里山悠々録

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ソラマメの収穫は例年より1週間早い

2024年06月03日 | 畑:豆類

5月末からソラマメを穫り始めました。例年より1週間は早い。


暖冬だったため不織布を外した時点で想定を超えて伸びていました。
そこで簡易な方法で早めに誘引しました。
今年はしっかりしたパイプ支柱を立て横2段にテープを張り支えにしました。
これで倒伏することはありませんでした。


枝は弱いわき芽を整理し7、8本確保されています。莢の整理はしていません。
丈が結構伸びたので腰の辺りでピンチしました。但し、節間が伸び最終的には胸の辺りに達しています。
品種は中晩生の河内一寸。一方、当地方の主力品種は中早生の打越一寸です。
打越一寸は3粒莢の比率が高いので3粒莢の価格が高い市場出荷には有利です。
河内一寸は2粒莢が多い。その分粒が大きいので自家用向きです。種も少し安い。


昨年に引き続き5月末からの収穫となりました。
当地で河内一寸が穫れるのは通常6月になってからで5月から穫れるのは稀。
越冬時の生育が進み、春の気温も高く想定以上に早まりました。
例年、成りがいいのは下部3段くらい。5、6段になると着莢がぐっと悪くなります。
今年はかなり上段まで着莢しています。


但し、春の過乾燥による肥大への影響はありそうです。
昨年少し見られたモザイク症状のある株は今年は見られません。
穫り頃になると莢が膨らみ照りが出てきます。


やはり触ってみるのが確実。粒のところにしっかりした手応えが感じられるようになります。
莢の向きが下向きになると穫り頃とも言いますが、これははっきりしません。
目安になりやすいのは縫合線(筋)で、筋が緑から少し黒褐色に変わり始めた頃が穫り頃です。


筋が冴えた緑色では未熟、すっかり黒くなれば過熟。但し、これも穫り進めると次第に変わってきます。
穫ってみました。乾燥続きだった割りには手応えのある莢が多いようです。


むき身にしたもの。


豆の端の爪のところが通称お歯黒。熟すると黒くなるのでそう呼ばれます。
同様に穫ったつもりでもこのくらいの違いがあります。


むき身にして初めて分ることですが、未熟なうちはお歯黒は緑、次第に黒ずんできて完熟すると真っ黒になります。
市場の卸会社の方からはお歯黒が黒くなる前に穫るよう言われることが多い。
2分茹でてみました。河内一寸は粒の大きいのが取り柄。


茹で時間は個人の好みにより1分半から3分程度。未熟気味の場合は短く、過熟気味の場合は長くです。
お歯黒部分が少しだけ黒ずんだ頃が丁度。未熟でも過熟でも風味が落ちます。と言うのは簡単でも実際は難しいもの。
いずれにしても穫ったらすぐ茹でるのが一番。



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