■ 一人綴り

イロイロやってますが、停滞中。(モノが出来たらアップする感じですから...。)更新はしますが数が減るかも。

■ F1日本GP決勝 バトンが鈴鹿で初優勝! ベッテル最年少で二連覇! (F1)

2011年10月10日 | □● MoterSports ●□




 日本GPは最終日をむかえ、公式予選が行われました。今回のサーキットは


 【 鈴鹿サーキット(全長5.807km) 】


で、、決勝は53周(走行距離:307.471km)で争われます。

 立体交差のある8の字サーキットで、低速コーナーから高速コーナーまで多様なコーナー

があります。F1サーキットの中でも攻略が難しいサーキットとして知られており、鈴鹿を

お気に入りのサーキットと語るドライバーも多いです。

 ここ数年は、8、9コーナーのデグナーでコースオフするドライバーが多く見られました。

最終シケインの前にやってくる130Rは、ドライバーの度胸が試されるコーナーでしたが、

改修後は少し優しくなったようですが、今でも、130Rは魅力的なコーナーというドライ

バーもいます。今年からルールに入っているDRS(ドラッグ・リダクション・システム/

可変リアウイング)は、


  【 フリー走行と予選はどこでも使用可能 】


ですが、


  【 決勝は指定された区間のみ 】


となります。決勝では、


  ■ 130Rを過ぎたところから計測が始まり、前を走るマシンに
    1秒以内に近づいていれば、最終コーナーの18コーナーから
    1コーナーにかけて使用可能



となります。雨の場合はFIA(国際自動車連盟)が使用の可否を判断します。

 今回用意されているのは、ピレリのドライタイヤでは、


  ■ スーパーソフト
  ■ ソフト
  ■ ミディアム
  ■ ハード


の4種類あります。その内ソフトとミディアムが日本GPに持ち込まれます。

ピレリは、2種類のタイヤを見分ける策として、タイヤ側面にある


  ■ PIRELLI
  ■ P ZERO


に、それぞれ異なる色をつけています。


  ■ スーパーソフト(赤色のライン)
  ■ ソフト(黄色のライン)
  ■ ミディアム(白色のライン)
  ■ ハード(銀の文字)


で識別されます。今回、ソフト側のタイヤはソフト・コンパウンドのタイヤです。

 今回は、スーパーソフトとソフトが利用されている状態で、



  ■ スーパーソフト(柔かい側)
  ■ ソフト(固い側)


