私は子供のころから、おいしいものが大好きだった。
大きくなってからというもの、いつも食欲があり、食事のことで母を心配させることはなかった。
ところが。
私は生まれたとき、未熟児だった。
母が何度も私に言った。
「生まれてすぐミルクを飲まなかった・・・。体重が、生まれてからどんどん減っていったんよ。母乳の出も悪うて、看護婦さんに、お母さん、この子を殺す気ですか?と叱られたんよねぇ。いくら出が悪くて痛くても、胸が真っ黒になるくらいしぼって飲ませた。ミルクじゃなくて、血が出るかと思ったよ。それからどんどん体重が増えて安心したんよ。」
そして
「この子が死んじゃいけない・・・そう思って一生懸命飲ませた。」
と言っていたものだ。
当然、それ以来、私はあまり食欲の減退を感じたことは、あまり、ない。
人生最大級の失恋時に、10kg痩せたくらいで、それ以外、食欲がないなんて。
覚えがない。
また、「子どもを殺してしまうかもしれない」とまで感じた母は、本当に手をかけた料理で育ててくれた。その点、感謝している。
当時は「着色料、保存料、添加物はとにかく一切だめ、買い食いは禁止、駄菓子もだめ、自宅の手作りおやつしか、NG。」過保護とも思える世話ぶりだったし、うっとうしいと感じたんだけど。今思えば感謝の一言。
あれだけ食事や健康に注意を払って育てられた人間は、たくさんいない。
そう社会に出て、いろんな方と話をして初めて知った。
今日、映画 Supersized meを見た。
数年前に話題になったアメリカの映画。
1か月、一日3食、マクドナルドで食べ続けたらどうなるかを実験した
ドキュメンタリー映画。
センセイショナルな映画だし興味はあったものの、
見たのは今日が初めて。
感想は・・・。あまりの事態に、後半は涙が出たくらいだ。
彼が自分の健康を害してでも、社会(アメリカ国民)に対して、いかに食が大切か、マクドナルドをはじめファーストフードがいかに体に悪いか・・を体を張って証明しようとしていた。
彼の努力には頭が下がる。
そして、根底にあるアメリカ国民に対しての愛情。
私も似たような衝動に駆られたことがある。
少し、映画から話がずれるけど、書いておきますね。
私が大学の教師としてアメリカの大学で教鞭をとっていた頃。
この国民は救われなければならない。
そう感じた。
理由は、街ゆく人たちの肥満からだった。
私が当時住んでいたNY州は、本当に肥満率が高かった。
それまでにも、アメリカ本土にはホームステイで行ったことがあったが、
基本的には都会を中心に5都市訪問しただけだった。
NY州の大学に籍を移し生活をした時に見たものは、
短期でボストン近郊の上流の家庭にホームステイした時に感じたものと
まったく異なるものだった。
街ゆく人の教育水準は、正直、高いものとはいえず、
居住者の60%は、肥満と断言できる状況だった。
大学の向かい側にあったウォールマートには、私には合う洋服は1着もなかった。
私はいわゆるPetitサイズで、子供用と大人用の中間に相当し、いくら試着しても、大人用も子供用も体に合わなかったものだ。
・・・・私の姿を知っている人は、今、倒れるくらいの衝撃だったかもね。
決して小さいほうじゃない私が、大人用サイズが合わないなんて。
でも、これが現実。
アメリカの肥満者が多いエリアでは、私の体は大人用サイズとはいえないのだ。
街ゆくチョー肥満な人たちを見ながら、「この人たちは、どうしてこんなになるまで、放っておいたの?親はいないの?学校は注意しないの?自治体は?国は?」
いつか日本食中心のダイエット施設を建設し、ビジネスにしよう。
そう思ったものだ。大学はダウンタウンまでスクールバスを運営していた。車を持っていない学生が買い物に困らないように、という配慮からだった。が、そのドライバーの息子は・・・・巨体だった。
おそらく、200kg近かったと思う。
何しろ、父親がバスドライバーとして勤めていたので、よくそのバスに乗ってきていた。年のころは、中学生くらいだろうか。
・・・ひとりで、バスの乗り降りができないのだ。理由は、体がバスのドアや通路につっかえる。外に出ようもんなら、歩道の人がてをひっぱり、バスの中から乗客が彼の体を押し出すのだ。
・・・冗談と思いましたか?いえいえ。本当なんです。
私は、自分の体格の良さを棚に上げて、大きな衝撃を受け、涙が出た。
「この子の親は、どうして子供がこんなになるまで放っておいたの?未然に、止められたんじゃないの?」
彼の父親(スクールバスのドライバー)もまた・・・巨体だった。
DNAかと思ったり、家族の食生活が原因とも思ったりした。
あとから、風の噂で聞いたのだが。そのお子さんは、毎日、ビッグマックを3つずつ、3食、食べているのだと・・・。つまり、一日に9個、ビッグマックを食べているっていうわけです。
ここで映画の話に戻りますね。
Supersized Meという映画は思ったよりずっと面白く構成されていたし、
