (21) (文春文庫)
読了日:10月04日 著者:池波 正太郎
ふくろう (講談社文庫)ふくろう (講談社文庫)感想
梶さんのは何となくヒョロヒョロ野郎が頑張るという朝顔同心とかのイメージが強いんだけど、これは「みちのく忠臣蔵」の系譜なのかな。史実テーマってよりも、話の重さが共通してるというか。つか、史実に架空の人物がメインで絡むってスタイルは一緒だけど、みちのく~よりも、事件のアレさを主人公の選択が払拭しきれずに、後味がちょっとナニという部分ではこっちのが重いよなぁ。往々にして「復讐」がテーマの作品だと理想とかこうあるべきとかプラス方向の選択として「負の連鎖を断ち切る」という選択で、
読了日:10月05日 著者:梶 よう子
ことり屋おけい探鳥双紙 (朝日文庫)ことり屋おけい探鳥双紙 (朝日文庫)感想
このオチはどうなのw いやぁ、まぁこう、わかるけど、ソコはまぁなぁってゆーか、ソコで割合に元鞘に転ばないってところは、事情や矜持ってのあったにしても、ある意味気持ち切れちゃってスッキリしてたんじゃないのって気もしなくもなくなw まぁちょっとはいからさんが通るの少尉の件思い出したw いやぁ、シリーズ化するならソコでグダグダして引き摺るよりも、町方の旦那とどうなってくかの方が楽しみだもんねぇw
読了日:10月09日 著者:梶よう子
新装版 鬼平犯科帳 (13) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (13) (文春文庫)
読了日:10月13日 著者:池波 正太郎
本日も晴天なり 鉄砲同心つつじ暦本日も晴天なり 鉄砲同心つつじ暦感想
頑固親父という点では懐かしの寺内貫太郎一家を思い出すwけど、全体的には下級武士の家族の日常を描くってあたりの雰囲気は、諸田さんのお鳥見女房シリーズに近いのかな。主人公が男だから視点なんかは違うんだけども。朝顔同心と言い小石川薬園同心のといい、まぁ例によって昼行燈の植物オタクではあるけど、女房も子もいて武芸もそりなりのちゃんとした同心っては、梶さんのでは初めて読んだかなw 話は一応締めよくまとまってるから終わりではあるんだろうけど、数字次第によっては続編もありそうなんで、今後の展開に期待したいな。
読了日:10月17日 著者:梶 よう子
新装版 鬼平犯科帳 (20) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (20) (文春文庫)
読了日:10月19日 著者:池波 正太郎
とむらい屋颯太 (文芸書)とむらい屋颯太 (文芸書)感想
梶さんのよくある感じじゃないのがちょっと新鮮だったかな。弔い屋ってあるけど、まーこう葬儀屋ってのが実際にあってどう機能したかって描写はあんましなかったのかな。今までの梶さんならソコは描写しそうな気はするけど、葬儀屋という職業的な部分よりも、そういう「場」とソコに至るドラマが主体だったからかしら。まぁ架空なのかな。昔は坊主に丸投げだったってこともないだろうけど、仕切りは町名主から下の方の組合とかだったのかしら。続きがあるならまた読む方向。
読了日:10月21日 著者:梶よう子
殺しの四人―仕掛人・藤枝梅安 (講談社文庫 い 4-4 仕掛人・藤枝梅安)殺しの四人―仕掛人・藤枝梅安 (講談社文庫 い 4-4 仕掛人・藤枝梅安)
読了日:10月22日 著者:池波 正太郎
梅安最合傘―仕掛人・藤枝梅安 (講談社文庫)梅安最合傘―仕掛人・藤枝梅安 (講談社文庫)
読了日:10月24日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (23) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (23) (文春文庫)
読了日:10月26日 著者:池波 正太郎
黒白 上巻―剣客商売 番外編 新装版 (新潮文庫 い 17-17)黒白 上巻―剣客商売 番外編 新装版 (新潮文庫 い 17-17)感想
スーパーネタバラし解説マンの常盤さんが言ってたんだっけ?暗殺者に出て来る波川周蔵とこっちの波切八郎がキャラ被りしてるみたいなの言ってたの。再読して見ると話はまぁ勿論全然違うんだけど、キャラの基本造形みたいなのはある種の池波テンプレ感無きにしても非ずか。これ特に、上の方は、剣客商売の番外としての、小兵衛の若き時の話っていうよりも、やっぱ波切八郎の話なんよね。下の方がまぁ、出番の多さが逆転するからアレだけど。言ったら、推理小説における、犯人の描写と探偵の描写に近いのかもな。なんてこと今回思って見たw
読了日:10月28日 著者:池波 正太郎
黒白 下巻―剣客商売 番外編 新装版 (新潮文庫 い 17-18)黒白 下巻―剣客商売 番外編 新装版 (新潮文庫 い 17-18)感想
やっぱ今回も、アレだよ。本編も大治郎から始まったのに親父が全部持ってちゃったみたいに、こっちも波切八郎から始まったのに小兵衛で終わっちゃってるんよな。その語られない部分を敢えて語らないというスタイルが池波調なんだろうけど、やっぱ最後まで小兵衛の物語(剣客商売)でなく、波切八郎の物語であって欲しかったかな、っていうのが大きいよね。最後に雑踏に消える彼を見るのが小兵衛なのはいいとして、勝負のあとのことが語るまでもない(その前に語りきったから?)としても、勝負の後の心情は語って欲しかったんよなぁ。
読了日:10月31日 著者:池波 正太郎