なっています。

 なお、ピレリのウエットタイヤの見分け方ですが、タイヤの側面にある「PIRELLI」の

文字と「P ZERO」のブランド名が、


  ■ インターミディエイトタイヤ(少量用) : 青色
  ■ ウエットタイヤ(多量用) : オレンジ


で入ります。

 今年はドライバーズチャンピオン獲得に王手をかけているセバスチャン・ベッテル選手

(レッドブル)が、鈴鹿で自力で1ポイントを取れば、2年連続チャンピオンの瞬間を日本

で見られることになります。

 もし、ベッテルが10位までの入賞を逃し、ジェンソン・バトン(マクラーレン)が優勝

したら、日本GPで決定できずに、次戦韓国GPに繰り越しとなります。

 金曜日からマクラーレン勢が速さを見せ、ジェンソン・バトン選手がフリー走行の全て

でトップタイム。

 そして、今回のGPで1ポイントでも取れば優勝が決まるセバスチャン・ベッテル選手(

レッドブル)は3番手タイムとなっていました。

 今年は3月11日に東日本大震災が起き、震災後、F1ドライバーらはすぐに日本にむけて

多くのコメントを発しました。また、開幕戦ではマシンやヘルメットにメッセージをはっ

たり、小林可夢偉選手(ザウバー)を中心にチャリティーコンテンツを制作、収益は寄付

するというさまざまな活動を行っています。

 さらに、ヤルノ・トゥルーリ選手(チーム・ロータス)は


 『JARNO TRULLI for JAPAN』


という支援基金をたちあげました。また、ヘルメットなどをチャリティーオークションに

出すドライバーもいます。

 さらに、F1最高権威者のバーニー・エクレストン氏は、被災者3000名をF1日本GPに招

待しました。

 今回の日本GPには、スペシャルカラーリングを施したヘルメットかぶっているドライバ

ー多く見られます。セバスチャン・ベッテル選手(レッドブル)は「絆」を入れています。

 ミハエル・シューマッハ選手(メルセデス)は日の丸を入れています。

 ジェンソン・バトン選手(マクラーレン)は自分の名前「ジェイビー」とカタカナで入

れています。小林可夢偉選手(ザウバー)も白を基調としたヘルメットをかぶっています。

また、バーニー・エクレストン氏の提案で、今年F1に参戦しているドライバーの中でチャ

ンピオンに輝いた経験をもつ5人のドライバーの絵画がチャリティーオークションに出品さ

れることが決まりました。

 今回の日本には、AKB48の


  ■ 大島優子さん
    http://ameblo.jp/oshima-y/


がゲストとして登場されていました。

 前日の予選では、Q1で小林可夢偉選手(ザウバー)がDRSをフルで使ってQ1でトップタ

イムをマークし、スタンドが沸き立ちます。そして、Q3に進出し、タイム計測はなかった

ものの7番手スタート(予選は走った周回数で順位が決まるため)となりました。

 トップは、昨年同様、セバスチャン・ベッテル選手(レッドブル)がPPを獲得し、盤石

な状態で決勝を向かえることになりました。予選のリザルトとは、

________________________________________

■ 公式予選
________________________________________

 
1 S.ベッテル選手(レッドブル)

  【 1:30.466 】

2 J.バトン選手(マクラーレン)

  【 1:30.475 】

3 L.ハミルトン選手(マクラーレン)

  【 1:30.617 】

4 F.マッサ選手(フェラーリ)

  【 1:30.804 】

5 F.アロンソ選手(フェラーリ)

  【 1:30.886 】

6 M.ウェバー選手(レッドブル)

  【 1:31.156 】

7 M.シューマッハ選手(メルセデスGP)

  【 タイム未計測 】

8 B.セナ選手(ロータス・ルノーGP)

  【 タイム未計測 】

9 V.ペトロフ選手(ロータス・ルノーGP)

  【 タイム未計測 】

10 小林可夢偉選手(ザウバー)

  【 タイム未計測 】



■ Q2敗退 

11 A.スーティル選手(F・インディア)
12 P.ディ・レスタ選手(F・インディア)
13 R.バリチェロ選手(ウィリアムズ)
14 P.マルドナード選手(ウィリアムズ)
15 S.ブエミ選手(トロ・ロッソ)
16 J.アルグエルスアリ選手(トロ・ロッソ)
17 S.ペレス選手(ザウバー)


■ Q1敗退 

18 H.コバライネン選手(チーム・ロータス)
19 J.トゥルーリ選手(チーム・ロータス)
20 J.ダンブロシオ選手(ヴァージン)
21 T.グロック選手(ヴァージン)
22 D.リチャルド選手(HRT F1)
23 N.ロズベルグ選手(メルセデスGP)
24 V.リウッツィ選手(HRT F1)


________________________________________


となっています。

 迎えた決勝。被災地からの合唱団が唄う君が代が紺碧の鈴鹿の空に響く...。それぞれ

の思いが集まったこの場所で、戦いの火蓋が切られようとしていた...。

 復興への想いを込めて...。結城と希望はここにある。それぞれのドライバーが、それ

ぞれの想いを乗せてステアリングを握る...。

 その日の天候は晴れ、路面温度31度、気温24度のドライコンディション。紺碧の空は、

腹腔の未来を示すかのように澄み切っていた。

 【 絆 】 の文字の入ったヘルメットのバイザーを下ろし、王者はステアリングを握

った。サーキットに響くエキゾースト...。そこからフォーメーションラップが始まる。

一つ一つ確かめるように刻む鈴鹿の感触。そして、二度勝利を収めたその場所をトレース

する。希望への虹色の帯が、立体交差の8の字のサーキットをトレースし、グリッドへ。

 燃えるように熱を帯びたタイヤと熱を帯びたエンジンが、秋の鈴鹿に陽炎を導く。こだ

まするエキゾーストのシンフォニー...。多々図を飲む観客席。そして咆哮をあげるマシン

が戦いの瞬間を待ちわびる...。

 一つ一つ灯るシグナルを数え、神経を研ぎ澄ます...。外界と自分が切り離される瞬間。

そして、全てのシグナルが灯りブラックアウト!

 F1日本GPの幕が切って下ろされる。上位勢はいいスタートを切りホームストレート上の

バトルが繰り広げられる。スタート直後、小林可夢偉選手(ザウバー)は1順位を落として

います。スターと直後の順位は、


 1  セバスチャン・ベッテル選手(レッドブル)
 2  ジェンソン・バトン(マクラーレン)
 3  ルイス・ハミルトン選手(マクラーレン)
 4  フェリペ・マッサ選手(フェラーリ)
 5  フェルナンド・アロンソ選手(フェラーリ)
 6  マーク・ウェバー選手(レッドブル)
 7  ミハエル・シューマッハ選手(メルセデスGP)
 8  ポール・ディ・レスタ選手(フォース・インディア)
 9  ビタリー・ペトロフ選手(ロータス・ルノーGP)
 10 エイドリアン・スーティル選手(フォース・インディア)

と言うトップ10で小林可夢偉選手(ザウバー)は12番手です。

 王者セバスチャン・ベッテル選手(レッドブル)がジェンソン・バトン選手(マクラー

レン)に寄せ、その後、1コーナーをトップで通過。その間隙を突いてルイス・ハミルトン

選手(マクラーレン)が順位をあげます。

 この幅寄せですが、審議入りとなりましたが、おとがめなしとなっています。周回は3周

を越えて、KERSだけでなく、ついに可変ウィングDRSの使用が可能になります。

 5周目にフェルナンド・アロンソ選手(フェラーリ)がDRSを使用して、フェリペ・マッ

サ選手(フェラーリ)を1コーナーでパスし、4番手に浮上しています。

 序盤2位走行をしていたルイス・ハミルトン選手(マクラーレン)がスローダウン。そし

て8周目にジェンソン・バトン選手(マクラーレン)と順位が入れ替わります。

 そして、その直後、ルイス・ハミルトン選手(マクラーレン)がピットイン。その翌周

にセバスチャン・ベッテル選手(レッドブル)もピットインを行っています。

 今回のタイヤでは12周で1度入る感じになる計算だと言うコトなので、今回の53周回の

レースはチームがどうマネージメントするかも注目です。(その計算だと5回入る計算に

なるが、5回も入るとピットレーンでのロスタイムが100秒以上に相当するのでコース上の

ペースとの兼ね合いを考える事になります。2度のピット25秒ずつロスすると50秒になり

ますから、かなり後方に沈む計算になります。ただ、レースペースが遅くなると、今度は

コース上でDRSが使える状態があるので順位が落ちると言う...。そうした点を考えると、

かなり緻密な戦略がそこにあると言えます。)

