上級韓国語 - ちょんげぐりの世界

韓国語の勉強もそろそろビジネスクラスへ乗り換えましょう。上級韓国語をめざして,古狸案先生の授業は随時更新中です。

韓国の出前チャンピオン

2010-02-19 | 動詞
韓国で中華麺と言えば,チャンポンよりチャジャンミョンですね。
チャジャンミョンはまさに韓国の出前を代表する中華料理です。
日本のジャージャー麺とは大違いですね。どす黒くて。

みなさんも食べたことがあるでしょう?
出前を頼むと,おか持ち(철가방)に入れたチャジャンミョンをラップでくるんで配達してくれます。

豚肉やたまねぎなどを炒めて作った黒い味噌(춘장)を麺の上にかけて,これまたぐちゃぐちゃにこね回して食べるんですが,私の大好物です。
このチャジャンミョンの味が,その中華料理店を左右するとも言われるほどです。

中国語の発音がzhà jiàng miànなので,중국집のほとんどが中国式発音に近い짜짱면と表記しています。国立国語院では,やっとこの慣用が認められ,いままでは자장면と表記したものが,짜짱면でもよくなりました。

짜짱면というと춘장のこってりした感じが出ますね。文字とは不思議なものです。

メニューを見ますと간짜짱というのがあって,ちょっと値段が高いのですが,普通のものと,どう違うのでしょうか?

간짜짱は中国語では乾炸醤qián zhà jiàngといって,普通の짜짱면よりも少しこってりした味噌を使ったものです。
自分で適当に麺にかけて食べるように,味噌と麺とは別の器に盛られてくるのが普通です。

ではここでちょっとメニューを見ながらクイズです。

■次の中国料理は何でしょう?
(1) 해파리 냉채 / (2) 회과육 / (3) 궁보계정 / (4) 양장피
(5) 탕수육 / (6) 마파두부 / (7) 팔보채 / (8)난자완스
(9) 봉봉계 / (10) 샥스핀 / (11) 케찹 새우 / (12) 유산슬

해파리 냉채 <-冷菜>,これは前菜として出て来るクラゲの冷菜です。

회과육は回鍋肉(huí guō ròu)の韓国語読みです。
日本ではホイコーローといっていますね。
ハングル表記は후이꾸어로우です。

궁보계정は宮保鶏丁と書くんですが,鶏肉のカシューナッツ炒めのようなものです。

その次の양장피は私の好物です。
海産物とキュウリなどの野菜のマスタードソース和えですね。
漢字では確か両張皮と書きます。
デンプンの皮とクラゲの皮が入っているから「両張皮」というんですかね。

最近は韓国でも一人暮らしの人が増えてきましたが,韓国人は寂しがり屋で,一人でご飯を食べるということがほとんどありません。
ですから中華料理屋さんに入っても個人向けのメニューはほとんどなく,一皿頼んでもとても一人では平らげることができません。
양장피を頼むときには,いつも周りの人に一緒に食べるかどうか確認をしてから頼みます。

次の탕수육 <糖水肉>は韓国風の酢豚です。
「韓国風の」と言ったのは,日本の酢豚とは違い,酢が効いてないんですね。文字通り甘くて辟易してしまいます。

난자완스<南煎丸子>は豚肉の挽肉で作った肉団子です。
마파 두부<麻婆豆腐>や팔보채<八寶菜>なども日本とは微妙に味が違います。
一度注文してみないとその味は分からないですがこれらも大皿なので覚悟が必要です。

봉봉계はバンバンジーのことです。漢字では棒棒鶏ですね。

そして極めつきは샥스핀。
これは英語のshark’s finの韓国語読みです。
つまり「フカヒレ」ですね。

エビのチリソース煮が케찹 새우です。

유산슬という料理もメニューによく載っています。
漢字で書くと溜三絲です,
溜(liù)というのはあんかけにすること,三(sān)は三種類の材料,そして絲(sī)は細く切るという意味です。
普通はナマコ,豚肉や牛肉,海老などを主材料にして炒めますが,シイタケ,ダケノコ,ニラ,ピーマンなどが入ることもあります。

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