本日のなかじま●寒波の中にも春の気配♪

女社長のストレス解消、大好きなパーティがまさかの「お料理教室♪」に発展です。

ああ~、今日はもう5月6日です。

2005年05月06日 | 本日の交遊録
あんなにゴーカな連休が、もう8日間も過ぎてしまいました。
今日は雨ですが、お仕事です。あんまり休んでいると体がなまっちゃいますからね。

今日乗ったタクシーの運転手さんの話では、県外ナンバーの車もようやく減って、いつもらしい高知を取り戻しつつあるとのこと。
そういえば、ニュースでも「昨日までのゴールデン・ウィークの・・・」なんて言ってました。そうなんだ、ゴールデン・ウィークって、昨日までなんだ・・・・・。
みなさん、知ってました?

とはいえ、この連休は結構充実した休日を過ごしました。こんなゆっくりとした時間を過ごしたのは久し振りです。本も、けっこう読みましたよ。

この前紹介した
「銀座マーケティング」を読んでいて、ふっと思い出して、読み返したのが、この本です。

「豊かさ」のあとに 幸せとは何か
飯田経夫(いいだ つねお)著
講談社現代新書(723)/定価557円(税込)

今もあるかどうか心配だったのでインターネットで検索したら見つかりました。でも、価格が今とは違っています。私が購入したのは、消費税が3%の頃だったので「534円」でした。
私は読んで済んだ本は、よほど気に入ったものでない限り処分してしまいますので、これがずっとのこっているというのは、相当に希少だと判断していることになります(^^;

この本の第1刷発行は1984年3月20日で、最終が1990年8月10日で、第11刷発行になっています。しかも、この本を書いた飯田さんは経済学者なのです。

経済学者が「幸せとは何か」というテーマで書いた本。
この本には『「豊かさ」とは何か』(1980年)という本がまずあり、次に『「ゆとり」とは何か」』(1982年)が書かれ、そしてこの『「豊かさ」のあとに 幸せとは何か』(1984年)という3部作になっています。

経済学者が、自分の身の回りにおきる暮らしの変化から、日本の豊かさを感じ、やがてモノに飽きた人々の意味のないぜいたくにカネを使い、やがて豊かさをもてあましてゆく日本人に、これからどう生きてゆくのか・・・と問いかけた本です。

モノから心へと移ってゆく日本人の姿を、経済学者の視点で見つめながら、日本人の「幸福」を問うこの本を読んだとき、とても深い内容の本をよんだという気がしたのを覚えています。
でも、その文章は「経済学者の先生」が書いたものとは思えない、心にすとんと入ってるような、それでいて、とても考えさせられる力があります。

エピローグで、彼はこう述べています。
「学者・評論家・マスコミのいかめしい高論卓説よりも、新聞広告のコピー一行のほうが、はるかに的確に現代をとらえている例として・・・(略)」に続いて、住宅メーカーやフォーマルウエア、そして国鉄(当時?)の「エキゾチック・ジャパン」などの広告コピーをあげて、「広告のコピーは大衆の現代認識から大きくずれることはない。」といい、日本が向っている現代を、心して発見するべきだと語っています。

そして、平均水準の高さを仕事面で発揮して大成功をおさめた日本人が、そのよさを失わず、同時に平均水準の高さを余暇・遊びの面でも発揮できる「紳士のような大衆」になりえたなら、「日本人に、世界にもまれなほど良質の大衆社会を創り出すことができる。」と述べています。

今読み返しても、この本の普遍性は変わらず、この普遍性こそが時代を見通す学者の視点なのだと、あらためて感心させられました。

是非トライして見てください。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ゴールデン・ウィーク、2冊... | トップ | 悪意の連鎖 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本日の交遊録」カテゴリの最新記事