「依存名詞」というのは読んで字のごとく,それだけでは役に立たない名詞のことです。例を挙げて見ましょうか。
(A) 맛있는 빵을 먹었습니다. (おいしいパンを食べました)
(B) 맛있는 것을 먹었습니다. (おいしいものを食べました)
ここで上の文から맛있는を取ってみましょう。(A)は빵을 먹었습니다, (B)は것을 먹었습니다となりますね。(A)では맛있는という言葉がなくても意味が通じますが,(B)の場合,것을 먹었습니다では何のことか分かりません。
(A) 맛있는 빵을 먹었습니다. (○)(パンを食べました)
(B) 맛있는 것을 먹었습니다. (×)(ものを食べました)
このように,他の言葉と一緒になってはじめて意味を持つようになる名詞のことを依存名詞と言い,この依存名詞は分かち書きします。
依存名詞にはこの것のほかに줄,데,수,편,지,리,만,체,채,들,뿐,만큼,대로,즈음,무렵など,たくさんの種類があります。次の例を見てください。
(A) 그가 떠날줄을 몰랐다. (×)
(B) 그가 떠날∨줄을 몰랐다. (○)
(A) 예전에 가 본데가 어디쯤인지 모르겠다. (×)
(B) 예전에 가 본∨데가 어디쯤인지 모르겠다. (○)
これら줄,데は依存名詞ですから,(B)のように分かち書きをしなくてはいけません。しかし新聞はスペースを節約するために,誤解のない範囲内で分かち書きを省略しているケースが多々あります。
そのほかにも下の例文の下線の部分が依存名詞です。
・지사는 "자신의 직책을 다했을 뿐, 자신에게 잘못은 없다"고 주장했다.
(知事は「自分の職責を果たしただけで,自分に非はない」と主張した)
• 법정에서 범인의 변명을 들었는데, 어떻게 저런 생각 없는 말을 할 수가 있지?
(法廷で犯人の言い訳を聞いたが,どうしてあんな考えのないことを言えるのか?)
• 정치인들은 국민의 생활 고통 따위는 눈에 들어오지 않는 거겠지.
(政治家たちは,国民の生活の苦しみなんて目に入らないんだろうな)
*'따위’の場合,普通の名詞の後ろで分かち書きするが,이따위,그따위,저따위……などは一つの単語として固まっているので,続けて書く。
• 새 정권이 들어선 이후로, 정치, 경제, 사회 등 뭐 하나 제대로 돌아가는 것이 없다.
(新政権になってから,政治,経済,社会など何一つまともに動いているものがない)
*参考:'등'のように,2つの言葉をつなげたり列挙する時に使う言葉は,分かち書きする。"아침 겸 점심", "한국 대 일본", "육 대 삼", "사과 및 딸기", "열흘 내지 보름"などがその例である(この中で'겸'と'대'は依存名詞で,'및'と'내지'は副詞)。
• 아무리 그래도 선거로 선출된 지자체의 장이 이렇게까지 형편없을 줄은 몰랐다.
(いくらなんでも選挙で選ばれた自治体の長が,これほどまでひどいとは思わなかった)
아무리 항의해도 저 사람들이 반성할 리가 없잖아.
(いくら抗議をしてもあの連中が反省するわけがないじゃないか)
• 태풍으로 인해 일 년 치 비가 단 며칠 만에 내려 강이 범람했다.
(台風で一年分の雨がたった数日間で降ったせいで,河川が氾濫した)
• 장기 정권이 되면 국민을 위한 정치를 하는 척하는 것도 한계가 보인다.
(長期政権ともなると,国民のための政治をしているふりをするのも限界が見えてくる)
*척/체の場合,척하다/체하다が一つの単語なので,後に来る하다を一緒に書く。
• 내 딴에는 최선을 다해서 일을 처리했는데 직장 상사에게 핀잔만 들었다.
(自分なりに最善を尽くして仕事を処理したのに,上司からは叱られるばかりだった)
• 카레를 주문한 손님은 맛이 없는 양 먹다 남겼다.
(カレーを頼んだ客は,まずそうに食べ残した)
• 새로 부임한 상사는 거 하라는 둥 저거 하라는 둥 시키는 건 어찌나 많은지.
(新しく赴任してきた上司は,これをやれ,あれをやれとやたらに指示が多すぎる)
• 아끼던 장난감이 있었는데 이사하는 난리 통에 잃어버리고 말았다.
(大切にしていたおもちゃがあったが,引っ越し騒ぎの中で失くしてしまった)
• 퇴직할 즈음에는 회사 상황이 어떻게 될지 걱정이다.