アメリカ人のアメリカ人に対する愛情が伝わってきた映画だった。
また、食べるものが自分の体だけじゃなく、未来の能力や可能性も左右するものだと改めて感じた。
私が初めてアメリカに渡ったころ。中学生がプロテインを飲み、不必要にジムに通って筋肉を増大させて競っていたアメリカ人を見て、「日本人はこんな不健康にははらない。食事もちゃんとしているし、あまたで考えて食事をしている!プロテインも、ジムも決して流行しない」とタカをくくっていた。
あれから何年たっただろう。
日本は、当時私が見たアメリカに非常に近い状態。
肥満度が増しただけではなく、
外食率や回数が上昇し、
家で料理をする女性がめっきり減った。
そして、肥満度が増し、プロテインや低カロリー食品が売れる。
あんな不自然なダイエットが横行しているし、
逆にその必要性も感じるようになってきた。
サプリメントが日常化し、食品が占める役割が減らされつつある。
まさか・・・・日本がこんなになるなんて。
自分の食生活を振り返る。
確かに、私も外食が多いし、自宅で料理する時間だって長くない。
だからこそ。自分の将来の健康に注意し、楽しく天真爛漫に
生きていけるような自分でなくては。
それに。死にかけた新生児からよみがえった私は、今や食べること大好き。
自分の健康を維持する目的は、食べたい物をおいしく食べ続けるために
自分の健康は非常に優先順位が高い。
だからこそ。
ビリーズブートキャンプも、コアリズムも購入。
健康維持のために運動もする。
もし・・・食べられなくなるようなことになったら。
私は生きている意味がない。
こうして・・・おいしいと感じるものを楽しんで食べる。
こんな人生を送り続けたいものだ。
自分の幸せのために。
体を鍛えて、これからも食事を楽しむぞ♪
明日は仲間といっしょに、お気に入りのフレンチのお店に行く。
・・・いまからとっても。楽しみ。
Supersized Meに今日はたくさん感じるところがあった。
明日も頑張ろう。
今日も一日、ごちそうさまでした。感謝。
大きくなってからというもの、いつも食欲があり、食事のことで母を心配させることはなかった。
ところが。
私は生まれたとき、未熟児だった。
母が何度も私に言った。
「生まれてすぐミルクを飲まなかった・・・。体重が、生まれてからどんどん減っていったんよ。母乳の出も悪うて、看護婦さんに、お母さん、この子を殺す気ですか?と叱られたんよねぇ。いくら出が悪くて痛くても、胸が真っ黒になるくらいしぼって飲ませた。ミルクじゃなくて、血が出るかと思ったよ。それからどんどん体重が増えて安心したんよ。」
そして
「この子が死んじゃいけない・・・そう思って一生懸命飲ませた。」
と言っていたものだ。
当然、それ以来、私はあまり食欲の減退を感じたことは、あまり、ない。
人生最大級の失恋時に、10kg痩せたくらいで、それ以外、食欲がないなんて。
覚えがない。
また、「子どもを殺してしまうかもしれない」とまで感じた母は、本当に手をかけた料理で育ててくれた。その点、感謝している。
当時は「着色料、保存料、添加物はとにかく一切だめ、買い食いは禁止、駄菓子もだめ、自宅の手作りおやつしか、NG。」過保護とも思える世話ぶりだったし、うっとうしいと感じたんだけど。今思えば感謝の一言。
あれだけ食事や健康に注意を払って育てられた人間は、たくさんいない。
そう社会に出て、いろんな方と話をして初めて知った。
今日、映画 Supersized meを見た。
数年前に話題になったアメリカの映画。
1か月、一日3食、マクドナルドで食べ続けたらどうなるかを実験した
ドキュメンタリー映画。
センセイショナルな映画だし興味はあったものの、
見たのは今日が初めて。
感想は・・・。あまりの事態に、後半は涙が出たくらいだ。
彼が自分の健康を害してでも、社会(アメリカ国民)に対して、いかに食が大切か、マクドナルドをはじめファーストフードがいかに体に悪いか・・を体を張って証明しようとしていた。
彼の努力には頭が下がる。
そして、根底にあるアメリカ国民に対しての愛情。
私も似たような衝動に駆られたことがある。
少し、映画から話がずれるけど、書いておきますね。
私が大学の教師としてアメリカの大学で教鞭をとっていた頃。
この国民は救われなければならない。
そう感じた。
理由は、街ゆく人たちの肥満からだった。
私が当時住んでいたNY州は、本当に肥満率が高かった。
それまでにも、アメリカ本土にはホームステイで行ったことがあったが、
基本的には都会を中心に5都市訪問しただけだった。
NY州の大学に籍を移し生活をした時に見たものは、
短期でボストン近郊の上流の家庭にホームステイした時に感じたものと
まったく異なるものだった。
街ゆく人の教育水準は、正直、高いものとはいえず、
居住者の60%は、肥満と断言できる状況だった。
大学の向かい側にあったウォールマートには、私には合う洋服は1着もなかった。
私はいわゆるPetitサイズで、子供用と大人用の中間に相当し、いくら試着しても、大人用も子供用も体に合わなかったものだ。
・・・・私の姿を知っている人は、今、倒れるくらいの衝撃だったかもね。
決して小さいほうじゃない私が、大人用サイズが合わないなんて。
でも、これが現実。
アメリカの肥満者が多いエリアでは、私の体は大人用サイズとはいえないのだ。
街ゆくチョー肥満な人たちを見ながら、「この人たちは、どうしてこんなになるまで、放っておいたの?親はいないの?学校は注意しないの?自治体は?国は?」
いつか日本食中心のダイエット施設を建設し、ビジネスにしよう。
そう思ったものだ。大学はダウンタウンまでスクールバスを運営していた。車を持っていない学生が買い物に困らないように、という配慮からだった。が、そのドライバーの息子は・・・・巨体だった。
おそらく、200kg近かったと思う。
何しろ、父親がバスドライバーとして勤めていたので、よくそのバスに乗ってきていた。年のころは、中学生くらいだろうか。
・・・ひとりで、バスの乗り降りができないのだ。理由は、体がバスのドアや通路につっかえる。外に出ようもんなら、歩道の人がてをひっぱり、バスの中から乗客が彼の体を押し出すのだ。
・・・冗談と思いましたか?いえいえ。本当なんです。
私は、自分の体格の良さを棚に上げて、大きな衝撃を受け、涙が出た。
「この子の親は、どうして子供がこんなになるまで放っておいたの?未然に、止められたんじゃないの?」
彼の父親(スクールバスのドライバー)もまた・・・巨体だった。
DNAかと思ったり、家族の食生活が原因とも思ったりした。
あとから、風の噂で聞いたのだが。そのお子さんは、毎日、ビッグマックを3つずつ、3食、食べているのだと・・・。つまり、一日に9個、ビッグマックを食べているっていうわけです。
ここで映画の話に戻りますね。
Supersized Meという映画は思ったよりずっと面白く構成されていたし、
アメリカ人のアメリカ人に対する愛情が伝わってきた映画だった。
また、食べるものが自分の体だけじゃなく、未来の能力や可能性も左右するものだと改めて感じた。
私が初めてアメリカに渡ったころ。中学生がプロテインを飲み、不必要にジムに通って筋肉を増大させて競っていたアメリカ人を見て、「日本人はこんな不健康にははらない。食事もちゃんとしているし、あまたで考えて食事をしている!プロテインも、ジムも決して流行しない」とタカをくくっていた。
あれから何年たっただろう。
日本は、当時私が見たアメリカに非常に近い状態。
肥満度が増しただけではなく、
外食率や回数が上昇し、
家で料理をする女性がめっきり減った。
そして、肥満度が増し、プロテインや低カロリー食品が売れる。
あんな不自然なダイエットが横行しているし、
逆にその必要性も感じるようになってきた。
サプリメントが日常化し、食品が占める役割が減らされつつある。
まさか・・・・日本がこんなになるなんて。
自分の食生活を振り返る。
確かに、私も外食が多いし、自宅で料理する時間だって長くない。
だからこそ。自分の将来の健康に注意し、楽しく天真爛漫に
生きていけるような自分でなくては。
それに。死にかけた新生児からよみがえった私は、今や食べること大好き。
自分の健康を維持する目的は、食べたい物をおいしく食べ続けるために
自分の健康は非常に優先順位が高い。
だからこそ。
ビリーズブートキャンプも、コアリズムも購入。
健康維持のために運動もする。
もし・・・食べられなくなるようなことになったら。
私は生きている意味がない。
こうして・・・おいしいと感じるものを楽しんで食べる。
こんな人生を送り続けたいものだ。
自分の幸せのために。
体を鍛えて、これからも食事を楽しむぞ♪
明日は仲間といっしょに、お気に入りのフレンチのお店に行く。
・・・いまからとっても。楽しみ。
Supersized Meに今日はたくさん感じるところがあった。
明日も頑張ろう。
今日も一日、ごちそうさまでした。感謝。
本当に食事って大切ですよね。
自分や家族のために手をかけて愛情を注ぐ。
体はそれに応えてくれるもんですね。
お互い自分たちをかわいがって
楽しい人生、これからも送りましょう。
年齢を重ねるにつれ、子供の頃にちゃんとした体作りをしてきたかどうか、どんどん差がついてくるのを実感しますね。
kazさんにぜひ読んでもらいたいシリーズ本があります。西日本新聞の連載をまとめたもの「食卓の向こう側」というブックレットです。(アマゾンで検索してもらえるとズラリ出てきます)
残ったコンビニの弁当を食べ続けた豚がどうなったか、お弁当のゆで卵の輪切りが全部真ん中の部分なのはどうしてか、母乳は添加物の溶け込んだ血液でできていること・・・新聞の連載を読んでいて背筋が寒くなりました。