 このタイミングで大半のマシンはピット作業を終えたのですが、ステイアウトしてタイ

ヤを使ってるマシンもいくつかありました。

 上位陣の1度目のピット作業を終えたあとのトップの変動はなく、トップはセバスチャン

・ベッテル選手(レッドブル)で二番手をジェンソン・バトン選手(マクラーレン)が追う

展開に。

 そして、14周目になっても固い側のタイヤ(ソフトタイヤ)を履いたドライバーでピッ

トインしていないマシンがありました。

 15周目に日本GPで速さを見せているミハエル・シューマッハ選手(メルセデス)がビタ

リーペトロフ選手(ロータス・ルノーGP)をパスし、順位をあげています。

 ソフトタイヤのドライバーが16周辺りからピットインを始めています。当初言われてい

た12周よりは持つようですね。

 小林可夢偉選手(ザウバー)がハイメ・アルグエルスアリ選手(トロ・ロッソ)との0.4

秒差で走行。後方からチャンスを伺います。そして、ヘアピンで、インサイドに飛びこみ

立ち上がりでハイメ・アルグエルスアリ選手(トロ・ロッソ)をパスしました。

 その後、パストール・マルドナード選手(ウィリアムズ)がピットイン。ここで小林可

夢偉選手(ザウバー)が12番手に復帰しています。

 19周目、ビタリー・ペトロフ選手(ロータス・ルノーGP)がピットイン。再びソフトタ

イヤでコースに復帰しています。そして、同じ周回でトップ快走中のセバスチャン・ベッ

テル選手(レッドブル)がピットイン。柔らかい側のタイヤ(スーパーソフト)を履いて

コースに復帰しています。

 そして、ここから上位陣が二度目のピット作業を始めます。20周目にピットインした、

ジェンソン・バトン選手(マクラーレン)はスーパーソフトを履いてコースに復帰。セバ

スチャン・ベッテル選手(レッドブル)よりもはるか前方でコースに戻ります。(ピット

の作業時間が同じだとすると、順位変動はコース上のタイムが関係してきます。今は、タ

イヤの交換のみなので、実質的にフューエルエフェクトはピット作業後に発生しません。

なので、コース上のクリアラップをどれだけ稼げるかとピットさ行の時間をどれだけ抑え

るかが重要になります。今回は頭を抑えられていたので、ベッテル選手は順位が落ちた形

になります。)

 そして、上位陣のピットさ行が終わると、トップはジェンソン・バトン選手(マクラー

レン)となり、1秒以内に王者セバスチャン・ベッテル選手(レッドブル)と順位変動が

発生していました。

 そして、24周目接触によって落下したパーツの撤去の為、セーフティーカーが入ります。

ここで、ピットタイミングが合ったマシンにチャンスが出てきます。


 ■ ミハエル・シューマッハ選手(メルセデス)
 ■ ポール・ディ・レスタ選手(フォース・インディア)
 ■ 小林可夢偉選手(ザウバー)
 ■ ルーベンス・バリチェロ選手(ウィリアムズ)
 ■ ニコ・ロズベルグ選手(メルセデス)


がピット作業を終えています。そして、予選を走らず24番手スタートのニコ・ロズベルグ

選手(メルセデス)が12番手まで順位をあげています。順位は


 1  ジェンソン・バトン選手(マクラーレン)
 2  セバスチャン・ベッテル選手(レッドブル)
 3  フェルナンド・アロンソ選手(フェラーリ)
 4  マーク・ウェバー選手(レッドブル)
 5  フェリペ・マッサ選手(フェラーリ)
 6  ハミルトン選手(マクラーレン)
 7  ミハエル・シューマッハ選手(メルセデス)
 8  ビタリー・ペトロフ選手(ロータス・ルノーGP)
 9  セルジオ・ペレス選手(ザウバー)
 10 ポール・ディ・レスタ選手(フォース・インディア)


となっています。27周もセーフティーカーがコース上から姿を消し、ローリングスタート

となります。

 レースの折り返し。小林可夢偉選手(ザウバー)はソフトタイヤで残りの23周回を走る

ようです。トップ争いは熾烈を期間輪め、1秒以内で逃げるジェンソン・バトン選手(マ

クラーレン)を王者セバスチャン・ベッテル選手(レッドブル)が追う展開に。DRSで追

いかけるもオーバーテイクする事ができません。

 33周目に王者セバスチャン・ベッテル選手(レッドブル)がピットイン。ソフトタイヤ

に履き替えてコースに復帰しています。ただ、出たところが悪く、ピットストップを行っ

ていないセルジオ・ペレス選手(ザウバー)の後方に出てしまいます。

 そして、36周回目にジェンソン・バトン選手(マクラーレン)がピットイン。ソフトタ

イヤに切り替えてセバスチャン・ベッテル選手(レッドブル)よりも前でコースに復帰し

ています。

 そして、その翌周、フェルナンド・アロンソ選手(フェラーリ)が最後のピット作業に

向かいます。そして、ピット作業を終えてコースに復帰すると王者セバスチャン・ベッテ

ル選手(レッドブル)の前に。ピット戦略で順位が入れ替わります。

 39周目を迎えたときの順位は


 1 ミハエル・シューマッハ選手(メルセデス)
 2 ジェンソン・バトン選手(マクラーレン)
 3 フェルナンド・アロンソ選手(フェラーリ)
 4 セバスチャン・ベッテル選手(レッドブル)


と言うTOP4に。ミハエル・シューマッハ選手(メルセデス)がセーフティーカーのタイ

ミングとピットタイミングが相まってトップ快走!41周目メルセデス勢が最後のピットイ

ンを行っています。

 44周目の順位は

 1  ジェンソン・バトン選手(マクラーレン)
 2  フェルナンド・アロンソ選手(フェラーリ)
 3  セバスチャン・ベッテル選手(レッドブル)
 4  マーク・ウェバー選手(レッドブル)
 5  ルイス・ハミルトン選手(マクラーレン)
 6  ミハエル・シューマッハ選手(メルセデス)
 7  フェリペ・マッサ選手(フェラーリ)
 8  セルジオ・ペレス選手(ザウバー)
 9  小林可夢偉選手(ザウバー)
 10 ポール・ディ・レスタ選手(フォースインディア)
 11 エイドリアン・スーティル選手(フォース・インディア)
 12 ビタリー・ペトロフ選手(ロータス ルノーGP)
 13 ニコ・ロズベルグ選手(メルセデス)
 14 ハイメ・アルグエルスアリ選手(トロ・ロッソ)
 15 ルーベンス・バリチェロ選手(ウィリアムズ)
 16 ブルーノ・セナ選手(ロータス ルノーGP)
 17 パストール・マルドナード選手(ウィリアムズ)
 18 ヘイキ・コバライネン選手(チーム・ロータス)
 19 ヤルノ・トゥルーリ選手(チーム・ロータス)
 20 ティモ・グロック選手(ヴァージン)
 21 ジェローム・ダンブロシオ選手(ヴァージン)
 22 リチャルド選手(HRT)
 23 リウッツィ選手(HRT)