(退職するころには会社の様子がどうなっているか心配だ)
依存名詞に関連してもう一つ知っておくべきことは,'킬로미터', '리터', '톤', 헥타르'のように単位を表す言葉は,すべて依存名詞だということです。よって「50キログラム」「二千メートル」は。'오십 킬로그램', '이천 미터'のように分かち書きします。
ただし,前の言葉をアラビア数字で書いたり,単位をアルファベット記号で書くときは続けて書きます。'육백 그램'は,'600그램'または'600g'と書きます。'팔백 밀리미터'は,'800밀리미터'または'800ml'と書きます。
単位は英語だけではありません。例えば,「一か月」「二か月」というときの「か月」も単位です。'한달', '두달'と続けて書いてはいけません。'한∨달', '두∨달'と分かち書きします。'두∨시간', '삼∨주', '십∨년'もすべて分かち書きします。もちろん'2시간', '3주', '10년'のようにアラビア数字を用いる場合は続けて書きます。
そのほかにも,'한∨가지', '두∨마리', '세∨뼘', '네∨살', '다섯∨권', '여섯∨채', '일곱∨명', '여덟∨대','아흡∨잔','열∨번','이십∨회','삼십∨리','쉰일곱∨살','칠십∨시간', '백오십만∨
원などは,分かち書きが原則ですが,可読性のために,しばしば分かち書きを無視して書く場合があります。
さらに一つ追加の規則として,アラビア数字を使わなくても「順序」を表す依存名詞は続けて書くことができるということです。つまり,数を数える'오십∨개'は続けて書けませんが,順序を表す'오십번'や'오십번째'は,続けて書けるのです。
このような例をさらに挙げると,'삼층(三階)','십대(十代)', '이십등(二十等)', '오십팔회(五
十八回)','백십삼차(百十三次)','일학년(一年生)','십오사단(十五師団)','칠연대(七連隊)', '팔단(八段)', '육급(六級)'などがあります。
'년', '월', '일', '시', '분', '초'も広い意味で「順序」の意味を含んでいるため,続けて書くことが許されますが,'오∨개년', '팔∨개월', '일곱∨시간'など「期間」を表す言葉は,続けて書けません。
順序を表す依存名詞と一緒によく使われる単語に'제(第)'があります。제1법칙', '제2부', '제3장', '제4회', '제5회장'のように使われます。ここで'제'は接頭辞なので,分かち書きしてはいけないということです。
◆まとめ いろいろな数字の読み方
◎単位
100m:백∨미터 50cm:오십 센티 (미터)
3mm:삼∨밀리 (미터) 20km:이십 킬로 (미터)
100g:백∨그램
500m2:오백∨평방미터/오백∨제곱미터
3km2:삼∨평방킬로미터
1m3:일∨입방미터〔会話では세제곱미터という〕
◎分数
½:이분의 일 ⅓:삼분의 일
¾:사분의 삼 3 ½:삼과 이분의 일
◎円周率
3.1415926…:삼 점 일사일오구이륙…
◎平方根
루트 3:루트 삼
◎二乗,三乗
32:삼의 제곱 53:오의 세제곱
◎視力
1.2:일∨점∨이 1.0:일∨점∨영
0.5:영∨점∨오
◎熱
36 度5 分:삼십 육도 오분 38 度9 分:삼십 팔도 구분
◆数字と分かち書き
単位を表す単語,助数詞は前の言葉と離して分かち書きをする。しかし順序を表す
ときは,数字と次の単位をつけて書き,分かち書きをしない。
第1課:제1과
2025 年5 月16 日:2025 년 5 월 16 일
ただしハングルだけで書き表すときには( )の中のように分かち書きをする〔∨は分かち書きをする印〕
2 時5 分30 秒:2 시 5 분 30 초(두∨시∨오∨분∨삼십∨초)
4 年1 組:4 학년 1 반(사∨학년∨일∨반)
210 棟1153 号室:210 동 1153 호실(이백십∨동∨천백오십삼∨호실)
10 余年:십여∨년
100 余メーター:백여∨미터
何十年:몇십∨년
何名:몇∨명
何百名:몇백∨명
◎お金
数字と一緒のときにはつけて書く。
1,000ウォン:1,000원(천∨원)
20,000ウォン:20,000원(이만∨원)
100万円:100만엔(백만∨엔)
100元:100위앤(백∨위앤)
50ドル:50달러(오십∨달러)
1,500ユーロ:1,500유로(천오백∨유로)
◎数字を表記するときは万の単位で区切って書く。
123,456,789(1億2345万6789):1억 2345만 6789
(일억∨이천삼백사십오만∨육천칠백팔십구)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます