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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

タマネギ早生種「錦毬」を一斉収穫まずまずの出来

2025年05月16日 | 畑:土物類

タマネギの早生種を一斉に収穫しました。
タマネギ品種のメインはタキイ種苗の「ネオアース」ですが、前年から早生種を少し作っています。
我が家では貯蔵性抜群の「ネオアース」が絶対的品種ながら春の1ヵ月ほどが端境期になります。
そこで早生種を試しています。
これがカネコ種苗の「錦毬(きんきゅう)」と言う品種。すでに全て倒伏しています。


実は前年は肥大が物足りずベト病も発生。
変えようかと思案するも残り種があったため消極的選択で再度播いてみました。
種まきは9月8日、植え付けは11月4日。「ネオアース」も同じです。
今作では肥え切れを防ぐため元肥を多めにし、追肥も早めに行いました。
越冬時の姿はまずまず。ネキリムシの被害で少し補植はしたものの欠株はありません。


4月20日過ぎからポツポツと倒伏するものが出てきました。
「ネオアース」から見ると見劣りしますが、前年に比べるとそれなりに生長し、ベト病の発生もありません。


4月末、倒れたものから穫り始めました。結果的に貯蔵の「ネオアース」からの端境は殆どありません。
ここまですでに30個ほどを穫っています。
マルチ穴で無くなっているところが収獲済みです。


ここで小生の勘違いが判明しました。
早生種は全体の15%くらいを目安に植え付けたつもりでしたが。数列多く植わっていました。
ここまで来ると誰の目にも一目瞭然です。全体で約450本なので結果的に早生種約80本、18%くらいになりました。
穫り始めは前年と同じくらい。大きさはずっと良い。多少は施肥を変えた効果があったようです。


このくらいマルチが張ってくれば肥大はしています。


もちろん一目で小玉とわかるものもあります。
ただ軒並み小玉だった昨年から見ればずっとましです。
全てのものが倒伏して1週間以上経過したので残りを一斉に収穫することにしました。


茎を2、30㎝付けて切り作業場の下屋に運びました。大小50個ほど。


MS級中心ながらL玉もそれなりにあるようです。
短期なので何日か陰干しし、コンテナで乾燥させます。夏までには消費されるでしょう。
こちらはメインの中晩生種「ネオアース」。


倒伏したように見えるのは殆どが度々の暴風で倒れたものです。肥大にはあまり影響しないと思われます。


昨年はトウ立ちが散見されましたが、今年はありません。1ヶ月後には収獲になるでしょう。


長期保存のタマネギ「ネオアース」と萌芽

2025年03月26日 | 畑:土物類

長期保存して消費し続けているタマネギ。このくらいに集約されました。思いのほか残っています。


品種はタキイ種苗の中晩生種「ネオアース」。気温の上がらない所に保存しています。
長期保存で問題になるのは腐敗と萌芽。取り出すたびにチェックしながら管理してきました。
例年、僅かながら見られる腐敗は今年は皆無。しっかり乾燥させ沢山重ねすぎないように心がけています。
大玉は貯蔵性が劣ると言われますが、あまり気にせず消費しています。
結果的には大玉を早めに消費しているため、年明けまで残っているのは中玉が多い。
これは助っ人が大玉が使えなくなるともったいないからと言う単純な理由です。


過去にはタマネギを何品種か作りましたが、「ネオアース」に出会って以来一筋です。
抜群の貯蔵性と言うだけでなく品質が良いことも理由の一つ。
長期に保存していると自然に外皮が剥け、綺麗な狐色になってきます。


しかし、どんなに優れたものでも早春に気温が上がってくれば何れ芽が出てきます。
従って、常温で保存する限りは寒冷地ほど有利な面はあります。
「ネオアース」は貯蔵向け品種の中でも安定して萌芽が遅いことは間違いありません。
しかし、個体差は見られ、早いものと遅いものでは1ヶ月以上は確実にあります。
例年2月になると萌芽するものが見えてくるのですが、今年は1月中から萌芽するものが少し目立ちました。
このままだと3月早々には多くが芽を出すかもしれないと思いましたが、それほどにはなりませんでした。


結果的には例年と殆ど変わりない程度と思われます。
今冬は大寒の頃が気温が高く、立春以降に再三の寒波襲来で気温が低い傾向でした。
そのような気象経過が影響した可能性もあります。
今、ちょっと見で芽が出ている玉は分かりません。萌芽したものから早めに利用するようにしているためです。


これは取り出すときに注意して見ていれば分かります。僅かに芽が出たくらいなら支障なく使えます。
かまわず放置すれば芽はどんどん伸び玉は劣化してきます。
個体差があるのは当然ながら今冬は個体差の幅がやや広がっているのが気になります。
これらの個体差が縮小し、今残っているような玉ばかりなら鬼に金棒ですが、そう単純なものではないのでしょう。
もちろん「ネオアース」に対する信頼は揺るぎません。
少し取り出してみました。、外皮が自然に剥け綺麗な狐色です。


もう新タマネギが出回っていますが、我が家は当分貯蔵タマネギの利用が続きます。
こちらは畑に植わっているタマネギ。


まずまずと言ったところですが、暖冬で生育が進んだ昨年よりは明らかに遅れています。トウ立ちの心配はないでしょう。
「ネオアース」のほかに早生品種を少し植えています。「ネオアース」よりは進んでいるようです。姿は悪い。


こちらは同様に保存中のジャガイモ。覆いをしています。


小玉ですが、僅かながらまだ残っています。


品種は全て「男爵」。
以前は自種を取って植えていましたが、今は全て購入種にしています。
従って保存中はごく小さいうちの芽搔きを徹底し劣化を抑え使い切るように心がけます。





ジャガイモを黒マルチ畝に植え付け

2025年03月21日 | 畑:土物類

ジャガイモの植え付けをしました。
昨年から長年連作をしていた畑を変え、強粘土質土壌対策のためのマルチ栽培も2年目となります。
すでに10日ほど前に黒ポリマルチの畝を作り準備は出来ています。


当地方のジャガイモの植え付け適期は3月下旬から4月初めです。
マルチ栽培なのでそれより多少早くても良いのですが、我が家の場合早掘りが目的ではありません。
早掘りが目的なら植え付けた後にポリマルチをし、発芽後にマルチ穴を開ける方が効果があります。
我が家は早く掘るより長期の貯蔵がメインです。
以前は種芋は自家種を使っていました。今は全て購入種にしています。
種芋は3週間ほど欲光しました。芽は僅かに伸びた程度。
自家種の場合は伸びすぎるほどになり、どう処置するか思案することが多かったのですが購入種は迷うことはありません。
これまで品種は何種か作ったことがありますが、ここ暫くは「男爵」のみでした。
昨年初めて「とうや」を試しました。肥大が良く芽も浅いので使いやすく悪くないと思っていました。
改めて助っ人に確認すると、やはり「男爵」が良いとの返事。「とうや」は煮崩れしにくい分ほくほく感が劣るという評価です。
我が家郎党は「男爵」が習慣化しています。そのため煮物でもでんぷん価が高めで食べ慣れた「男爵」と同じような食味のものを好むようです。
今年は「男爵」と同タイプと言う触れ込みの「きたかむい」を少し試してみます。
種芋は前日に分割しています。頂芽優勢の原則に従って縦切り。


目安は1個50gですが、Mサイズなのでほぼ2分割。


切り口が乾けば十分で、昔よくやられたように木灰をまぶすなどと言ったことはしません。
畝間が90㎝と広めなので株間はやや狭めの30㎝。
ホーラーで植え穴を開けます。


粘土質でやや湿気があり、土は崩れないので穴開けは容易。
まず全て植え穴を開けてしまいました。


種芋を植付けます。種芋を少し押し込み覆土が5、6㎝になるようにします。


ベットと同じくらいの高さになるよう覆土。


1畝は「きたかむい」を植え付けました。
粘土質のごろ土で条件は良くありませんが、何はともあれ終わりました。


マルチの効果で粘土質の土が少しでも硬くならず、掘り取りも容易に出来ることを期待しています。
残りの「男爵」を別の畑に植え付けます。
昨年は植える直前になって急遽準備し即植え付けたのですが、今年は事前に準備が出来ています。


但し、ここは長くジャガイモを作ってきた所です。1畝だけながら同様に黒マルチをしました。
山砂を客土した畑なので先の強粘土質の畑とは違うことが分かります。


ごろ土にならないため植え付け跡も綺麗です。


これでジャガイモの植え付けは完了。ジャガイモのマルチ栽培は2年目となりますがどうでしょう。




ジャガイモを植え付けるマルチ畝を作る

2025年03月12日 | 畑:土物類

ジャガイモを植え付けるための畝を作りました。
長らくジャガイモを作っていた畑は山砂を客土したため作りやすかったのですが、近年不作が続いていました。
これは長年月の連作が影響している可能性があると考え、昨年から畑を変えました。
しかし、我が家の畑は強粘土質土壌のためジャガイモは甚だ作りにくい。条件の比較的良いところには果菜類を作ります。
簡単に土壌改良するのも難しいため昨年ポリマルチ栽培を試してみました。
早掘りが目的ではないのですが、結果は近年ではまずまず。それなりの手応えがありました。
そこで、今年も再びマルチ栽培を行うことにしました。
すでに半月余り前に元肥として緩効性肥料を散布し、ロータリー耕耘しています。
元肥はいわゆる帯状全層施肥で、畝間90㎝になるよう畝の位置に約45㎝幅で施用しています。
畝立て前に再びトラクターでロータリー耕耘。


畝の中心になる位置に目印線を付けます。


管理機の逆転ローターで畝立てします。


ローターの爪を調整し、往復して土を跳ね上げ畝が盛られるようにします。


鍬でならしかまぼこ形に整えます。


マルチを張りやすいように埋め込み部分を調整。


黒ポリマルチを掛けます。畝間が1mなら作業がしやすいのですが、スペースの関係で90㎝。


短い畝を5本作りました。


昨年、これだけでは不足し急遽別の畑を準備したので、今年は最初から元のジャガイモ畑にやはりマルチの畝を作りました。
左の1畝がジャガイモ用です。


昔、我が家にはマルチャーもあったのですが、老朽化し廃棄して以来、手作業です。
これは種芋。


2月末から欲光しています。芽が僅かに伸びてきました。
かつては自家種を使っていたので伸びすぎるほどになっていましたが、今は全て購入種にしています。
植え付けは10日後くらいを予定しています。

長期保存中のタマネギとジャガイモの様子と管理

2025年02月10日 | 畑:土物類

現在、長期保存しているのはタマネギとジャガイモです。
同じく土物類のサトイモは大不作で年明け早々にはなくなりました。
これがタマネギ。


品種は中晩生種「ネオアース」。
例年のこの時期よりは若干少なくなっているようです。


「ネオアース」に出会って以来、この一品種に絞っており作柄良好の年が続いています。
とにかく大玉で品質良好にして貯蔵性が抜群。
長期保存で大事なことは、一にも二にもしっかり乾燥させることです。
その後はコンテナに入れ中に取り込み長期保存しますが、あまり重ねないようにしています。
今は少なくなったのでコンテナを集約しました。それでも無理に重ねてはいません。


乾燥不十分のまま沢山詰め込んで貯蔵するのが最も悪い。
腐敗したものを放置すると増えていくので取り出す際にはよく観察する必要があります。
これまで貯蔵中の腐敗は全くありません。
大玉は貯蔵性が劣ると言われますが、気にせず食しています。
大玉でもこれまで特に問題になったことはありません。要は乾燥なのだろうと思います。
しかし、500g級の特大玉は早めに消費しています。助っ人は駄目になるともったいないからと言う単純な理由。
結果的に今残っているのは多くが中玉です。


この時期になると、外皮が自然に剥け、綺麗なきつね色になっています。


但し、今年は1月中から萌芽するものが少し目立ちます。
今は2個だけが見えていますが、その様なものは極力早めに消費しているからです。


注意して見ていれば、そのまま放置せず僅かに芽が出たくらいで利用できます。この程度までならあまり実害なく使えます。
大寒になって逆に気温が上がったことなどの影響もあるのか。
個体差があるのは当然ながらこれまでの「ネオアース」から見ると若干多いのは気になるところです。
少し取り出してみると、外皮が自然に剥け綺麗な狐色になってきました。


昨年から春の端境期のため早生品種を少し植えています。しかし、貯蔵用は「ネオアース」一本です。
こちらはジャガイモ。覆いをしています。


近年不作続きでしたが、昨年は畑を変えマルチ栽培したジャガイモはまずまずの出来でした。
しっかりと乾燥させ、日の当たらない涼しい場所に保管しています。


品種は「男爵」。
昨年、初めて「とうや」を少し試しましたが、悪くないようです。
今残っているのは全て「男爵」。
例年に比べても大分少なくなり、小さいものが多くなってきました。


これまで腐敗は全くありませんが、萌芽を避けることは不可能です。
早ければ年内から伸び出すので放置すると芽が長く伸びたちまち芋は劣化します。
芽が出始めたらごく小さいうちに搔くようにします。
取り出す際に、まめに芽掻きをする以外に手立てはありません。


小さな芽は見えていますが、劣化せず十分に利用できる状態が維持できています。


以前は自種も取っていたので管理が少々面倒でしたが、今は全てを芽掻きし、なくなるまで消費します。