読書メーター

9月分

2022年10月03日 11時54分28秒 | 感想
9月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3767
ナイス数:39

新装版 鬼平犯科帳 (9) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (9) (文春文庫)
読了日:09月01日 著者:池波 正太郎
剣客商売 九 待ち伏せ (新潮文庫)剣客商売 九 待ち伏せ (新潮文庫)
読了日:09月05日 著者:池波 正太郎
剣客商売 十 春の嵐 (新潮文庫)剣客商売 十 春の嵐 (新潮文庫)
読了日:09月08日 著者:池波 正太郎
剣客商売 十一 勝負 (新潮文庫)剣客商売 十一 勝負 (新潮文庫)
読了日:09月10日 著者:池波 正太郎
剣客商売 十二 十番斬り (新潮文庫)剣客商売 十二 十番斬り (新潮文庫)
読了日:09月15日 著者:池波 正太郎
剣客商売 二 辻斬り (新潮文庫)剣客商売 二 辻斬り (新潮文庫)
読了日:09月17日 著者:池波 正太郎
剣客商売 六 新妻 (新潮文庫)剣客商売 六 新妻 (新潮文庫)
読了日:09月20日 著者:池波 正太郎
波紋―剣客商売 新装版 (新潮文庫)波紋―剣客商売 新装版 (新潮文庫)
読了日:09月22日 著者:池波 正太郎
剣客商売 一 剣客商売 (新潮文庫)剣客商売 一 剣客商売 (新潮文庫)
読了日:09月25日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (7) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (7) (文春文庫)
読了日:09月26日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (8) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (8) (文春文庫)
読了日:09月29日 著者:池波 正太郎

読書メーター

8月分

2022年09月01日 00時47分55秒 | 感想
8月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:4736
ナイス数:71

みちのく忠臣蔵 (文春文庫)みちのく忠臣蔵 (文春文庫)感想
これのちょっと前に、宇江佐さんの同じくみちのく忠臣蔵の相馬大作事件の読んだけど、読後感はこっちのがよかったよね。ドラマとしてキャラが出来すぎってのはあったんだけど、武士というのは男とはってのをちょっと突き放した感じの視線よりも、それでも~だからこそ~ってあたりの描写があるのが熱い感じしたね。個人的には、宇江佐さんの方が実像に近いんじゃないかなぁとは思うけど、キャラとして見るとコッチの方が好漢なんよなw
読了日:08月04日 著者:梶 よう子
其の一日其の一日感想
人生の重要なある日、「其の一日」の話。主人公は各話、荻原重秀、藤枝教行の妻、恋川春町の息子、井伊直弼の元恋人。ただ読んでるとわかる形にになってるけど、この人誰なの?何なの?って感じがあて、ソコを読者の方で共感出来ないと、前半で何の話ィ??ってなっちゃうと思うんだけど、どうなんだろう。史実になってる人の話でも、安政の大獄マン以外はそんなメジャーじゃないから、オチの持って行き方が知る人ぞ知るになっちゃわない?とかね。ホントたまたま、他の作家の作品で、あっれー?このひとあのひとだよねぇ?ってのばっかだったけどw
読了日:08月06日 著者:諸田 玲子
お龍のいない夜お龍のいない夜感想
龍馬暗殺は佐々木只三郎説なのね。それはともかく、物語がお龍と龍馬のなれそめからその最後までだから、短いってのはいいんだけど、風野さんの平易な語り口だと時系列を並べてるだけ感も感じなくもなく。まぁ、二人の関係を全く知らない人にも読みやすいとは思うけど、ある程度把握してる人には軽すぎるというか。キャラとしては、お龍も龍馬も風野さんらしい新しさはあったけど、ちょっと軽すぎた気もするかなぁw
読了日:08月11日 著者:風野 真知雄
特捜部Q―自撮りする女たち― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)特捜部Q―自撮りする女たち― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)感想
んーちょっと詰め込み過ぎだったんじゃないかなぁ。正直シリーズずっと読んでて飽きかけたというものあるんだけど、読了に時間かかったのはソレだけじゃないと思うかなw キャラには慣れてたんだけど、軽妙さはありつつもまー話が内輪のキャラのシンドイ過去とかだと、うん、重いよね。ローセのクソ親父の異常性はでも今一原因がもっとあるような気もしなくもなくんだけど、どうなんだろう。まーシリアルキラーの履歴なんかじゃなくても、世の一般的なクソヤロウ話として、別腹だってのを理由に虐待なんてのはザラ過ぎるんで、
読了日:08月12日 著者:ユッシ エーズラ・オールスン
新装版 鬼平犯科帳 (1) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (1) (文春文庫)
読了日:08月14日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (2) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (2) (文春文庫)
読了日:08月16日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (3) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (3) (文春文庫)
読了日:08月17日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (4) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (4) (文春文庫)
読了日:08月18日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (5) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (5) (文春文庫)
読了日:08月20日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (6) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (6) (文春文庫)
読了日:08月23日 著者:池波 正太郎
剣客商売 三 陽炎の男 (新潮文庫)剣客商売 三 陽炎の男 (新潮文庫)
読了日:08月24日 著者:池波 正太郎
剣客商売 五 白い鬼 (新潮文庫)剣客商売 五 白い鬼 (新潮文庫)
読了日:08月26日 著者:池波 正太郎
剣客商売 四 天魔 (新潮文庫)剣客商売 四 天魔 (新潮文庫)
読了日:08月29日 著者:池波 正太郎
菊花の仇討ち (文春文庫 か 54-5)菊花の仇討ち (文春文庫 か 54-5)感想
一作目でキャラも物語も全ての行く末と成長が語られきっちゃってる所からの、過去に遡行してのシリーズだけど、ちょっとこう既に別のバースに行っちゃってるような気もw 話はともかく、主人公の成長が時系列を追う抜きそうよなw まぁ、シリーズの構成上、そも、シリーズ化自体が後付設定的な盛りから入ってるから仕方ないんだとは思うけど、仮に続けるとしてキレイな円環を描くってことはなさそうよね。良くも悪くも、最期を既に語ってる話あるあるって感じ。とはいえ、ヘタれ草同心も終わっちゃったし、こっちが続いてくれるなら嬉しい話よね。
読了日:08月31日 著者:梶 よう子

読書メーター

7月分

2022年08月07日 00時59分41秒 | 感想
7月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1682
ナイス数:28

立身いたしたく候 (講談社文庫)立身いたしたく候 (講談社文庫)感想
商家から貧乏武家に養子入りして、サムライになった、今となっては梶さん定番のボンクラ気味の草食系男子が、武家社会とのギャップに悩みつつもっていう成長譚なのかな。まぁ貧乏なのはハナから承知で婿養子に入ったものの、そこで小普請入りの無役から脱出するために、役付きになるために各所に面接に励む苦労の日々的な、って、いわば現代のフリーターとか再就職希望者の就職活動に当ててる感じなのかな。面白かったんで、続きは読みたいけど、テーマ的に役付き(就職)しちゃえば終わるような、どうなんだろうねw
読了日:07月10日 著者:梶 よう子
北斎まんだら (講談社文庫)北斎まんだら (講談社文庫)感想
お栄も北斎もまぁまぁ、よくあると言っちゃうとアレなんだけど、皆さまご存じのキャラって感じだったw 渓斎英泉もそんな感じw そういうのを、弟子希望の高井鴻山が見てって体ではあるんだけど、この鴻山像が梶さんオリジナルの草食系ボンクラ野郎的なんで、そういうアタリがオリジナルなのかなぁw 北斎を中心とした曼荼羅というような意味なんだとは思ううけど、実際は北斎中心でそのそばに娘の応為と、弟子且つ娘との腐れ縁の渓斎英泉がいて、ソコに市井の生活と絵師として生き方と、みたいなのをちょっと外から鴻山が見てるって図かなぁ。
読了日:07月15日 著者:梶 よう子
うちの旦那が甘ちゃんで (講談社文庫)うちの旦那が甘ちゃんで (講談社文庫)感想
まぁボンクラっつーか、確かに甘ちゃんの方が正しいとは思うけど、これだとフツー、定廻なんかなら(れ)ないし、こんな小物に愛想尽かしされるような旦那なら、とっくに左遷もされるし商家から苦情が与力に来るでしょwとは思う。似たような感じで、ダメ旦那をフォローする隠れシャーロック的な知恵袋って奥方ならともかく、自ら小物になってってあたりは斬新で今風だけど、マンガっぽくもありかな。書き下ろし時代小説って事実上ほぼほぼラノベなので、そういうスタイルもアリなんだろうね。子供いない若夫婦ならもっと艶っぽい展開あるだろw
読了日:07月21日 著者:神楽坂 淳
父子ゆえ 摺師安次郎人情暦父子ゆえ 摺師安次郎人情暦感想
しまった!続きだったよw 絵師とはなんぞや!?作家の主張よりも、ちゃんとこう絵師ってのはどうで、ってあたりを一から説明してくれてるのが、ソコよりも我思うが前に出てる作品よりも好印象なんよなw
読了日:07月23日 著者:梶よう子
お伊勢ものがたり 親子三代道中記 (集英社文庫)お伊勢ものがたり 親子三代道中記 (集英社文庫)感想
もはや梶さん定番の草食系ボンクラありきってのはともかく、主人公は婆、娘、孫の内、他家に嫁に行った娘で、視点が一番豊富なアタリってのが、当時的な常識と現代的な話の持って行き方として、フツーにアリガチではあるけど面白かったかな。嫁す前は娘として親に従い、嫁しては妻として夫に従い、嫁として舅姑に従い、老いては主としての子に従い的な武家の女の一生みたいな。ソコを人生とは旅みたいなオチに誘導する流れで、ちょっとエピソード盛り過ぎでしょwって部分もあったけど、気楽に読めてよかったね。
読了日:07月25日 著者:梶 よう子

読書メーター

6月分

2022年07月10日 17時11分08秒 | 感想
6月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:3194
ナイス数:97