となっており、セバスチャン・ブエミ選手(トロ・ロッソ)がリタイアとなっています。

 終盤、小林可夢偉選手(ザウバー)のマシンはタイヤが厳しくなり、順位が落ちていき

13番手まで後退します。そして、48周目、レッドブルは両マシンにキープの指示を出して

います。トップのジェンソン・バトン選手(マクラーレン)を追いかけるフェルナンド・

アロンソ選手(フェラーリ)はタイムを上げ、そのギャップを削っていきます。

 そして、ファイナルラップを向かえます。後方に見える赤い羽馬。しかしそのマシンは

それを寄せ付けなかった。一つ一つのコーナーをトレースする白銀の煌めき...。

 そして、一つ一つのコーナーをトレースする。王者となって唯一届かなかったモノ。

それは鈴鹿での勝利だった。HONDAの聖地鈴鹿...。その場所は挑戦を続ける魂が宿って

いる。便りも優れたモノを追いかけて、そしてたどり着いた勝利の頂き。それからHONDA

の名前は語り継がれ始めた。そう、始まりは名にもない場所であり、そこから人々は努力

によってそこにたどり着いた...。

 そして、21世紀。雨のハンガロリンク...。そう、あの場所で決めた初優勝。その時、

日の丸を背負ったマシンは予選で下位に沈み、そこから這い上がり勝利をつかんだ...。

そしてポディウムの頂きに登りそして、君が代がその場書で流れた。それもHONDAの歴史。

 流れる君が代。そしてそのポディウムの先には、まるでその日のレースの前では考えら

れないような太陽が輝いていた。

 まるで、その勝利を祝福するかのように...。最後の晩餐。その言葉が当てはまるように

翌年のマシンは走れず、弱いマシンだった。そしてその年にHONDAは撤退。登った太陽は

沈んでしまった。ただ、その遺伝子は引き継がれ小さなプライベータチームへと受け継が

れた。そして、夢物語のようにそのチームは勝利した...。

 まるでおとぎ話のようなその現実。そして消えかかったその現実。ただ、人は諦めなけ

れば、未来があると言う事実がそこにあった。そして、その時の王者が、今、その時の忘

れ物を取りにきた...。エキゾーストはこう囁く...。


 【 見えているか...。この走りが...。 】


そして、こう問いかける


 【 持ちつづけているか、折れない心と、失うことのない希望と夢を...。 】


そして、こう答える


【 ここにある。そして一人一人の心の中にも。そう、諦めなければ未来は切り開ける 】


と...。

 白銀の矢がホームストレートを立ち上がる。思いの乗せ駆け抜ける...。そして、その

チェッカーを受ける。HONDAのマシンを駆り戦ったドライバーとして初めてのチェッカー

を。

 優勝はジェンソン・バトン選手(マクラーレン)。今季3勝目、通算12勝目を手にしま

した。

 そして、2位には歴史上で唯一、富士スピードウェイと鈴鹿のレースの双方で優勝を果

たしている若きレジェンドフェルナンド・アロンソ選手(フェラーリ)。マシンが厳しい

はずなんですけど、ポディウムまでマシンを持ってくるあたりはさすがです。そして、王

者セバスチャン・ベッテル選手(レッドブル)は3位でチェッカーを受けています。

 これにより、セバスチャン・ベッテル選手(レッドブル)は、2年連続のチャンピオン

獲得が決まりました。そして、最年少での2年連続の王座に輝いています。今季の成績と

言うのが驚異的でリタイアなし!最低でも4位と前年よりもさらに強くなった印象を受け

る盤石の走りで王座を決めた感じです。完走率100%でしかも速い。凄い結果と共に、目指

した場所へとソレを導いた功績は大きいですよね。

 そして、4位には、現在ポイントランキング4位のマーク・ウェーバー選手(レッドブル)

5位には、予選Q3と決勝で少し残念な状態があったルイス・ハミルトン選手(マクーラレ

ン)。6位には、ここでもっとも多く勝利した現役ドライバーのリビングレジェンド、ミ

ハエル・シューマッハ選手(メルセデス)、7位には、厳しいレース展開でもしっかりと

ポイント獲得。ラティーノ・ヒート、フェリペ・マッサ選手(フェラーリ)、8位には、

ピット作戦でポイント獲得のセルジオ・ペレス選手(ザウバー)、9位には世界初のロシ

ア人ドライバー、ビタリー・ペトロフ選手(ロータス・ルノーGP)、10位には、最後尾

からスタートから脅威の12台抜きでポイント獲得のニコ・ロズベルグ選手(メルセデス)

となってます。この10台までがポイント獲得となっています。

 今年は、例年と違いサーキットには復興への想いが感じられ、多くの願いもそこにあっ

たように感じました。

 その走りで伝えようとしたモノが被災地の勇気や希望になって届くことを祈るばかりで

す。

________________________________________

■ 決勝
________________________________________

 
1 J.バトン選手(マクラーレン)

【 1:30:53.427 】

2 F.アロンソ選手(フェラーリ)

【 +1.160 】

3 S.ベッテル選手(レッドブル)

【 +2.041 】

4 M.ウェバー選手(レッドブル)

【 +8.069 】

5 L.ハミルトン選手(マクラーレン)

【 +24.288 】

6 M.シューマッハ選手(メルセデスGP)

【 +27.120 】

7 F.マッサ選手(フェラーリ)

【 +28.240 】

8 S.ペレス選手(ザウバー)

【 +39.377 】

9 V.ペトロフ選手(ロータス・ルノーGP)

【 +42.607 】

10 N.ロズベルグ選手(メルセデスGP)

【 +44.322 】

11 A.スーティル選手(F・インディア)

【 +54.447 】

12 P.ディ・レスタ選手(F・インディア)

【 +1:02.326 】

13 小林可夢偉選手(ザウバー)

【 +1:03.705 】

14 P.マルドナード選手(ウィリアムズ)

【 +1:04.194 】

15 J.アルグエルスアリ選手(トロ・ロッソ)

【 +1:06.634 】

16 B.セナ選手(ロータス・ルノーGP)

【 +1:12.683 】

17 R.バリチェロ選手(ウィリアムズ)

【 +1:14.154 】

18 H.コバライネン選手(チーム・ロータス)

【 +1:27.824 】

19 J.トゥルーリ選手(チーム・ロータス)

【 +1:36.140 】

20 T.グロック選手(ヴァージン)

【 + 2Laps 】

21 J.ダンブロシオ選手(ヴァージン)

【 + 2Laps 】

22 D.リチャルド選手(HRT F1)

【 + 2Laps 】

23 V.リウッツィ選手(HRT F1)

【 + 3Laps 】


【 リタイア 】

  S.ブエミ選手(トロ・ロッソ)


________________________________________

 F1はダブルヘッダー。今週末には、韓国GPが行われます。初開催となるサーキットで

初の勝者に名を刻むのは誰か?来週末のレースも楽しみです。



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