プール育苗の種播きをしました。
プール育苗を始めた当時は多少やり方を試行しましたが、もう20年近くは微調整程度で大きくは変わっていません。
すでに育苗箱はプールに並べてあります。
まず早朝に芽出しをしていた種籾をタンクから引き上げ水を切ります。
その後、ゴザに広げてさらに水気を取ります。

完全に乾かす必要はなく手で播きやすい程度に水分が取れれば大丈夫です。
種籾は前日夕方時点でほぼ芽が出ているのを確認し、さらに一晩経っています。
例年よりは若干短めですが、目標通り100%の芽出しになっています。

無加温育苗のため不安なのは発芽。完全な芽出しの状態になっていれば多少条件が悪くとも発芽不良には滅多になりません。
通常の芽出しは鳩胸程度が目安。器械播きなら完全な芽出しは支障があるかもしれませんが、手播きなので大丈夫。
播種量は1箱当たり乾籾で120~130g。催芽籾で約230CC。
我が家では分かりやすいように1升マスで測ります。それで今年は若干厚めの7箱を目安にしました。
通常の芽出しは鳩胸程度が目安。器械播きなら完全な芽出しは支障があるかもしれませんが、手播きなので大丈夫。
播種量は1箱当たり乾籾で120~130g。催芽籾で約230CC。
我が家では分かりやすいように1升マスで測ります。それで今年は若干厚めの7箱を目安にしました。
田植え時に植え付け本数のセットを少し減らし育苗箱数を節約することを試行してみることにしました。

種播き前に苗箱に軽く散水します。これは土の表面を僅かに湿らせ播き具合を見やすくするため。

種播きは手作業です。
昔、ハウス育苗を始めた頃は手動の器械を使って種播きから覆土まで終わらせ、そして並べていました。
しかし、プール育苗を始める以前の両親が健在だった30年以上前には並べてから播くやり方に変わっていました。
器械を使うには3人は必要になりますが、手播きなら一人でも可能です。
マスで種籾を測り目安の枚数を少し薄めに播き、その後補正して仕上げるようにします。
この程度で目安の播種量です。
マスで種籾を測り目安の枚数を少し薄めに播き、その後補正して仕上げるようにします。
この程度で目安の播種量です。

手播きなので箱からはみ出る籾も出ますが気にしません。プールで勝手に芽が出て伸びていますが問題になりません。
これで半分。

途中から助っ人が応援に来てくれました。これで播き方は終了。

次は灌水。
これが最も気を遣います。発芽するまではプールに水は入れません。
発芽が揃いシートを剥ぐようになるまで土が乾かぬように、そしてプールに水が溜まらぬ程度にです。
これが最も気を遣います。発芽するまではプールに水は入れません。
発芽が揃いシートを剥ぐようになるまで土が乾かぬように、そしてプールに水が溜まらぬ程度にです。

小生の経験則では、育苗箱の土の表面に水がわずかに浮き出る程度です。

一度掛けで済まそうとすると灌水ムラが出やすい。何度か往復し土に水を馴染ませながら目安の状態にします。
次に覆土。
種もみが隠れる程度が目安です。
種もみが隠れる程度が目安です。

これも一度で済まそうとするとムラになりやすい。一通りかけ終わったら補正します。
時間が経つに従い水分が上がり、覆土の薄いところは種籾が見えるようになってきます。
次にシートを掛けます。
まず不織布(ラブシート)。
まず不織布(ラブシート)。

その上にシルバーポリトウ(80#)。

シルバーポリトウはしっかり密着するようにし、周囲を直管パイプで抑えます。

初めの頃はシルバーポリトウ1枚だけでした。そのため葉焼けの出ることがありました。
不織布(ラブシート)と二重掛けすることで葉焼けのリスクは低減します。
これで一連の種播き作業は終了です。
このままの状態をほぼ1週間保ちます。
このままの状態をほぼ1週間保ちます。
以上が我が家流の種播きですが、プール育苗ではそれぞれの条件に応じた様々なやり方が考えられます。