【第26回柴田錬三郎賞受賞作】 夢幻花(むげんばな) (PHP文芸文庫)【第26回柴田錬三郎賞受賞作】 夢幻花(むげんばな) (PHP文芸文庫)感想
んー面白かったんだけど、こう連載時にアレな部分を改稿してっていうのがドコかはわからないけど、若干んー?な部分がなくもなかったかなぁ。フランケンフォーグラー博士的なね、ちゃんと話しときなよ案件というかw 公務員が勝手にお家流の謎の使命とかどうなんだwとかね。 個人的には、梶さんの小説の朝顔の話から、黄色い朝顔ってどんな?つって検索かけたらコッチが引っかかったんで、先にアッチで黄色い朝顔は夢の花ってのを知ってコレ読んだんで、夢の花ってソッチかよ!wwwみたいな、あぁんまりだぁ!感なくもなくw 
読了日:06月27日 著者:東野 圭吾
三日月が円くなるまで―小十郎始末記三日月が円くなるまで―小十郎始末記感想
南部と津軽のアーダコーダの史実の事件をベースに架空の藩での事件にして、ソコに巻き込まれた架空の主人公の人生のクライマックスにしたって感じかしら。宇江佐さんのはナンダカナーな主人公とかヒロインが多い印象なんだけどw、小十郎はそういうことはなく、ただ、まぁこう覇気に欠ける今風(江戸でなく現代のw)の若者ってことなのかな。事なかれ主義ってんじゃないにしても、お家の事情に流されつつ不満があっても親父に頬桁張り飛ばされたらシュンとして、結局「死んだふり」なんて嘯きながらも唯々諾々と従うってのは、男らしくはないよねw
読了日:06月25日 著者:宇江佐 真理
はしからはしまで (新潮文庫)はしからはしまで (新潮文庫)感想
うおぉい!不運と不幸は畳みかけるものなのかよ!禍福は糾える縄の如く、交互に訪れるものじゃねぇのかよ!みたいなーみたいなー(残響音)いやぁ、コレなぁ。シリーズコレで終わりで、それでもヒロインはめげずに頑張っていくから天国でみんなで見ててね!とかならわからなくもないような。要らなくなったキャラを杜撰な退去させたってんじゃないから、一応はキルヒアイス的なアレなんだろうけど。ヒロインの細腕繁盛記で、主人公が少女ってなると後見役が必要、両親の死から店の再興って流れだと、急にみとやの女主人はやれないから、
読了日:06月23日 著者:梶 よう子
五弁の秋花: みとや・お瑛仕入帖 (新潮文庫)五弁の秋花: みとや・お瑛仕入帖 (新潮文庫)感想
シリーズ引き続きで面白かったけど、まぁ、新キャラ登場でよかった部分と、とばっちりの八つ当たりで商売上がったりになるのはやるせねぇなぁってw 解決方はともかく、店の状況がね、ヒドイ。人情紙風船w 江戸の人情ものつっても、ソコはやっぱり穢れには近寄らない江戸の人てよりも、現代的に厄介ごとは無関心スルーを決め込む人の心って感じもしたよね。
読了日:06月21日 著者:梶 よう子
墨の香 (幻冬舎時代小説文庫)墨の香 (幻冬舎時代小説文庫)感想
女流書家が武家の娘・妻女としてではなく、手慰みや単なるお稽古事のその先ではなく、一個の書道家として立つ話、でいいのかな。夫の一方的な都合で離縁され実家に戻ったヒロインが、一人の書道家として歩もうとする中での、筆法指南所の立ち上げから、ソコに通う生徒の問題、離縁した夫の関係、兄弟子との恩讐、師匠との死別などを乗り越えて、ってこれは別にコレで終わらせないで、シリーズ続けてもアリなんじゃないのって感じだったので、最後は割と急いでる感あったかなw キャラ配置も読み心地良かった。弟の新之丞の結局元鞘かぁにはフイタw
読了日:06月19日 著者:梶 よう子
特捜部Q―吊された少女― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)特捜部Q―吊された少女― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)感想
迷宮入りした過去の事件の捜査って役どころではあるんだけど、今巻の事件はQがやるほどのことか?って交通事故死の検証みたいなの持って来たから、おいローセってカールじゃなくても思うw そっからの、事件担当警官の異常な執念と自死、並行して語られる犯罪者側の過去からの描写が、いつも通りクライマックスで時系列が交錯する構成は毎度の流れ。徐々にQが事故の真相に迫りつつ、同時に進行する新興宗教幹部の嫉妬に狂った犯罪、とはいえ、シリーズの前巻に比べると事件の小粒さは否めない感じだったかなぁ。
読了日:06月18日 著者:ユッシ エーズラ・オールスン
夢の花、咲く (文春文庫)夢の花、咲く (文春文庫)感想
シリーズ2作目でありながら、話が決まってる以上先が描けない故の前日譚となると、主人公が「その後にこうなる」以上のことは出来ないって枷があって、ソコをクリアするのが中々難しかったのかなぁとか思ったw 興三郎はあくまでぼんやり朝オタ同心でなくちゃならないという成長してはならない枷があるので、事件を解決するほどの覇気を見せてはならないし、人間関係でしゃっきりしてもいけないし、色恋話も進めてはならないし、しかもガチの朝オタは確定って中で、上手く進めて、しかも面白く楽しめたと思うw

読了日:06月10日 著者:梶 よう子
ご破算で願いましては: みとや・お瑛仕入帖 (新潮文庫)ご破算で願いましては: みとや・お瑛仕入帖 (新潮文庫)感想
三十八文屋っての初めて見た気がするなぁ。創作かと思ったらちゃんとあるんだ、へぇってのが、こう時代ものの魅力というか、やりつくした感のある職業でなく、珍奇なそういう職業を探してきて目新しさをってのは、別に現代ものでもそうではあるんだけど、ソコの目新しさってのは、物語上は重要じゃなかったのかな。ドラマは別に多分骨董屋とか損料屋みたいのでも出来ないネタではなさそうだから、やっぱりドラマありきなのかな。各エピソードがあって、それを通して今巻のメインのネタが最後にってスタイルはフツーに楽しめたんだけど、
読了日:06月03日 著者:梶 よう子

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